冷えが過ぎると老化する
私が伝えている「インドの伝統医学・アーユルヴェーダ」の理論を用いて、人間の本質を分析し、今の状況や自分の能力の活かし方など、そして季節に合わせた心と体の健康の話をする、「おSENTOロックショウ」シーズン2。
毎週水曜日21時から、YouTubeチャンネルとFacebookライブで生配信している。
そして配信後に、noteでその振り返りをテキストでまとめているのがこれ。
今回のゲストは、滋賀の信楽に住み、地元の発信を続けているセラピストのはっち。
信楽が大好きすぎて、自分のサロンのことより地元の話ばかりを語ってしまう、はっちの最近のお悩み「寒がりが過ぎる」について分析してみた。
※この記事では、アーユルヴェーダの健康のあり方をベースにお話ししています。そのベースは動画の冒頭で10分程度で説明しているので、アーユルヴェーダをご存じない方は、ぜひ動画の最初を少しだけ見てからお読みください。
風のエネルギーが圧倒的に多い今
はっちは、本当に生まれたばかりの頃は大きかったけれど、小2で信楽に引っ越してきてから痩せ、ずっとやせ型体型だと言う。
顔の作りや骨格、話し方などほぼ風っぽいなあと感じていたので、おそらく風のエネルギーが一番優勢であることは間違いなさそう。
アンケートの数もダブルスコアぐらいに風のエネルギーの多さが突出していた。
だが一方で、読書や漫画が好きで一人でじーっと本を読んで空想の世界を広げるなど、水の人っぽい一面もある。
一番幼少の頃のぽっちゃりとしていたこともあるという話と合わせると、この水の要素もそれなりにありそうだ。
多少、火のエネルギーの要素もあるが、風のエネルギーの「勢い」と重なる部分もあるので、特別多いと言うほどではなさげ。
風が一番多く、隠れ水、と言ったところかもしれない。
ここ数年、寒がりが悪化している
アンケートで気になったのが、元々寒がりではあったが、ここ数年異常なほど寒がりになってきているというもの。
これは、もともと風のエネルギーが多い人であれば、風の増悪と考えるのがストレート。
その原因を想像した時に、気になったのが
・昼間に眠くなる
・朝、起きた時スッキリしない
聞いてみると、夜の睡眠がうまくとれず、物音で目が覚めやすかったり、睡眠不足の感があるようだ。
実は、これも風の増悪と関係がある。
風の特徴が悪化する負のスパイラル
風の人は感覚が鋭いので、五感も繊細なことがおおく、特に耳は風のエネルギーの領域なので物音に敏感になってしまう人は多い。
寝てる時に物音で目が覚めてしまうのは、風が多い人、悪化している可能性あり。
また、風の人はいつも心や精神が動いている、動きやすいため、寝つきが悪くなりがち。
寝る前にあれこれ考えているうちに、頭にいろんなことが浮かんで眠れなくなってしまい、不安や心配に襲われてうまく睡眠がとれなくなる、ということもある。
そして風の人は、もともと体力が弱い。
だから、しっかり休息をとることが大切なのだ。
でも、睡眠をはばむ状況を生みやすいのも風の特徴。
つまり風が増悪することで、心身共に休めなくなり、結果体力が足らない、また風が増悪する、そういう負のスパイラルが起こる。
そして、年齢と共に増えるのが風のエネルギー。
つまり、風の増悪が進行するのは、老化することなのである。
年をとって、風が増えると…
・乾燥によるドライマウス
・乾燥による老人性便秘症
・乾燥してシワが増える
・関節が乾いたり冷えたりして痛くなる
・冷えて代謝が落ちる
・冷えて免疫力が下がる
・消化力が下がって食欲が落ちる
などなど、老化と風の増悪は切っても切れない関係なのだ。
はっちの場合、風がもともと多い体質だと考えると、この負のスパイラルが起こって休息不足による風の悪化が原因かもしれないと仮定した。
そう、必要なのはしっかり体を休めて休息すること。
これにより、体力を復活
=増えた風のエネルギーを沈静
=冷えすぎが沈静
…されるかもしれない。
風のエネルギーを沈静するには
その他の面でも、風を増悪させないことは大事。
そのためには、風の持つ特徴の反対のことを取り入れることである。
軽さ、乾きを押さえるために、質の良いオイルを食事に取り入れる。
また、オイルマッサージに温性を持つ「太白ごま油」を使用すれば、軽さ、乾きだけでなく冷えも沈静する。
動くに対しては、心の動きを主に安定させることが大事かも。
リラックスする環境、音楽、香りなどで睡眠をとりやすくする。
自分の好きな読書や漫画も、あまり楽しすぎればテンションが上がりすぎて心を激しく動かしてしまうから、楽しむ時間やタイミングには工夫が必要かと思う。
また、自身の体で発熱するには筋肉を減らさないようにすること。
筋肉があれば勝手に代謝が起こり、熱が生産されるから。
疲れない程度(歩くことが一番)の運動を行って、筋力維持と代謝アップも◎。ただし、運動のやりすぎは疲労になるので風の人は要注意。
運動の仕方については、こちらを参照。
休息とリラックス、適度な運動で風を沈静し、この冬、はっちの寒がりが少しでも改善してほしいと願う私です。
こんな感じのアーユルヴェーダ・カウンセリングはこちら
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