MCデータプラスが推進する「建設DX」とは何か?―“便利”の先、”変革”へ―
MCデータプラスとはどんな会社?
当社は、建設DXを推進するバーティカルSaaS企業です。
昨今、頻繁に耳にするようになった「DX」と「SaaS」。なんだか流行りの(?)言葉をどちらも取り入れた感のある当社ですが、果たして、“建設業における”DXとはどんなことでしょうか?
本記事では、「建設DX」について、具体的な当社のサービスに照らし合わせてご説明しながら、建設DXにかける当社の想いもお伝えしていきたいと思います。
単なるデジタル化ではなく“変革“を起こすまでがDX
政府も企業もDX推進に力を入れて取り組んでいます。
新用語として定着しつつあるDXですが、より正確にDXが意味するところを振り返ってみたいと思います。
DXとは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略(英語圏では「trans」を「X」と略し、「X-formation」とすることから、略称は「DX」になるのだそう)。
端的に訳すと、「デジタル技術による(生活やビジネスの)変革」という意味です。
DXというと、よく単純に“デジタル化”とか“IT化”と思われがちですが、実際には、Transformation=変革、までを意味するのですね。
デジタルの力で生活や業務に「変革」が起こってはじめてDXなのです。
身近な例でいうと以下のようなことです。
キャッシュレス化が進んで → 人々のお金の持ち方が変わった!
オンライン会議システムが導入されて → 会議の仕方が変わった!
MCデータプラスにおける「建設DX」とは?
当社では、“建設業におけるDX”に取り組んでいます。
建設業法では、建設業者に様々な書類の作成と保存を義務付けています。
ご想像の通り、作成する書類は膨大で、その管理も容易ではありません。
主に建設をはじめる前には、労務・安全に関する書類を作成しますが、その一つ「施工体制台帳」を例にとってご説明します。
「施工体制台帳」とはその名の通り、建設工事の体制を書き記した帳簿です。現場を請け負うすべての業者名をはじめ、その施工範囲や、作業員氏名等を記載します。
下請け、孫請け、といった言葉をよく聞きませんか?
建設業では、元請けが一次請けに、一次請けが二次請けに、二次請けが三次請けに発注するという、重層下請け構造となっていることがほとんどです(現場によっては、五次請けまであることも)。
また、一建設現場にかかわる作業員の人数は、現場の大きさによっては百人、千人単位! 大きい現場であればあるほど大勢の作業員が参加しています(国立競技場の建て替えでは、延べ150万人近い作業員が入っていたのだそう)。
これら、すべての関わる協力会社情報をはじめ、各社の作業員の情報まで記載する「施工体制台帳」。これを紙に記載していったら、どれだけの書類量とそれに伴う作業が必要になるでしょうか。
もちろん提出した後も、内容の把握と管理をし続けなければなりません。
それぞれの会社がどのパートを担当して、いつ現場に参加し、誰が作業するのか。作業員の年齢は、住所は、健康状況は……
この膨大な情報を、ITで正確に保持することができる、これが当社が提供するサービスの根幹システム(グリーンサイト)です。
”便利”だけじゃない!“変革”させるのが当社の建設DX
グリーンサイトに登録することで、膨大な紙で作成され保管されていた情報がデジタルに置き換わり、検索や情報の再利用、保管も簡単にできるようになりました。
これだけでもずいぶんと「便利」になったと思います。
しかし、当社は建設におけるDX=デジタルの力で「変革」を行う会社です。
このデータを『建設サイト・シリーズ』(*)にのせることで、便利のもっと先へ、「変革」を目指します。
*『建設サイト・シリーズ』とは文中に登場する「グリーンサイト」「ワークサイト」「スキルマップサイト」「ペイレポサイト」ほかの総称
具体的に「作業員情報」データを例にとって説明してみます。
グリーンサイトに登録された現場に、作業員Aさん情報を名簿で提出すると……
●作業員Aさんの出勤日、業務時間、現場の入退場管理ができる(グリーンサイトの「通門管理機能」)
→ 労働時間の客観的把握、作業員の働き方と安全が確保できる
●翌日の作業予定や安全確認事項などを元請会社・協力会社間で共有でき、作業日報や日誌が作れる(ワークサイト)
→ スマホでどこからでも確認ができるようになり、業務負担が大幅に減る
●いくつもの現場に行く作業員Aさんの就労実績や支払賃金情報が管理できる(スキルマップサイトとペイレポサイト)
→ 集計~報告~承認までネット上でスピーディーに行われ、作業員の実績やスキルを正確に把握できる
何度も何度も様々な書類に名前を書き込むことなく、一度登録した作業員Aさんの個別情報を活用して、Aさんはスムーズに業務を遂行でき、就労情報も流れるように正確に管理されるわけです。
これにより、建設業の将来に変革を起こせると考えています。
管理者や事務方、作業員の事務業務が効率化し、現場に集中できる
⇒生産性の向上! 建設物の品質もアップ!
建設作業員の賃金、待遇アップに繋がる
⇒建設業の担い手を増やす!
業務効率化からはじまり、建設業が抱える人材不足等の課題解決の一助になり得るのではないでしょうか。
上記はあくまでも一例であり、当社の建設DXはこれに留まりません。
今後は、建設DXに加え、ビッグデータを活用して、建設業のみならず、生活の変革を図るビジネスにもチャレンジしていきます。
MCデータプラスはDXで建設業に貢献する
日本の建設技術は世界に誇れる高い水準です。
建造物も道路も橋もトンネルも、崩壊も崩落もせず、人々が安全に安心して生活する基盤となっています。
この世界に誇る日本の建設業に、DXで貢献するのがMCデータプラスです。
「建設サイト・シリーズ」に加え、今後も建設業に、社会に、貢献するDXに取り組んでいきます。
「何を変革したいか」軸でDXを捉えてみる
働き方改革や、コロナ禍で一気に加速したといわれるDX。
どんどんDXを推進したい思いもあるでしょうが、「便利になる」だけではない、「何が変革できるのか」を意識すると、DX化する優先順位が決まってくるかもしれません。
みなさんはデジタル化で何を変革させたいですか?
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次回は当社を語る上で重要なもうひとつのキーワード、「バーティカルSaaS」をご紹介します。
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文責:fukaya
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