世界的なバレリーナ森下洋子さん 今年で舞踊歴70年!
編集部・お蝶さんです!
広島が生んだ世界的なバレリーナの森下洋子さんが、バレエを始めて今年で70年だそうです。72歳の森下さんは、今でも全幕を踊る超人的な体力とテクニックでファンを魅了し続けています。
森下さんの舞踊歴70年を記念した松山バレエ団広島公演『ロミオとジュリエット』が9月23日、広島市内の劇場で開かれることになり、主催する中国新聞社の依頼で、私たちメディア中国がポスターやチラシ、パンフレットの制作を担当しました。(ちなみにすさまじい反響で、チケットは売り出して即完売しました!)
パンフレット制作のために、森下さんの業績を調べると本当に圧倒されてしまいます。バルナ国際コンクールでの金賞受賞から始まり、ロンドンでのエリザベス女王戴冠25周年記念で天才ダンサーのルドルフ・ヌレエフと踊ったり、日本人で初めてパリ・オペラ座に出演したりと、国際的に大活躍。現在の日本人ダンサーが世界で活躍する道筋を作ったプリマバレリーナといえるでしょう。
その森下さんと、彼女が理事長・団長を務める松山バレエ団が、記念公演の演目に選んだのが「ロミオとジュリエット」。森下さんの夫で、松山バレエ団総長・清水哲太郎さんが振り付けや演出などを担う代表作の一つです。森下さんのジュリエットは美しいだけでなく、かれんな少女から愛を知る女性へ成長していく演技が高く評価されています。
加えて、今上演する意味がある作品です。
ロミオとジュリエットの悲劇は、ペストによるパンデミック(世界的大流行)が関係しています。あまり知られていませんが、ジュリエットが仮死状態となっているのを、ロミオに知らせるロレンス神父の手紙が届かなかったのはペストのせいなんですね。手紙を配達する人が、濃厚接触者になって隔離されてしまったからなのです。
ペストの流行とコロナ禍の今を重ね合わせて、「ロミオとジュリエット」を鑑賞すると味わい深いかもしれません。
この記念公演をきっかけに、森下さんのオリジナル限定グッズなどを販売するクラウドファンディングが実施されています。支援金の一部は、コロナ禍で活動が制限されている広島県内の文化芸術団体に贈られます。全国のバレエファンの皆さん!ぜひサイトをのぞいてみてくださいね!
記念グッズの一つ、私たちが制作したパンフレットも手に取っていただけたら、うれしいです(^^♪
写真は松山バレエ団提供。(サムネイルの写真は、1982年に森下さんが日本人で初めてパリ・オペラ座に出演した時の、楽屋でのひとコマだそうです)
(編集部・お蝶さん)