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北九州市

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2023年2月にマガジン化。
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「人口100万都市の復活」を市民が望んだという解釈は間違いだと思う。人口は減るべくして減ることを北九州市民はわかっているはずだ。

下に引用したのは、2015年の厚生白書にあったグラフである。 人口減少時代に「人口100万都市の復活」を選挙での公約に掲げる候補者に市民が引きつけられたという解釈が日本経済新聞の記事にあったが、これは当たっていないと思う。 人口は増えるべきして増え、減るべくして減る。 また、人口量に象徴される諸都市間のヒエラルヒーも自然法則のように存在する。 「福岡市のような成長」を北九州市に望むことは、福岡市の存在を前提にする限り現実的でない。 しかし、「人口100万都市の復活」

随意契約とは何か?

「イメージ戦略」と関係があるものを取りあげてみる。 業務委託随意契約結果 「掲載している内容は、予定価格が100万円を超える業務委託(工事に係るものを除く)に関する随意契約結果です。」 北九州市公式SNS運用分析・アドバイス・投稿等業務委託(特命随意契約) (一般社団法人 まちはチームだ) 3,448,500円 9面マルチ液晶ビジョン運用・保守監理業務 (北九州高速鉄道株式会社) (当該液晶ビジョンと当該業者が設置している小倉駅3階南北通路のストリートサイネージの間で

初代門司港駅遺構に関連した動画をYouTubeにアップロードした。

北九州市(YouTubeチャンネル)に初代門司港駅遺構に関連した動画をアップロードした。 2024年10月19日 初代門司港駅関連遺構,北九州市門司区清滝2丁目,2024年10月19日撮影 「旧門司駅遺構の発掘調査の一般向け現地説明会」が開催された。 市主催のものとは別に市民団体による「勉強説明会」も門司生涯学習センター3階会議室で開催された。 市民団体とは、「初代門司港駅跡の保存を求める会」と「門司・北九州の未来を考える会」。 2024年11月25日 文化財保護

北九州市は、文化財保護の最も重要な部分を、市自身が定めた補助執行の規則にも違反して、教育委員会から、実質的に、市長部局に移管している。

文化財保護法第190条によれば、文化財の保護の業務を完全に市長部局に移管してしまわない場合には、文化財保護法第190条に基づく(地方)文化財保護審議会は、必置ではない。しかし、北九州市の当局は、文化財の価値付け(を行うかどうか)を市長部局に属する都市ブランド創造局の権限で行うことができると強弁している。そのときに使うのは「補助執行」の概念である。 「教育委員会の業務を補助執行する都市ブランド創造局が適正にやっている」という答弁は、北九州市が定めた補助執行の規則にも明らかに違

補助執行という言葉が市議会でどのように使われたか。

どうやら、市当局が使うこの言葉は、補助執行する機関への実質的な権限の移行を意味しているようだ。「補助執行される」側は、「報告を受ける」だけで、重要事項についても、審議事項として扱うことを放棄している。 北九州市議会会議録検索システム 「報告」するだけでよいと考えられていることがわかる。 ◎市民文化スポーツ局長 本市の文化財保護審議会につきましては、いわゆる教育委員会の諮問に応じて、市の文化財についての審議を行っていただいて答申するというようなルールになっています。これま

文化財保護のしくみ

市議会議事録で「文化財保護法」、「文化財保護法第190条」の語を検索してみると、2議員の質問が見つかった。論点が明確になっていない面があるように思うのでコメントを書いてみる。 資料1(永井佑 市議) (地方)文化財保護審議会が必置なのは、文化財保護の事務管理と執行を教育委員会から市長部局に完全移管した場合であって、「補助執行」させている場合には、当てはまらない。北九州市の規則では、明確に、教育委員会が文化財の保護に関して文化財保護審議会に諮問するという規定になっている。市

門司港地域複合公共施設整備事業の関する住民監査請求

2024年11月13日(水) 提出 2024年11月21日 (木) (受理) 2024年11月22日 (金) 受理されたことと補正等についての電話連絡あり 2024年11月25日(月) 補正書及び事実説明書(その3)の提出 2024年11月27日(水) 事実説明書(その2)の5ページ以降を追加提出 2024年11月27日(水) 証拠の提出及び陳述(30分) 2024年11月27日(水) 関係職員陳述会の立会い 2024年12月26日(木) 監査結果の通知(請求の棄却) 監査

門司港地域複合公共施設整備事業関連の入札情報(2024年10月29日現在)

とりこわし工事 発注見通し 新築工事 門司港地域複合公共施設新築工事 (公示日:2024年9月4日、開札日:2024年11月12日) "落札の決定後、仮契約書により仮契約を締結し、本契約は市議会の議決の日をもって成立するものとする。この入札の落札者は、落札決定の日から北九州市(以下この項において「本市」という。 )が指定する日までに、本市と仮契約を締結しなければならない。なお、市議会で否決された場合は、本契約を締結しない。この場合、本市は本契約が成立しないことによ

市民の主張(複合公共施設整備事業と初代門司港駅跡関連遺構)

門司港地域複合公共施設整備事業と初代門司港駅遺構の保存に関する市民団体の主張や北九州市議会に提出された陳情の内容についてとりあげる。 1. 北九州市議会への陳情初代門司港駅跡関連遺構に関連して北九州市民が市議会に提出した陳情書がどう扱われているか。 継続審査のものと不採決のものがある。 陳情番号|件名|議決月日|議決結果

北九州市の公共工事の入札において談合がおこなわれたことが疑われる2つのケース

「入札情報公開サービスシステム(北九州市)」から得られる入札情報について確認してみた。1つは、「旦過地区建物(ステップ1ー2)解体工事監理業務委託」、もうひとつは、「門司港地域複合公共施設既存構造物とりこわし工事監理業務委託」である。 その2つの入札では、「予定価格」(注1)のままの金額で入札に参加する業者ばかりであり、本気で入札に参加しているとは思えない。 しかも、そのどちらの場合も、1社が予定価格より少しだけ低い価格で落札し、その額が最低制限価格よりはかなり高い。

初代門司駅遺構の保護に関して、北九州市教育委員会が、文化財保護上の権限を放棄し、文化財保護審議会への諮問をおこなわないと決定

陳情書が出されている。 宛名は、「北九州市教育委員会 教育長 田島裕美」 教育委員会会議(2024年5月23日開催)の「議案第4号:北九州市文化財保護審議会への諮問に関する陳情書について」はどのように審議されたのだろうか? 教育委員会会議(2024年5月23日開催)で「北九州市文化財保護審議会への諮問に関する陳情書」は不採択とされた。賛成者はゼロと記録されている。 陳情者は、「ぜひとも、初代門司駅遺構の試掘及び発掘調査の実施計画について、教育委員会は北九州市文化財保護審議

市議会でのやりとり

会議録検索システムを利用。 武内市長の、高橋都 議員の質問に対する答弁(2023年12月1日) 大庭千賀子副市長の、山内涼成議員の質問に対する答弁(2024年2月28日) ◎副市長(大庭千賀子君) すいません、この議論に市文局の担当副市長として私が関わり、建都局の副市長として片山副市長が関わり、いろいろ検討を進めてまいりました。今、議員から真面目な自治体であればというお話がございましたので、少し私から補足をさせていただければと思います。  議員から、調査はまだ終わってい

資料リスト(複合公共施設整備事業と初代門司駅遺構)

門司港地域複合公共施設整備事業と初代門司駅遺構についての資料を基本的に時系列で並べています。下線の部分が各資料へのリンクとなっているので、クリックしてください。 1. 門司港地域モデルプロジェクト再配置計画 市民向け事業説明会におけるご質問等一覧 2024年5月29日実施 2. 門司鉄道遺構 (西日本新聞meの特集記事) 連載第1回は2023年10月13日 3. 旧門司駅関連施設遺構の保存活用に関する要望書(日本建築学会九州支部)2023年11月24日付 4. 令

志井校区まちづくり協議会が発行する「しい校区だより」(令和6年5月、No. 2)を受け取った。

校区3団体の決算報告が町内会の会員に配布されるのは初めてである。気がつくことをこれから書いていこうと思う。 結論的にいえば、これまでの疑問が解消されたというのにはほど遠く、役員決定や会計処理についての疑問がさらに深まる内容であった。 令和5年度志井校区まちづくり協議会決算 令和5年度志井校区まちづくり協議会決算 この表はこれまで見たものと様子が変わっている。 単位町内会からの拠出金(世帯当たり600円)がこの団体の収入になっていることは、どういうことだろうか。しかも、「町