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潜航する魂(2)
「サイモン・バーチ」という映画ありましたよね。ジョン・アーヴィングの。
私の中で、その科学の先生と同じところに位置づけられている映画です。
病気で生まれつき体が小さい私生児のジョー。なんかもう傍から見たら人畜無害ないい奴で、かわいそうな障害者、くらいなもんです。
でも彼の心の奥底は違います。
「僕はこの小さい体でしかなしえない役割を神さまから与えられてる。」
自分という存在が、この世にあってよい理由みたいなものを彼はずっと一人で考えてきたのでしょう。
彼を暖かく見守る隣人たちは全く気づきませんでしたが、その信仰だけが彼の尊厳だった。
役割はあったのです。大人も尻込みするようなやつが、、。
「そーだったのかー!サイモン君。」
実は見てるこっちも、そこまでの思いとは知らなかった。
潜行する魂に号泣し、気づいた時には終わってました。
もう、この話は、その一瞬ですね。
全てそこに向かって動いてる。
だから、クライマックスよそ見した人は泣けません。
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