日記 映画の説明
仕事から帰宅し、夕食のキーマカレーを食べながら7歳長女の話を聞いていた。今日見てきたという映画を私に説明してくれている。
「ライリーっていう女の子の中でね、ヨロコビとカナシミと〜が住んでる家があったんだけど、〜な家なの。で、そこにある日シンパイとイイナーとムカムカと〜がやってくるの。そいつらがさ〜」
おおまかなあらすじを知りたかっただけなのに、最初から1つ1つのシーンを事細かに話してくれようとする長女。途中で止めようかなと思ったけど、いやこれは説明する練習になるかと思って全部聞いてみることにした。
「瓶があって、そこに詰めてね。あ、でもちゃんと穴を開けてるから大丈夫なの。声は聞こえるの。『〜!』とか中から叫んでるの。あとライリーは〜でね、あとなんか〜な機械があって、ひゅーんって〜」
だんだん話が怪しくなってくる。主語がないのでところどころ意味がわからない。私は正直もう話についていけなくなっていたけど、うんうんと笑顔で頷いていた。なぜなら私はきちんと話を聞く父だから。こんな長い話、いつか私にはしてくれなくなるかもしれないから。
しかしそれにしても長い。「ちなみに映画全体でいうとここで半分くらい?」と一緒に映画を見てきた妻に聞いてみると「起承転結でいうと承に入ったくらい」と言われ、全部聞くのを諦めた。前言撤回。こんなに長い話、聞いてられるかい。
しかし長女の説明、いろいろ気になりすぎるのでめちゃくちゃ映画を見たくなった。不完全な説明は逆に宣伝効果があるな。ピクサーはうちの長女を出演させて30分のCMを作った方がいい。『インサイド・ヘッド2』、頭の中の感情がキャラクターになってることは知っていたけど、2は思春期の女の子の話だそうです(妻に教えてもらって初めてわかった)。
その後、なかなかカレーを食べ終わらない6歳次女に「いいから早く食べなさい!」と怒る妻に対して次女が「あっ、ムカムカだ!」と言っていて、私は内心「いいぞいいぞ」と思った。でもそれは思っただけで特に口に出しては言わなかった。こういう気持ちを整理して判断ができるのが大人なんですね。
妻の作るキーマカレーはいろんな味がしておいしい。食べてもお腹を壊さないので最高。