日記 レモンとんこつラーメン
朝8:30起床。「9時には家を出よう」と言っていたのにこの体たらく。しかしお正月には全てのだらしなさが許される魔法がかかっているのでなんら問題なしである。2泊分の準備をして、10時に長崎へ向けて出発した。
到着するとちょうど昼時だったので「麺屋オールウェイズ」に行く。私は帰省するといつもここのレモンとんこつラーメンを食べることを楽しみにしているのだ。
大学生の頃に出会って以来、私の中で不動のナンバーワンラーメンの座に君臨し続けるレモンとんこつラーメン。見よ、このどんぶりに咲く大輪の花を。こんなに美しいラーメンを君は見たことがあるか？
豚骨ラーメンといえば濃厚な脂とコクがうまいが、このラーメンはそこに爽やかなレモンの果汁が加わる。想像してみてほしい。ラグビー部のむさ苦しさの中に美しい女子マネージャーがいたらどうだ。
「先輩！さっきのプレー、怪我はしてないですか？大事な試合も近いし、あんまり無理しすぎないでくださいね」
「えっ……レモンちゃん、俺のこと心配してくれてる？それって、もしかして俺のこと……」
「そ、そんなわけないじゃないですか！マネージャーとしての仕事です！」
スープをすすると口の中で広がる青春のやりとり。黒胡椒というスパルタ顧問やネギという恋のライバルもこの物語を盛り上げてくれて飽きがこない。マネージャー役にはみなさんの好きなアイドルを想像していいです。レモンとんこつラーメンはそんな味です。以上私なりの食レポでした。
帰省の8割の目標を達成したところで実家に到着。こどもたちはわが家にないこたつに興奮して潜り込んで遊び、大人たちはビールをしこたま飲んだ。LINEくらいしか使えなかった父と母がなぜかInstagramを始めており、このままいけばいつかXやnoteを始めて私のアカウントまで辿り着く可能性があるのでは……と怖くなったが、それについては考えないことにした。
