日記 親子だな
7歳長女の運動会。昨日までの大雨が嘘のように晴れて、むしろちょっと暑いくらいだった。半袖を着たい。11月だというのになんでこんなに暑いんだ。保護者の観覧スペースは雨の名残で地面がところどころぬかるんでおり、兄や姉の応援に来た小さい子供たちがどろんこで遊ぶ地獄エリアと化していた。
小学校の運動会は先日の幼稚園のそれとは規模が違うのでうまく長女の姿を見つけられるかなあと心配だったが、その心配はいらなかった。長女は列の先頭の一番目立つところで踊ってくれたのでめちゃくちゃ見つけやすかった。長女をセンターにするとはさすが小学校もよくわかっている(身長が低いだけ)。
しかし長女、どんどん可愛くなっていくなあ。こんなに可愛くて大丈夫だろうか。ダンスをちょっとタイミング早めに躍る姿も、かけっこで一生懸命走ってドベな姿も、全部可愛い。長女の可愛さが世間に見つかりスカウトが殺到するのも時間の問題かもしれない。ああ可愛い。
家の中でずーっと九九の問題をだしてだしてねえねえ早くだしてよとしつこく言ってきたり、食事中もマツケンサンバ(運動会で踊る曲)をエンドレスに流してきてちょっとうっとおしいところもあるけど、こうして運動会で頑張っているところを見ると可愛くて仕方ないなあと思う。
最近こういうふとした瞬間に、長女が大きくなるにつれいつまでもこの距離感ではいられないだろうと思い、ジワっと熱いものがこみあげてくることがある。私はそれを溢れさせないように動画の撮影に集中する。もう重たいから嫌だけど、まだせがんでくるうちにもう少し抱っこしておこうかなと思ったりする。
運動会には私の両親も長崎から応援に来ており、父と一緒に「全校生徒の中で長女が一番可愛いよね」と言い合うなどした。父は昨日家で作ったコロッケが余ってしまったからとお土産に持ってきてくれびっくりした。私もちょうど昨日の晩ごはんにコロッケを作ったところだったからだ。どこまで親子なんだ。
運動会が終わって、みんなで資さんうどんに行った。道中の車内で私が「おしっこいきたい」と尿意を我慢していると、運転している父が「俺、そういえば2年前に人生で初めて携帯トイレを使ったんだよね」と言いだした。仁田峠という紅葉スポットに行く山道がものすごい渋滞で動けず、ついに我慢できずに車内で使ったらしい。
「そういえば携帯トイレを使った日……2年前の11月3日。今日だ!」
なんと今日は父の携帯トイレ記念日だったらしい。危うく私まで今日が携帯トイレ記念日になりそうだったけどなんとか我慢して踏みとどまった。そこまで親子になるものか。