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パリのマミコさんとわたし【9】
※過去記事パリのマミコさんとわたし【1】〜【8】の続きです!
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「こんにちは、僕、アニスって言います」
数時間前に振られたとは思えないような笑顔でアニスが
おじ様に自己紹介している
おじ様はもしかするとアニスが好みのタイプなのか
すかさず
「私マミコって言うのよ!」といいつつ
アニスの肩をバシッと叩いた
と同時に
強い香水の香りがこちらまで漂ってきた
マミコ!?
アニスは日本人の名前のことなんてよくわかってないので
違和感なくおじさんと会話を続けているが
私は、今の香水の香りとマミコという名前でやっと
目の前のおじさまが誰なのかわかった
あの人だ
地下鉄をピンヒールで歩く
あの強い香水の
あの人だ
ずっと気になっていた
あの人からアペロに誘ってくれるなんて嬉しい!
(アニスがおじ様の好みだったということは大いにあるがそれにも感謝だ)
突然の再会とアペロに私は嬉しさと驚きでドキドキしてしまった
あの人だ
何しゃべろう
とりあえずアニスは持ち前のコミュ力で相手とにこやかに話しているので
私は取り敢えず二人の話を聞くことにした
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パリに住んだ作者がパリの日常と生活を書いていく短編小説です。場所などは実在の場所です。
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