見出し画像

【個展のお知らせ♪】『永遠の日曜日』金澤麻由子@ステップスギャラリー銀座 2022.9.5-10

=================
金澤麻由子の描く
動物たちの小さな美術館へようこそ!
=================

こんにちは‼️
あるがままを楽しむ専門家
ぼくぱぐ工房です
お読みいただき、ありがとうございます^^*

【個展のお知らせ♪】
『永遠の日曜日』
金澤麻由子 Kanazawa Mayuko
2022年9月5日(月)〜10日(土)
12:00〜19:00(最終日17:00まで)
会場:ステップスギャラリー
〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目4−13 琉映ビル
Tel:03-6228-6195

前回の記事はこちら
   ⇒【絵本 meets「白久商店」@豊田市】『木を植えた男』と並ぶ『さすらいのルーロット』♪♪♪

今回の個展に向けて、アーティストステイトメントをお話ししますね。

「人間はまず、住まうことを学ばねばならない」
マルティン・ハイデガーMartin Heidegger

「実存哲学」は、20世紀前半、第一次世界大戦後から、
第二次世界大戦後に至る、「不安の時代」に花開いた。
明日も生きられるのか分からない、先の見えない政治情勢において、
自己の存在を世界観の中心に置く思想に傾倒し、
自らの生へ原点回帰することで、人間として生きる意味を再発見しようとした。

 ハイデガーの実存概念、又は世界内存在としての人間の在り方には、
「被投性」と「投企」という二つの大きな特質がある。
被投性とは、人間が世界の内に投げ込まれるという攻撃的な特性であり、
空間のなかで不安にかられている人間の在り様を指している。
投企とは、人間が意図をもって世界へと企てる性格であり、
空間のなかで人間は新たな可能性に向けて
自らを投げ出していく在り様を指している。

ここで注目したことは、人間の成長のはじまりにある
「被投性」として特徴づけることのできない在り方にある。
主観と客観が分裂する以前、
自我と世界との境界をもってない原状態には「不安」は存在しない。
庇護のもとでは安らぎが在り、幸福な状態として主客が溶けあっている。
人間は、成長によって主客の分裂によって、
「個」が浮上し、いずれは「孤立」を経験する。
この過程で、庇護性との比較によって、
初めて溶解体験の幸福感に気づくことになる。

つまり、「不安」による「安らぎ」の発見である。
この時、人間は自らの努力で「不安」を「希望」に変えるように「投企」し、
自身の空間の中に改めて愛すべき中心を見つけ出さなければならなくなる。
これこそがハイデガーの説く「住まうこと」であり、
根源的場所への回帰を示唆することである。

特に、非常に多くの不安動揺によって揺り動かされている現時代において、
表現すべき重要な視点であると感じている。

 2018年「外務省『日本ブランド発信事業』」の派遣芸術家として、
ウクライナのキエフへ訪れた。

キエフでの個展開催後も、現地との交流は続いた。

心を痛めるニュースが後をたたない中、
ウクライナで出会いサポートしてくださった方々の平和を祈り、想いをはせて。

金澤麻由子/神戸のアトリエより

今回の個展は、どんなテーマで開催するべきか
いろいろ考えましたが、2022年の世界情勢を振り返って
今必要なのは、イデオロギーを脱ぎ捨てて、真っ裸な人間とは何ぞやと
深く見つめること。原点回帰・・・

そう直感で感じまして、
美大生(大学院生時代)に修了制作展で発表した
私の原点、「実存比喩シリーズ」の映像インスタレーションを
あらためてご披露しようと決めました。

「実存比喩」
本作では、人間を、住まうこととさすらうことの狭間にある
「永遠の途上存在」と捉え、自立と孤立の葛藤のなかにある実存に焦点を当てた。
人間存在の比喩として「羊の群れ」を用い、
潜在的な孤立への恐怖心を象徴している。

羊は、個を埋没させること自体にアイデンティティーをもち、
群衆に溶け込んでいる在り様からは、
「住まうこと」への安らぎが感じられる。
そのような羊が、恐怖心を解き放ち、先頭をきって、
自身を投げ出そうとする姿勢を、三場面において描く、映像インスタレーション。

フランス文学者・美術評論家・小説家・など
様々な奥深い考察を繰り広げている
鈴木創士さんより、以下の文章もいただきました。

花形文化通信よりお写真引用させていただきました。


「盲 目 の 光 の な か で」

鈴木創士

見ることは、盲目の光のなかで、

そこに世界があると信じることである。

存在はまだ存在し始めてはいない。

だから素描とは、ある哲学者が言ったように、

つねに完全な盲目状態のうちでなされるのである。

描くことによって、 われわれは

物の輪郭が指し示す荒廃した暗闇のなかを、 手探りで進んでいく。

見るというこの試練のなかでは、 疑うことよりずっと前に、

世界の基盤は光によって粉砕されているからである。

自らを注視しようとする者を

瞬時にして石の塊に変えてしまう怪物メデューサと、

鏡を手にした若きペルセウスの戦いは、

いつも始められるより前に、すでに終わってしまっているのである。

プロジェクターによってすべてをあらためて非物質化すること。

コマ送りされる羊の群。

「あなたはあなたを捧げる」。

そこで生贄にされていたのは、

紙と光の中間を、目と光線の中間を移動しつつある、

描線に包囲された「存在」の誕生である。

それははたして羊の群になろうとしていたのだろうか?

(SUZUKI SO-SI /フランス文学者、美術評論家)

鈴木創士さんの筆力がすごい・・・

作品の説明ではなく、作品の世界を開いていくことができるのが
本当の美術評論なのですね。
こんな素敵な文章を書いてくださって本当にありがとうございます!!!

(それにしても鈴木 創士さん、雰囲気ありすぎ・・かっこいいですね・・・!
日本のフランス文学者、作家、評論家、翻訳家、ミュージシャン、
兵庫県神戸市出身。)

ぜひ個展会場にお越しください♪
今年は、金澤麻由子が羊たちとお迎えします(笑)

【個展のお知らせ♪】

『永遠の日曜日』
金澤麻由子 Kanazawa Mayuko
2022年9月5日(月)〜10日(土)
12:00〜19:00(最終日17:00まで)
会場:ステップスギャラリー
〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目4−13 琉映ビル
Tel:03-6228-6195

あと、今年も「あれ」やります

【3名定員】
絵画教室@銀座「1DAYレッスン」開催します
〜あなたの「ぱぐ」と出会える〜

【現在の予約状況】

9月5日(月)10時〜12時(残3)
9月6日(火)10時〜12時(残3)
9月7日(水)10時〜12時(残2)
9月8日(木)10時〜12時(残3)
9月9日(金)10時〜12時(残3)
9月10日(土)10時〜12時(残2)

〜〜〜〜
参加ご希望の方はこちらから
↓↓↓
https://bokupug.com/1day
〜〜〜〜

お申し込みフォーム

数は常に変動しておりますので、満席の場合はご容赦ください。

「あなたの「ぱぐ」と出会える絵画教室」@銀座
日時:9月5日(月)〜9月10日(土)
時間:毎日10:00〜12:00
参加費:3000円
会場:銀座ステップスギャラリー(銀座駅 徒歩1分)
〒104-0061 東京都中央区銀座4-4-13琉映ビル5F
Tel&Fax 03-6228-6195
※エレベーターはありませんので階段をお使いください^^;
http://www.stepsgallery.org

♪♪♪参加者プレミアム特典プレゼント付き♪♪♪
◆ 黒ぱぐとフォーン2匹のオリジナル絵画(12000円相当)
◆ ぼくぱぐステーショナリーセット(2000円相当)
◆ サイン入りぼくぱぐポストカード(その場でメッセージ入りでお渡しします♪)

お土産盛りだくさんの企画♪♪♪
お一人お一人をきちんとサポートしていきたいのと
3ミツを避けるため
先着3名さま限定とさせていただきます。

すでにお申し込みくださった皆様
ありがとうございます♪

ほとんどがお一人様での勇気あるご参加です!
当日お目にかかれることを楽しみにしています^^*

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?