スーパーマーケットトレードショーに思う
明らかに都道府県によって力の入れ方が変わってきました。
鹿児島のブースが思い切り規模縮小しており、時代を投影しているように感じました。
先日横綱の引退により、真ん中は引き合いが凄いことになっているものの「お前はもう死んでいる」は怒られるとネタにしていました。笑
スーパーマーケットは大きな分岐点に立っており、小さくリサイズしていますので、アイテムはより厳選される時代になりました。
開発やご相談でも定番品の取引停止が多く発生しているとの現実を伺っております。より特徴ある商品が選ばれる時代。棚にいかにして生き残るのか?は熾烈さを極めてきます。
その中で、スーパーマーケットのバイヤーがこぞって集まる場所に何をPRするかがポイントになります。アイテムをぐっと絞った展示が目立ちました。
しかし、全国津々浦々から出てくるので、気になるメーカーさんには声かけして、危なそうなものは少し話をしました。主に大きいパッケージのもの。小型化する店舗に出来るだけ多く商品を並べたいバイヤーからしたら、ポーションが大きいのは売れないからです。
お菓子やフードのトレンドは1年100キロで伝わっていくと考えられた時代から、今は瞬時に全国区になります。ほしい消費者は待ってはくれません。しかし、そのトレンドも長く続くか?というと、驚く速さで淘汰されるのもまた現実です。
昨年末発売となったこちらの商品。ツイッターでバズってから、ずっと品薄のためついに転売屋さんが出始めてしまいました。ということで、こちらはスーパーマーケットトレードショーへの出品は避け、ギフトショーへ。しかしギフトショーでも大変なことに。。。発売から2か月。今もなお品薄で、ようやく2台目の機械が入るところ。そして次のバージョンも。ここまですごいことになるとは思わず、少し戸惑っています。
映え、萎え、SNSでのプロモーションには賛否ありますが、地方小売メーカーにとって、機械の導入や増産は容易ではなく、機械の増設もすでに動いていますが、このタイムレンジで荷が動くと、量販レベルへの供給は追いつかないのが現実です。
青空レストランで紹介されていこう売れ続けているティーオイル
ばえるなぁーとバイヤーさんたちが足を止めていましたが、みなさん値段を聞いて絶句していました。
ご親族に建築家さんでもいますか?と思うほど最もお金をかけて建て込みしていたブース。
各県の温度差が伝わる展示会。商談というより、トレンドをつかみ、そこを外しながら商品開発するのがこちらの真骨頂なので、昨今のドライベジブーム、食料不足が深刻化する日が来る未来に向けて、これはブームで終わってほしくありません。
最後にまとめ。今グローサリーストア、つまりスーパーマーケットは大きな過渡期迎え、大規模スーパーがどんどん消えていっています。イオン等もリサイズたコンビニサイズのストアを増やしている状況。この手の商談会は自治体がブースを補助金投じて出させているところがほとんどなのですが、毎年見ると、毎年いるメーカーもおり、役所が使いやすいメーカーというのがはっきりしていたりします。そして、このスーパーマーケットトレードショーにほとんど熱量をかけなくなった自治体も出てきました。インバウンドあるいは海外での展示会へ注力するために、この展示会に予算をかけないという意味です。
メーカーをサポートする立ち場として展示会が大きな商談の場になることはあまりないと思っていたりします。しっかりと数字に責任を持つバイヤーは自分の足と情報と舌を使って出向いて買い付けていますので。なので、補助金が出て、お金がかからないなら出ましょうというアドバイスしか今はしていません。それにしても買うのは女性なのに、このバイヤーという世界なんと男性率が高いこと。。。多くが上司、直属の部下、若手の荷物持ちという男性3人のグループなのも特徴です。そして何人かのバイヤーさんの目線を見ましたが、棚映え商品ばかり目にしたり手に取ったりしています。棚映え商品は棚映え商品で、売り上げ数字を持っていません。実はその横に何を置くかが大事だったりします。もちろん真のエキスパ―トは脳内に主婦感覚を備えていらっしゃって、そこまで考えているとは思いますが、お母さんとして頑張るキャリアウーマンをバイヤーにした方がいいんじゃないか?と思ったりもします。