怖い!感染症から敗血症に…ていうか敗血症ってなんだ?
こんにちは
とても悲しいニュースが飛び込んできました
明るく朗らかなキャラクターで
好きな俳優さんのお一人でした
太陽にほえろの2枚目キャラも好きでしたが、
バラエティ番組でのお茶目なキャラが大好きでした
すごく残念です…
『敗血症』ということですが、
特に最近よく耳にすることが増えたように思いますが
具体的にどのような病気なのかわかっていなかったので
この機会に調べてまとめてみようと思いました
敗血症とは
敗血症とは、血液中に病原体が入り込むことで
引き起こされる重篤な全身感染症で、
もっとわかりやすく言えば、
血液に細菌やウイルスなどが入って全身に回り、
重い症状になった病気のことだそうです
血液に細菌が入って全身に回り、
体の抵抗力が負けて重い症状に陥った状態です
血液中に細菌が入るだけでは敗血症とは言えず
細菌による毒が全身に回り体に悪影響があることにより、
敗血症と診断されるそうです
敗血症を引き起こした元となる原因を見つけ、
その治療を早期に開始しなければ
命に関わる危険もあります
敗血症のなかでも、
重篤な循環、細胞代謝の異常を呈する
特に重症なものを、敗血症ショックと呼ぶそうです
敗血症の原因として考えられるもの
通常、細菌やウイルスなど
何らかの異物が体内に入ってくると
免疫細胞が活性化され、
異物が増加しないように働きます
このような防御反応は、
発熱や炎症反応という形であらわれます
敗血症は、この防御反応が過剰に現れたり
抑制されることで発生するといわれています
敗血症を起こす感染症として、
尿路感染症や肺炎、腹膜炎などがあります
体の一部に細菌がはびこり、
そこから血液中に絶え間なく菌による毒が流れ込みます
その毒が全身に回り、体の抵抗力が負けて
肺や腎臓(じんぞう)などの大事な臓器が
おかされる病気です
原因となる細菌として代表的なものに、
連鎖球菌
ブドウ球菌
大腸菌
緑膿菌
などが挙げられ、こうした細菌に感染することで、
皮膚の化膿、肺炎などの呼吸器感染症や
肝臓、腎臓、腸などの感染症など
さまざまな感染症が最初に起き
免疫力が低いとそこから敗血症が起きやすくなるそうです
また、細菌だけでなく
インフルエンザウイルスなどのウイルスや
カビなどの真菌、寄生虫などによる感染症も
原因となり得るようです
カテーテルを挿入することによる尿路感染や、
人工関節などを使用している場合も注意が必要で
この他にも白血球の中の一種である
好中球(こうちゅうきゅう)が減少する
好中球減少症の状態だと、
感染症にかかりやすくなり
敗血症を起こす可能性が高まるそうです
好中球減少症は、遺伝性による先天的なものと
後天的なものがあり
抗がん剤による化学療法を受けている
がん患者にもよく見られるそうです
どんな人がなりやすい?
どんな感染症でも
敗血症を起こす引き金になる可能性があり、
特に免疫力がまだついていない乳幼児や低出生体重児、
高齢者、糖尿病などの慢性疾患をお持ちの方、
がんなどの基礎疾患がある方、
免疫抑制剤を投与している方、
放射線治療を受けて白血球の数が低下している方、
手術後患者さんや
病気治療中で免疫力が低下している方は、
感染症から敗血症を起こすリスクが高いそうです
感染症に罹患しやすい高齢者は特に発症しやすく、
回復にも時間がかかるといわれているそうです
どんな症状?
敗血症では何か1つの症状や兆候が出る
というようなことは基本的にはなく、
障害が起きている臓器によって
さまざまな症状が出るそうです
初期の主な症状としては、
悪寒を感じたり、
全身のふるえや発熱(高熱になることが多い)、
発汗などが見られたりすることが多く、
頭痛がする、咳が出る、痰が出る、
関節が痛い、お腹が痛い、トイレが近いなど、
何かの感染症を疑う症状がある場合が多いそうです
また、イギリスで市民啓発のために使用されている
Sepsis sixと呼ばれる敗血症のサインがあるそうで
主に以下のようなサインが現れたら
敗血症を疑うべきであるといわれているそうです
【Sepsis six】
・しゃべりにくい、言っていることがおかしい
・強い全身筋肉痛
・尿が出ない
・ひどい息切れ
・死ぬのではないかと言う感じ
・手足が冷たくじっとり、蒼白
上記のように、敗血症の初期症状では
意識がおかしく、ぐったりとしているなどの
症状があらわれるそうです
また、変なことを言うようになったり、
呼吸が速く息切れが現れるケースもあるそうです
血圧が低くなることで血のめぐりが悪くなり、
手足が冷たくなったり顔色が青白くなる方も
いらっしゃるそうです
さらに、下肢が紫色になる
チアノーゼという症状も
敗血症のサインとなる場合があるそうです
発熱どころか、平熱よりも下がることもある?
発熱は体が炎症反応を起こしているサインですが、
風邪などの軽微な感染症でも
発熱することがあるため、
発熱のみから敗血症を判断することは
案外難しいそうです
一方、発熱の後に平熱より体温が下がるということは
体の機能が低下しているサインでもあるそうです
実際に、重篤な感染症に罹患すると
熱が下がるといわれています
このため、感染症に罹患し、
体温が下がった場合には
敗血症の重要なサインということができるそうです
症状が進行すると
症状が進行すると、心拍数や呼吸数の増加、
血圧低下、排尿困難、意識障害などが生じ
重症化してしまうと、
腎不全や肝不全といった臓器不全、
敗血性ショックを招き、命を落とす危険が高まるそうです
また、皮下出血が見られる場合は、
播種性(はしゅせい)血管内凝固症候群(DIC)を
併発した可能性があり、重篤な状況に陥ります
症状の進行のスピードは、
感染症の重症度と免疫機能によって異なるそうで
数分で悪化するケースもあれば、
数時間単位で悪化するケースもあるそうです
概ね、1日の中で
急激な変化が起こる点が特徴的だそうです
敗血症ショックにいたる理由
敗血症ショックにいたるには、
さまざまな理由があるそうです
まず、感染源の病原性そのものが強いケースで
俗に「人食いバクテリア」と呼ばれる
劇症型の溶連菌感染症などはその典型例だそうです
また、罹患者の抵抗力も関係し、
抵抗力が弱っている状態であると
体内の防御機構を感染源である細菌や
ウイルスに突破されてしまい重症化しやすくなるそうです
さらに介入が遅れれば遅れるほど状況は悪化し、
重症化しやすくなることもわかっているそうです
ちなみに敗血症に似た言葉として菌血症があり
これは傷口などから細菌が
血液中に侵入しただけの状態を指し、
敗血症とは区別されるそうです
敗血症と診断されたらすぐ治療を開始
敗血症と診断されたら、
ただちに治療を開始することが重要だそうです
治療が遅れると、全身のバランスが崩れ
低血圧による意識障害などを引き起こし
ショック状態となり
その結果、多数の臓器に障害が及ぶ多臓器不全となり
数時間で死亡してしまう場合もあるそうです
感染症の原因となっている病原体を早急に特定し
薬物治療であれば、細菌の場合は抗菌薬、
ウイルスの場合は抗ウイルス薬、
真菌の場合は抗真菌薬、
寄生虫の場合は抗寄生虫薬を用い
感染症の状態によっては、
外科的治療が必要になるケースも出てくるそうです
症状が進行している場合は、
検査結果が出る前(原因菌が判明する前)から、
抗菌薬を投与する場合も多く、
その際に原因菌によっては
使用する薬剤に耐性があることもあるため、
どの抗菌薬を用いるかは慎重になる必要があるそうです
敗血性ショックが起きている場合は、
血圧を上げるために大量の輸液や昇圧薬を
点滴投与し、
同時に酸素吸入や人工呼吸器を使い
高濃度酸素を投与するなどの全身管理を行うそうです
この他、人工透析や、血糖値を下げる必要があれば
インスリン静脈内注射を行うなど、
状況に応じた治療が行われるそうです
ちなみに発見が遅れるほど死亡リスクが高まり、
助かった場合でも後遺症が残ることが多いそうです
後遺症が出た場合は、それぞれの症状に応じ
リハビリテーションをおこなうそうです
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます
『敗血症って具体的になんだろう?』
という疑問から急遽調べてまとめてみました
体が弱っている時になんらかの感染症にかかってしまい、
体全体に菌やウイルスがまわってしまい、
負けてしまう、ということなんですね
命を落とすほどの破壊力…恐ろしいです
やはり『免疫力』はとても重要ですね
小さなお子様、ご高齢の方、
慢性疾患をお持ちの方、
がんなどの病気治療で免疫機能が低下している方は
特に気をつけなければならないということですね
敗血症につながる感染症に極力罹らないように
するのが重要であるとのことですが
いくら気をつけていても、
罹ってしまうことは多々あるので
完全に防ぐことは不可能だとは思います
手洗いやうがいは基本中の基本だと思いますが、
薬やワクチンに頼ることよりも、
日頃から免疫力を意識した生活習慣を継続させることが
何よりも大切なことだと思っています
渡辺徹さんのご逝去を悼み、
謹んでお悔やみ申し上げます