【369/1096】読書記録「子どもを呪う言葉・救う言葉」
369日目。今日は久しぶりののんびり日曜日。「This is US」というアメリカのドラマを観始めた。アメリカのドラマを観るのは何年ぶりだ?!という感じで新鮮。
犯罪心理学者の出口保行先生の「子どもを呪う言葉・救う言葉」を読んだ。
この手の本は、結局、言葉だけじゃないんだよね・・・と思うのではあるが、少年院に勤務されていた専門家の話は興味があり読んでみた。
ちなみに、刑務所で受刑者の更生支援をされていた先生の本で、強烈おススメの本はこちら。
あとは、こちらも。
上記の3冊は、読んで目から鱗が落ちまくった。
子育てしている人は読んで損はないと思う。
子育てしてなくても損はない。
で、今回は、出口先生の本である。
使う言葉が、具体的な事例と一緒に書いてあるので、理解しやすい。
どの言葉も、「この言葉を言っちゃいけない」というよりも、親がどれだけ子どもを観ているか?ということが、使う言葉に顕れているということかと思う。
最初におススメした3冊の本の先生たちも同じことをおっしゃるのだが、
「こうすれば成功する(よくなる)ということはないが、これをやると失敗する(悪くなる)という法則は存在する」という。
少年院の法務教官が非行少年の親について問題だと感じていることについて書いてあった。
子どもの行動に対する責任感がない(62.5%)
子どもの言いなりになっている(50.2%)
子どもの行動に無関心である(49.1%)
また一方で、子どもに「ああしなさい」「これをしてはダメ」と過保護・過干渉になって子どもを非行に向かわせていることもあるという。
でも、この本で一番書かれているのは、「親が子どもの話をまず聴くこと」と、「家族で話し合うこと」の大切さであった。
また、少年院で行われている内観療法とロールレタリング(役割書簡法、役割交換書簡法)が書かれていて、反省ではなく「内省すること」がいかに大切かということも書かれている。
自己中心的な考えで、共感に乏しい子も、この内観療法とロールレタリングで内省を続けていくうちに、さまざまな気づきを得て変化している。
最終章の出口先生のお父さんの話で、教師をしていた父親が子どもをよく観察していたというエピソードがある。
これを心にとどめておこうと思った。
あまり専門的な用語を使わず、誰にでも読みやすく書いてあるので、さらっと読めるのもよかった。
10代の子にこういう言葉に気をつけて、ということを書いている「ずるい言葉」とけっこうかぶる言葉が多いのは、やっぱりなという感じだった。
では、またね。
追記:
出版社による特集記事
「呪う言葉・救う言葉」はこちら。
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