【259/1096】多様性社会を生きるために~高校生への多様性授業
259日目。本日は夏至。一年で一番日が長い。夏至と冬至はやはり何かが切り替わっていく感覚があり、それが何かは明確ではないけど、ここからまた変わるんだろうなと思う。
神奈川県の高校で、3年生に向けた総合授業の時間の多様性プロジェクトが一区切り。
まだ、夏休み明けから11月の活動は残っているのだけど、昨年10月からの取り組みは、いったん7月に生徒たちがまとめて発表することになっている。
ここ3週間は、「多様性社会を生きるために」をテーマに、
イヤだとOKのトリセツづくりのワークを中心に、
自分を知り、自分と相手を大切にしながら、表現、コミュニケーションすることについて授業をした。
現在進行形の思春期真っ只中の10代の生徒たちは、授業にくる動機も様々なので、いつものワークショップのような感じではうまくいかないし、コミュニケーションも一筋縄ではいかず、あっという間にエネルギーも変わるので、毎回、本当に自分自身が試された場だった。
生徒たちが、何か一つでもこの後の人生で、
豊かに幸せに生きる智慧として、持ち帰れることを願ってやりました。
届いているといいなぁ。
今、届かなくても、もしかして、5年後、10年後に、あのときこんなこと言ってた人いたな、と思ってもらえるといいなということを意図して授業してきた。
彼らの人間関係も生々しく動いているので、その葛藤をまざまざと見ながら、表現すること、コミュニケーションすることについて授業するというのは、内心はヒリヒリするほどだ。
それを含みながらも、自分自身が楽しんで、おおらかに、目の前にいる人を今できうる限り尊重し、寄り添って、そこにいるという実践だった。
多様性授業として、高校2年~3年の約9ヶ月で、こんな授業を仲間とした。
多様性とはなにか?(太字は私が主にメインで担当したもの)
文化の違い、友情と愛、LGBTQ(SOGIE)、障がい(ディスキレシア)について、レクチャー&自分で調べる。自分にとっての多様性ってなに?を知る。
チームの関係性の質の向上(安心安全を育むためのワーク:インタビューワーク&他己紹介)
気づきのツリーをつくるワーク
多様性の中で生きる~困りごとについて知る、調べる
困りごとの種類と課題発見
IROIROボードゲームを使ったワークショップ
聴くワーク 困っている人の話を聴くためには?
多様性社会を生きるには
SDGsを知る~2030SDGsゲームで体験する
海と多様性 ビーチクリーンの話とカエルデザインさんとのコラボによるアップサイクルアクセサリーづくりワーク
LGBTQ当事者の講演
自分と相手を大切にした関係性を育む~イヤだとOKのトリセツづくり(「きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ」から)
気持ちを表現する、アサーティブなコミュニケーションのための練習ワーク
このあとの生徒たちの発表でどのようなまとめがあるのかわからないけど、発表がとても楽しみだ。
自分なりに精いっぱい取り組めたので、ほんとうに関わらせてもらえてよかった。
多様性ファシリテーションについては、森田ゆり先生から学んできたが、高校生に実施したのは初めてで、ずっと10代向けにやりたいと思っていた。
とてもやりたかったことが実現できたことは、とても嬉しい。
これから、ますます正解のない、多様性社会になっていくのは明らかで、多様な存在を受け入れて生きていくのか、排除して生きていくのかでは、まったく違う世界になる。
違いがある中で、どうしたら私たちは、お互いを大切にしながら、共存共生していけるか?
それが多様性のもつ可能性だと思う。
小中高生向けや大人向けに、多様性の授業&ワークやっていく気満々なので、需要があったらぜひお声がけください!
PTA企画とかにいかがでしょう?
同じクラスの人で集まってとかでも。
今、夏休みに思春期向け講座をやろうかなと企画中です。
企画がまとまったらお知らせしますね。
とりあえず、今日はおつかれさまでしたってことで。
では、またね。
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