【908/1096】親密さへの恐怖
「親密さ」と聞くと、何を思い浮かべるであろうか。
友だち、夫婦、親友、恋人、家族、きょうだいなどの関係を思い浮かべる人もいるかもしれない。
仲が良いことを親密さと表すこともあるかも。
心理学では、親密さは
ことを意味する。
これは、実現することは容易ではない。
他者からはなれていながら、他者と結びついているというパラドクスを含んでいるからである。
親密さを獲得する代わりに
などで不安に対処しようとするカップルは少なくない。
WeeksとTreatが、親密性の恐怖について6つの要因を述べている。
これらの恐怖は、誰しもが持っているもので、持っていること自体は問題がない。
しかし、この恐怖を自覚しておらず、適切な対応が取れないという場合には、本当には親密な人間関係を築けないということになる。
ちなみに過去に自分は、このすべてに当てはまり、親密な関係を築くのは絶望的なのでは・・・と思ったものである。
この親密さへの恐怖を克服しないと、十分に安全な他者ともつながれない。
これを克服するためには、自分の無防備な姿をさらけ出せるかどうか?がキーになるが、それができたら苦労しないよ!ってな具合だった。
無防備な自分、自体がよくわからなかったからである。
見捨てられ不安も相当に強くあり、人は恐怖の対象であったため、それを一人で克服するのはまず無理だった。
セラピーを受けて少しずつ、ではあったが、これまた、セラピストを信頼するのも難しいため、治療がなかなか継続できずに彷徨うはめに。
それでも、本当に少しずつ、自分の痛みを表に出す練習をコツコツと続けた。相手が自分を受け入れてくれるかどうかわからないというリスクを冒さないと、これを克服することはできないと知っていたからである。
そして、大事なのは、他者と言う別の物体だけではなく、自分の身体という自分の個体との親密さも取り戻す必要がある。
身体との親密さを取り戻すと、他者との親密さを適正に対応できるようになりやすい。
自分の身体で出来たことは、他者との間でも出来るようになる。そこを変換するための知的な理解は必要ではあるが。
親密さへの恐怖に克服するのは、1人ではできないので、ここに課題がある方は、パートナーに話してみたり、カウンセリングを受けて、話してみたりすることで少しずつ回復していくことができる。
心と身体の両方にアプローチできるセッションがおすすめです。
では、また。
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