海外メディアは見た「不思議の国ニッポン」クーリエ・ジャポン編
「クーリエ・ジャポン」は、
世界中のメディアから厳選した記事を日本語に翻訳して掲載する月額会員制ウェブメディア。
2005年に隔週刊誌として創刊し、2016年にウェブに移行。現在の会員数1万人。だそうです。
書店で視界に入り興味を持ったので購入して読みました。
↓目次の一部
◆何故日本人は金メダルでも謝罪するのか
◆ファックスを辞められない理由
◆義理チョコは何故なくならないか
◆年功序列が続く理由
◆日本人の自殺率はなぜ高い?
◆孤独死ニッポンで急成長した遺品整理ビジネス
◆なぜ日本の若者は内向きになってしまったのか
◆ひきこもり当事者の今 などなど
各記事のボリュームが少なく、深掘り感のないさらりとした記事内容ゆえ、正直言って今ひとつ満足感が得られませんでした。
広く浅く知りたい、という
私のような人には適していると言えなくもないかも。
最後の章「日本の深奥」
では、昭和の裕仁天皇、平成の明仁天皇、そして令和の徳仁天皇の来し方と
女性皇族の苦悩に言及しており、
天皇制度の在り方の難しさ厳しさ、民間から天皇家へ嫁いだ美智子さま、雅子さまのご心労を、ただただ労いたい気持ちでいっぱいになりました。
↓印象的だった記事
★2020年の日本の自殺者数は21,081人。2017年が21,321人だというから、コロナ前と比べると減っているという事?
昔、農林水産大臣の松岡利勝が献金スキャンダルで自死した時、時の東京都知事石原慎太郎は、彼を「真の侍」と賞賛したという。
日本は、サムライ文化(切腹は、罪と家の不名誉を洗い流すための究極の回復行為)
日本では、精神面のケアがまだまだ不十分である。命の大切さを教えるだけではダメ。落ち込んだ時に助けを求める事を学ぶ必要がある。
★遺品整理業ビジネスが急成長。
遺品は、海外に輸出されている。(主に東南アジア)
日本のリサイクルショップの多くは、商品調達のために遺品整理事業もおこなっている。寺の僧侶でさえ、参入している。
★日本は、謝罪文化。
銀メダルでも、みんなに申し訳ない、自分はまだまだ努力が足りないと言って謝る。これは、若き頃から、自分のために競技をしていると考えてはならないと教えられているから、と言われている。
期待に応えなければならない。恩返ししなければならない。これは、根深い考え方。
また、ありふれた社交辞令としても何気なく使われているのが、「すみません」という言葉。
これは、謝罪ではなく、慣習に過ぎない。
他方、スキャンダルや汚職に対する謝罪の言葉は、誰が聞いても虚しい。
バルセロナ五輪で銀メダル、アトランタ五輪で銅メダルを獲得した有森裕子は、「自分で自分を誉めたい」と言って、あるメディアからバッシングを受けたという。
アスリートが謝る事は以前から疑問に思っていました。
悔しい、力を出せなかった、それだけでいいと思います。
ただ、…
「ごめんなさい」を言わないと気持ち悪いという感覚はわかる気がします。
これは、日本人独特のものなのかもしれませんね。
しかし、つくづく、
ニッポンは、やはり不思議な国だなぁと思いました。
そういう自分も日本文化にどっぷりと浸かった紛れもない日本人であり、
今日も、すれ違う人に軽くぶつかって
「すみませ〜ん」と謝っている自分がいました^^;
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読み頂き
ありがとうございました❤︎