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喜多川泰著「運転者」/報われない努力はないということの意味♪
ミイコさん のこちらの記事を拝読して興味を持ち読んでみました。
中古車販売会社から保険代理店に転職した修一。仕事も家庭も何もかもうまくいかない日々だった。
仕事中に出会った、不思議なタクシー運転手に導かれ、彼は初めて自分と向き合い、今までの生き方を俯瞰で見る事をし、運を味方に付けていく、そんなお話です。
タクシー運転手は言います。
いつでも上機嫌でいる事。これが基本。そして、損得勘定で動くのではなく、純粋に面白そう、楽しそうと思っていろんな事に興味を持って動く事。というアドバイスをする。
運転手は、お客様の運を好転させるのが自分の仕事だと言い、修一をいろんなところへ連れて行く。
その道中で聞かされる運転手の話に、やがて少しずつ心を柔らかくしていく修一。
タクシーを降り見知らぬ街で1人入ったバーで出会った男は、ギターを弾けるようになるには、という例え話をする。
人間は皆最初は身体が柔らかい。(言われてみれば、赤ちゃんはフニャフニャですね)しかし毎日どこかを使って鍛えていくと体は硬く大きくなる。ギターで言えば指先が硬くなりいい音が出やすくなる。その過程で必ず通らなければいけないのは「痛み」だと言う。(ここは、自分が楽器を弾いているので非常に印象的で納得いく言葉でした。私の左手の指の腹は現在とても硬くなっています。)
物語の後半、生後1才の時に実父(修一の祖父)が戦死したという生い立ちを持っている修一の父親の話を運転手が始める。(何故か知っている)
初めて知る、父親の姿。
父親が自分を思ってしてくれた事は現実には見えないが、それは波動となって確実に自分や周りの多くの人に伝わり、いい波動はちゃんと伝わっていく。
努力は必ず報われる。
報われるのは「今」ではないかもしれないが、それは延々と続く命の物語のほんの一部でしかない。自分だけで完結するものではない。
今があるのは、たくさんの血と汗と涙、努力、命が費やされて作られて来たもの。そのバトンを受け取って生きているのが私達なのだと運転手は言う。
運転手はさらに続ける。
「世の中は、誰かが頑張る姿からもらったエネルギーの集合体。決して結果からもらった集合体ではない。そして努力の成果は今すぐ出る訳ではない。子や孫の代になってようやく表れる事もある。今すぐ成果が出ない事を運が悪いとか努力は報われないとか短絡的に考えるのはおかしい。自分の人生は延々と続く命の物語のほんの一部。今生きている世の中も、突然現れたものではなく、たくさんの血と汗と涙、努力の賜物。」
こうして修一の心は段々と解きほぐされていき、その結果いろんな事が好ましい方向へ進んでいく。
外側は何も変わっていないのに、内面の変化によって物事は確実に良い方向に行く…
これは、不思議だけれど私自身感じている事です。
人間て本当に不思議。
問題は外側にあるのではない。自分自身の内側にあるのだということですね。
そしていつからでも変われるのが人間だと私は思っています。
✳︎✳︎✳︎
人は皆、どうしても目先の事に目を奪われがちで、大喜びしたかと思うと落胆したりと心の変動が激しいのが人の常だと思いますが、
広い視野?視点?を持って眺めれば、どの場面もほんの100年足らずの人生のほんの通過点に過ぎず、少しの気持ちの持ち方で不思議と運命は大きく変わる事を学びました。
起こった直後は最悪と思っても、時間が経って考えてみるとむしろ良かったんじゃないかって思える事、私にもたくさんあります。
…
もし今目の前にミサイルが落ちたら?恐ろしい食糧危機がやって来たら?
…不安要素は探せばゴロゴロと転がっていますが、もし残念過ぎることが起きたとしても、
どんな時もそこから何ができるかを考えて行動できる人でありたいなぁと思いました。
あれ、話が飛躍しちゃったかな?
まぁいっか!^^;
ミイコさん、本のご紹介ありがとうございました。
遅くなりごめんなさい🙏
本日も最後までお読み頂き
ありがとうございました❤︎