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ヨルダン レンタカー旅(7):動物に城塞都市…ヨルダンさんのトラップはエンタメ感満載

アンマン~死海についてはこちらもご覧ください。

死海からペトラまでは、3時間ちょっとの道のり。そしてやっぱり基点となるのは、ヨルダンさんを南北でつなぐ「キングス・ハイウェイ」。
そして今日も、私の仕事はときたま発生する分岐で、googleマップさんを片手にナビすることと、「何もない道だから眠くなりそう」という旅友ちゃんのおしゃべり相手。

基本的には黄土色の乾いた台地の間にある1本道を進むのみなのですが、要所要所で発生するアクティビティ(ヨルダン トラップ)は一筋縄ではいかないものばかり。

高い山もないので、どこまでも続く大地をまっすぐ走るのみ。

まずは、ちょくちょく遭遇する道路を我が物顔で闊歩するヤギさんの大群。
いや、仕方ないよ。この砂漠の国だからみんなでご飯場所に移動するよね(勝手にご飯移動と決めつけてたけど、本当のところは何移動だったんだろう……)。
分かってるよ。私たちだってちゃんと理解している。ヤギさんを連れているおじさんたちもお仕事だものね。しっかりご飯食べさせてあげたいよね。

でもさ、みんな右に左に、さらには逆走してきたり、自由すぎるんだよね!

日本の幼稚園のお散歩みたいにふたりずつ手つないで白い線から出ないようにしてね、なんて思ってないけどさ!もうホントに自由すぎるのよ。
旅友ちゃん、ぶつからないように、めっちゃ気使って運転してた。

もうひとつは、やっぱり不安定なGPS。
でもこれはもう仕方ない。諦める。基地局が復旧してくれただけで万々歳。
でもGPS上だと私たち、たまーに死海のど真ん中走ってたりしてた。
そんなわけあるかい!

砂漠だから降雨量は少ないけど、毎日が直射日光との戦い。

さらに、Googleマップさんのヨルダンの道路事情更新にタイムラグもある。
「ここ、新しい道っぽいね」なんて話してたら、GPS上では道なき砂漠地帯を走ってたり。
そりゃぁリアルタイム更新とか難しいよね。本線との合流地点を予測できれば問題ないもんね。
うん、それも仕方ない。諦めるよ。

でも最強に苦戦したトラップはまだあるのです。
それは、カラク城塞都市トラップ。

いやぁ、城塞都市を通過するとか聞いてないなぁ。

確かに地図を見ていて、街らしき場所を通過するんだなとは思ったけど。
指示通りに進んでいくと、車1台がようやく通れるような、細い道に迷い込んでしまった私たち。そしてその1本道はどんどん城塞のほうへ近づいていく……。

「あ、これやったかも」
「完全に足を踏み入れちゃいけない道に来てしまいましたね……」

当然Googleマップさんも、城塞都市の中心部ではGPSを完全ロスト。
一方通行だらけの城塞内部から、記憶と勘だけを頼りに脱出せねば!

「右かな、左かな?」
「んー……左??」
「あー……残念。Let’s try again!」

文字通りのリアル脱出ゲーム。
「ペトラにたどり着けるのか?カラク城塞都市からの脱出」を堪能させていただきました。
まぁおかげで雰囲気だけカラク観光できたので、よしとしよう。

ちなみにカラクは城下町もけっこう道が狭くて、自由奔放に道路を渡ったり歩いたりする少年たちの好奇な視線を窓越しに感じた場所。
車の窓越しに「アジア人ですよ~。見るのはじめてかな~?」とにこやかに手を振ると、笑顔で手を振り返してくれる、とっても純粋でかわいい子たちがいっぱいでした。

私たちが苦しめられたカラクは、十字軍が作った城塞都市らしいです。
しっかり観光したら面白そうな街なので、時間と心の余裕があれば歩いてみたかった。

だいぶ苦しめられたけど、「城塞都市」って、めっちゃRPG感高まってワクワクする響き!


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