まゆみ

ごくたまにしか書きません。気持ちのおもむくままに

まゆみ

ごくたまにしか書きません。気持ちのおもむくままに

最近の記事

終戦の日に思うこと

今年も台風の影響を受けつつある8月15日。 そして今年も忘れてはいけない終戦の日が訪れた。自分の記憶を風化させないために、祖母や両親から聞いた戦争の話を文字として残しておこうと思う。 わたしには母方の祖父がいない。それは母が小学校5年生だった昭和20年1月に37歳で招集され、3月には東シナ海沖で乗っていた戦艦が撃沈され戦死したからだ。 母を筆頭に娘と息子に恵まれ、役場の仕事に就いていた祖父が、それも農家の跡取り息子であったにもかかわらず、敗戦間際のその時期になぜ召集されなけ

    • ChatGPTのアドバイス

      最近大層怒れたことがあって、それを家族などに話していたのだが、どうしても気持ちが収まらない。そこで今流行りの?ChatGPTに尋ねて、解決策を知ろうと考えた。 しかしあるキーワードには丁寧に反応してくれるが、具体的に質問を投げかけると、しばらく無言の後にretryの文字が表示される。何度やっても同じなので、とりあえず「怒り」「身内」「解決」などどんどん放り込んで答えを求めた結果は 「自分の気持ちを文字にする」 が一番合っているような気がしたので、久しぶりに文を書くことにした。

      • さぶくん

        わたしが子供の頃はどこの家も大体子供が2,3人いるのが常で、小学校のクラスも各学年ごと2クラスあり、40人くらいの児童が狭い教室にひしめき合っていたと思う。田舎でありつつ商売をしている家の多い地域だったので、「布団屋の○○ちゃん」「うどん屋(製麺所)の○○ちゃん」「米屋の○○ちゃん」「魚屋の○○君」「(屋号)の○○」などと親も子も呼んでいた。今ではその店のほとんどが家業を継ぐ者がおらず店をたたんでいるが、当時を思い出すと「三丁目の夕日」のような活気あふれる商店街、人情味あふれ

        • まさか自分が新型コロナに感染するなんて

          新型コロナワクチン4回目接種を土曜日に控えたその週の頭に新型コロナの抗原検査で陽性となりました。連日のように感染者が増え続けた時期のニュースと比べ遥かに扱いが小さくなっているので「感染」という文字は頭から抜け落ちてきた気がします。もちろん外出から戻ったら手洗い、うがいはしっかり行っていましたし、マスクもしっかりはめて出かけていました。 たまたま従妹の娘が結婚するという話になり、従妹とその娘とわたしの女子(この括りは耳障りがいい)3人で食事をする話になりました。従妹の家は田舎の

        終戦の日に思うこと

          生意気じゃいけないんですか

          自慢じゃないけれど「あいつは生意気だ」と言われた回数は両手両足の指を使っても数えきれないと思う。そもそも「生意気ってなんですか?」「生意気じゃいけないんですか?」などと頭の中で反芻しているからいつまでも言われ続けるのだろう。しかし男子が男子に対して「あいつ生意気だな」と言うのと男子が女子に対して「あいつ生意気だな」と言うのはかなり意味が違うことには気づいている。 さて生意気歴うん十年ともなると、その生意気さにも磨きがかかり(いや、そんなもの磨かなくていい)出したり引っ込めた

          生意気じゃいけないんですか

          息子の話

          スマホやPCは使えるが情報インプット能力が不足気味の息子のことを好き放題書いていたら、最近全然連絡してこなくなったので、少し褒めてみようと思い立った。もしかして急にtwitterとか始めたんじゃないだろうか。誰か知り合いが「これあんたのことじゃない?」と教えたんじゃないだろうか。まあ、そこはどうでもいい。とりあえず褒める。 息子は保育園の時、運動神経が良く、上り棒はまるでオランウータンのようにするするてっぺんまで上っていけたし、鉄棒の腕立て前回りは永遠に回り続けるかと思うほ

          息子の話

          謎の写真

          物心ついた頃から息子はお年玉はあっという間に使ってしまい、「母の日」になると「お手伝い券」というチラシの裏に手書きでチケットのようなものを作り、手渡してくれることがしばしばありました。もちろん書いてある文字は古代人が石に掘った象形文字のようなものばかりです。(判読するのがとても難しい。)あれこれ色鉛筆を使うのでますます読みづらくなっています。 それでももらうと嬉しいのですが、手渡した本人がその「お手伝い」の内容をすっかり忘れ、数日のうちにそのチケットはゴミと同じになっているこ

          謎の写真

          ダラスってどこ?

          インターネットが普及してかなり年月が経ち、それを自由に駆使する人とそれが全く使えない、いわゆる情報弱者との差は広がるばかりです。今はこの世を去っていますが、わたしの両親もインターネットというものには縁遠く、何か注文するのは「電話」か「はがき」の2択と信じていました。時折実家を訪れて母親が欲しがるものをamazonで購入し、それが翌日に届くと 「どうやって注文したの?早いねえ」 と驚かれたものです。 さてインターネットを駆使することができても、その情報が右から左へ流れてい

          ダラスってどこ?

          やっててよかったと気づくのは遅くてもいい

          人が一つのことを続けることは結構難しいことだと思っている。そういうわたしも「おとなのピアノ」は1年余り、「エクササイズ」は2年足らず、自宅での犬のトリミングも2年足らずでやめてしまった。そこには家族の病などいろいろな状況の変化も重なっていたけれど、その後もう一度やる気にならないのである。 忍耐、根性、努力という文字とはかなり遠い距離にいた息子は、上の息子の影響で小学校2年から近所の少年野球チームに入団した。同級生も数人一緒に入ったので、本人は「日曜日に堂々と同級生と遊べる」

          やっててよかったと気づくのは遅くてもいい

          息子の宿題

          わたしは小さい頃から父親譲りのせっかちな性格で遅刻はしたことはなく、夏休みの宿題はお盆前には終わらせていました。父親は約束時間のかなり前に集合場所に到着するタイプで、それがそのまま自分に受け継がれていた気がします。今でも到着時刻の20分前には待ち合わせ場所にいる自信あります。(道に迷うとか、電車の乗り間違えとかの非常事態を抜かした場合)そういう性格は子供にも遺伝するものと思っていました。 夏休みも終わりに近い8月29日頃になると、息子がなにやらモジモジしながら話しかけます。

          息子の宿題

          巻き戻せない時間 2

          迎えに来た夫の両親とともにA子さんはうどん屋さんに入ってお昼ご飯を食べた。実はA子さんの家では家族そろって月に何度か食事に出かけていたので、こういう時は外食するものだし、もちろん今が昼食だから夜も何か出前を取るものと考えていたのだ。 うどん屋さんに入ると夫の両親はメニューの中で最も安い「日替わりランチ」を注文するとすぐに決めた。A子さんはいつも「好きなものを注文していいよ」と親に言われていたので、あれこれ悩んだが、夫も同じ「日替わりランチ」に決めてしまう。もちろん「どうする?

          巻き戻せない時間 2

          ヘッドスライディング

          甲子園で行われる高校野球の試合で、負けているチームが9回2アウトになった時、打席に立った選手がフルスイングしたあげく平凡なゴロを打ってしまう。そして彼は必死で1塁ベースまで走り、ヘッドスライディングをすると同時にアウトのジャッジを受ける光景をたまに見かける。舞い上がった土埃の中に倒れた彼が、悔しさのあまりそのまま地面に泣き伏す姿を見ると、胸がジーンと熱くなってしまうが、それを見ると父が 「1塁は駆け抜けた方が速く到着できるよ。あれは間に合わないとわかっているからやっているん

          ヘッドスライディング

          修学旅行って

          舟木一夫さんが歌った「修学旅行~♪」はリアルタイムで見たわけではありません。聞いたわけでもありません。ただ修学旅行という言葉を聞くたびにその歌がなぜか頭の中を駆け巡ります。それも最後の部分だけです。 小学校の修学旅行先は京都・奈良でした。その前の年まで伊勢・志摩だったので、子供心に「やったね!」と思った覚えがあります。しかしそれはそれは楽しみにしていた...と思うんですが、記憶が全然ないのです。泊った旅館が「いろは旅館」という修学旅行専用に近い旅館だったことしか覚えていませ

          修学旅行って

          太陽を目印に

          「話を聞かない男、地図が読めない女」という本があり、かつてベストセラーになったことがある。これに関しては、あれこれ思うことがあるけれど、そもそもこの本を読んだことがないのでわからない。 どうやら脳科学とやらで真相を解明しているそうだ。なぜこんな話をしたかというと、わたしは地図が読めない。地図で北の印Nが上になっていると、今ある位置を探すために地図をくるくる回すか、自分がくるくる回る。最近ではGoogleマップの音声ガイダンスという素晴らしいものがあるので、出先で頻繁に(本当に

          太陽を目印に

          終戦の日を前に

          今年も8月15日がやって来ます。毎年、沖縄慰霊の日6月23日、広島原爆投下の日8月6日、長崎原爆投下の日8月9日と並んで過去ををしっかり振り返る日であると自分で決めています。 わたしの父方の叔父(父の兄)と母方の祖父は同じ町内で檀家が異なるためお寺は違うものの、立派な墓石の下に眠っています。墓石が立派なのは戦争によって亡くなった方がほとんどで、石塔の横部分には「いつ」「どこで」「どのようにして」亡くなったかが刻まれているのです。 わたしの父は2人の兄と1人の弟、1人の姉を持

          終戦の日を前に

          ボツボツ恐怖症

          誰にでも苦手なものがあると思う。よく耳にするのは「高所恐怖症」で、テレビのバラエティ番組では、高所恐怖症の芸人にバンジージャンプや吊り橋渡りなどをさせて、そのリアクションを見て大笑いするというシーンがしばしば出てくる。あれは本当に怖がっているんだろうか。 ちなみにわたしの姉も「高所恐怖症」で、エキスポシティができた時に一緒に遊びに行き、スケルトンの観覧車に乗ろうと言ったら、頑なに拒否され、 20分間一人観覧車体験をする羽目になったことがある。あれはとにかく飽きる。備え付けの

          ボツボツ恐怖症