ヨハネの黙示録
この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。
口語訳 ヨハネの黙示録1章3
【宗教的バビロンの崩壊 1】
・大バビロンの描写
1それから、七つの鉢を持つ七人の御使のひとりがきて、わたしに語って言った、「さあ、きなさい。多くの水の上にすわっている大淫婦に対するさばきを、見せよう。
2地の王たちはこの女と姦淫を行い、地に住む人々はこの女の姦淫のぶどう酒に酔いしれている」。
3 御使は、わたしを御霊に感じたまま、荒野へ連れて行った。わたしは、そこでひとりの女が赤い獣に乗っているのを見た。その獣は神を汚すかずかずの名でおおわれ、また、それに七つの頭と十の角とがあった。
4この女は紫と赤の衣をまとい、金と宝石と真珠とで身を飾り、憎むべきものと自分の姦淫の汚れとで満ちている金の杯を手に持ち、
5その額には、一つの名がしるされていた。それは奥義であって、「大いなるバビロン、淫婦どもと地の憎むべきものらとの母」というのであった。
6わたしは、この女が聖徒の血とイエスの証人の血に酔いしれているのを見た。この女を見た時、わたしは非常に驚きあやしんだ。
ヨハネの黙示録17:1-6
つづく
17章は、大患難時代の前半に起こることの再記述です。
1-2節、聖書では、「淫婦」は「偽の宗教」を象徴する言葉。「姦淫」は偶像礼拝を象徴する言葉。「多くの水の上にすわっている」とは、全世界の民族、国々がその支配下に置かれていることを意味しています。
3節、赤い獣は、黙示録13:1に出てきた反キリストのこと。ダニエル7章の第4の獣(帝国主義)と同じです。「赤」は、反キリストの華麗さを示しています。「神を汚すかずかずの名」は神に敵対する性質を示している。「七つの頭と十の角」は後にその意味が解き明かされます。
4節、女の描写、背教の教会は、多くの富を有し、外面的には非常に魅力的です。今日でも、ある教派では、高位の聖職者が豪華絢爛な衣装をまとっています。金の杯は、儀式的宗教の象徴で、外面的には魅力的ですが、しかし、その杯は汚れに満ちています。
5節、古代ローマ世界では、娼婦は自分の名を書いた布で額をおおっていました。この大淫婦も自分の名を額にしるしています。「バビロン」の意味:バベルの塔の出来事(創世記11:1-9)のバベルは後にバビロンと呼ばれるようになりました。大患難時代の前半、統一化された背教の教会の中心がバビロンに置かれます。文字通り、ユーフラテス川沿いにあるバビロンの町。神に敵対する宗教的・経済的システム。
6節、偽の教会は、大患難時代の前半に、多くの聖徒たちの命を奪います。第5の封印の裁きでは、多くの殉教者が出ていました。
次回は、大バビロンの描写の解説(7節-14節)です。
記事を見てくださりありがとうございます。聖書の中で唯一、祝福が約束されているヨハネの黙示録を投稿していきたいと思っています。今後とも長いお付き合いになるかとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
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