コーチの自己肯定感が上がる! 選ばれるサービスのつくり方 《中井茉由子× 田口淳之介 対談》
「自己肯定感」
近年、様々な分野でよく話題になるフレーズですよね。
コーチもセッションで扱うなど、身近に感じることが多いはず。
では、コーチ自身の自己肯定感は、コーチングビジネスにどう影響を及ぼしているのでしょうか。また、どうすれば自己肯定感は上げられるのでしょうか。
今回は、私のメンター兼Vivid Factors顧問でもある対話の専門家 田口淳之介さんをゲストにお招きし、コーチングビジネスと自己肯定感の関わりについて語り合いたいと思います。
無形サービスの構築に必要なもの
中井 様々な業界のビジネス構築をサポートしている田口さんに伺いたいんですけど、有形サービスと無形サービスでは、何が大きく違いますか?
田口 文字通り、見えるか、見えないか。
それにより認知してもらうための工夫の仕方が違います。
例えば、ラーメン屋さんなら、ラーメンをカメラに収めることができる。人は情報の8割を視覚から得るそうなので、写真でアピールできると楽ですよね。
中井 確かに、私もインスタで美容院のビフォアー&アフターのリールをよくチェックするんですけど、あれは本当にわかりやすくていい! でも、コーチングでは真似できないですよね。
田口 だからこそ、無形サービスに必要なのは言語化。それが全てと言っていいくらい。写真を撮ることはできなくても、言語化した情報を名刺やWebサイト、紙媒体などを通して“見える化”することはできるんです。
中井茉由子のマインドの変化
中井 サービスを言語化するには、まず、「誰かに伝えたい」というマインドが必要ですよね。そのマインドにつながる一つが自己肯定感だと思うんですけど、田口さんの目には私のマインド・自己肯定感の変化ってどう映りましたか?
田口 コーチングに関しては、お会いした時点で相当経験があり、自信をお持ちでしたよね。そういう意味では、自己肯定感の高い方だと思っていました。けれど、ビジネスに関しての自己肯定感は、かなり低いところからのスタートだったと思います。
中井 確かに、コーチングには自信があっても、それを商品としてクライアントに届けるために言語化したり、ビジュアライズしたりするのは簡単じゃない。かなり辛かったのを覚えています。そこから、どんなふうに変わりましたか?
田口 はじめは不安が大きいからこそ、全部完璧にこなそうとする「不安期」。次に、ある程度うまくいくようになってから、リスクに関する忠告を煙たがる「リスク嫌期」。そして今、ようやくバランスがよくなったと思います。
それは、ビジネスの経験を積み、理解を深めたことで中井コーチの自己肯定感が高まったからなのかなと。
正解は自分でつくるもの
中井 今思えば、私の過去の「不安期」は、完璧主義であるがゆえ、正解を求める癖が特に強く出ていたのかも。
田口 正解を求めるコーチは多いですよね。それを続けていると、地獄を見ることになりますよ。無形サービスの正解は、自分でつくるものだから。
中井 田口さんは、自分のサービスの正解をつくる過程でどんなことを感じましたか?
田口 目に見えないサービスを“見える化”するのに苦しみながらも、それでもやるべきだということを肌で感じていました。
例えば、プロフィールを書くにも、クライアントに意見もらって、何度も書き直したりしましたね。
中井 正解を外に求めてパクる人もいますけど、それだけじゃダメなんですね。
田口 痛い目を見ます! 僕は過去に美容院のマネージャーに就き、アップルストアの真似して制服を導入したことがあるんですよ。ダサいスタッフがいても管理が楽だから、と。そうしたら、スタッフが次々に辞めてしまった。
中井 パクり方が浅かったんですかね。というか、制服ならアパレルのハイブランドとかを真似ればよかったのに・・・(笑)
田口 当時は、MacBookとかiPhoneが流行りだしたときで、アップル社の構造自体がビジネス的にいいなと思ったんです。でも、けっきょく制服という形だけパクっても意味がなかった。やるなら、構造とそこに込めた想いすべてをパクったうえで、クライアントに合う新たな正解をクリエイティブしないと。
自己肯定感を下げる行動
中井 こうした無形サービスのビジネスの構築って、ある程度キャリアを積んできたコーチにとっても難しいこと。「経験があるのに、うまくいかない」「セッションに自信はあるのに、選ばれない」と悩み、自己肯定感が下がっていく方がすごく多い。
田口 サービスの設定がうまくできていないんじゃないかな。コーチングで何が得られて、何が得られないのか。これをコーチ自身が理解し、言語化しておかないと、クライアントにも伝わらないですよ。
例えば、それがうどんなら、一杯の量がどれくらいで、足りなければお代わりすればいいとわかる。でも、コーチングの場合、どうすれば満たされるのか、“見える化”してもらわないとわからないじゃないですか。
中井 田口さんからビジネスサポートを受けている方々のなかには、サービスの設定もできるようになって、大きく変化しているコーチもいますよね。
田口 実際、サービスがカタチとなって、売れ出した方を大勢見てきました。そのなかで気づいたんですけど、多くのコーチの方々が、最初は勘違いしているんです。2~3か月でサービスがカタチになると。
中井 時間をかけてつくるほうが、結果的に最速で売れますよね。
例えば、私のプロコーチ育成プログラムMMPも、いろんな方の話をじっくり聞いてつくったからこそ、多くの方に伝わったし、選ばれたんだと思います。
田口 けっきょく、多くのコーチの方々は自己肯定感が低いというより、低くなるような行動を選択してしまっているんです。
例えば、半年熟成させて出したら売れるサービスを、ふわっとした状態のまま2か月で出してしまう。それで売れなくて、ショックを受けてしまっている。
どうすれば売れるようになるのか
中井 確かに、多くのコーチたちはすぐに正解を見つけようともがいているかもしれない。どうすれば、その状態から脱することができますか?
田口 「どうすれば売れるようになりますか?」と聞かれたら、「売れるようになるまで、サービスを仕立て上げたらどうですか」と僕は答えますね。
例えば、僕が中井コーチと一緒にペスカトーレを食べたいとする。でも、中井コーチはトマトが嫌い。ペスカトーレはトマトベースだから、そこで多くの人は諦めちゃうんです。けれど、オイルベースのパスタだったら、一緒に食べられるかもしれない。
中井 トマト(笑)。大嫌いですからね。でも、ちょっとそのパスタの例えはわかりにくい。ただ、お昼にパスタが食べたくなりました(笑)。
では、どうすれば売れるサービスがつくれますか?
田口 正解のタネは、自分・サービス・クライアントの三角形のセンターにしかない。そのタネを見つけ、育てていくことで売れるサービスがつくれます。
中井 そのタネの見つけ方・育て方=「売れるサービスのつくり方(Service Branding)」が学べるのが、2023年10月14日(土)に開催する『THE BRANDING for Coach』!
このセミナーでは、コーチとクライアント双方が価値を感じられるサービス設計の秘訣を、具体例を交えながら惜しみなくお伝えします。
田口 本当に売れるサービスをつくり、自己肯定感を上げていきたいなら、絶対に参加したほうがいい。むしろ、参加しない理由はないと思います!
中井・田口 売れるとは、あなたのサービスを通して幸せなクライアントが増えるということ。あなたのご参加をお待ちしています!
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