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あなたはクライアントの本当の想いを聴けていますか? 信頼関係を深める感情の扱い方

常に前向きであること。

それは、私のクライアントの多くに当てはまる共通点。
仮にネガティブなことが起きても、自分にできることをしようと考える方がほとんどです。

本当に素晴らしいですよね。
コーチとしてお話しを伺いながら、私自身についても振り返り、背筋が伸びる思いです。

けれど、そういう前向きなタイプの人ほど、自分の本当の感情を出すのは苦手
未消化の“モヤモヤ”を、いつまでも溜めていたりします。

あなたは、自分の中に感じた違和感をポジティブに上書きし、気づかないふりをする・・・
なんてことありませんか?

今回は、感情と向き合うことの大切さと感情に向き合うためのポイントについてお伝えしたいと思います。


本音は「この野郎!」だった・・・!

かつて担当したクライアントに、会社役員のAさんという方がいます。

Aさんは、仕事ではトップ成績を収める実力者。
なのに、社内で実施された「360度フィードバック」の結果が振るわず、人事評価を急激に下げられてしまいました。

当時の人事制度では、仕事の成果以上に周囲の人たちからの評価が重要視されていたのです。

Aさんはセッションでこう言いました。

「会社の方針だから、合わせるしかないですよね」
「時代の流れだから、仕方ないですよね」

不満を吐露したところで人事評価は変わらない。
次を見て「大人な対応」をされているという印象でした。

でも、表情は明らかに納得していない。
Aさんの本音を引き出したいと思った私は、あえてこう切り込みました。

「ぶっちゃけ、Aさんはどう思っているんですか?」

すると、Aさんは何て答えたと思いますか?

「・・・本当は、この野郎! って、思っていますよ」

そして、せきを切ったように本音を話し、本当の感情をあらわにしてくれたんです。

「あんなに頑張ってきたのに!」
「他のチームより成果を出してきたのに!」
「こんな人事制度、ぬるい!」
「会社の方針に違和感を感じる!」

次から次へと出てくる、恨み辛み・・・。

でも、こうして勢いよく”本気で”愚痴や弱音を吐き出した人は、そのあとズルズル吐き出し続けることはしなくなります。
話すことで、自分の感情を客観的に捉えることができるし、不満の裏側にある大切にしてきた価値観に気づくこともあるのです。

Aさんの表情もガラリと変わりました。

コーチングセッションは、目標に向かって前向きなコミュニケーションを取る場だけれど、クライアントが自らの感情と向き合える貴重なチャンスでもある。

だから、時には思いきりクライアントのネガティブな感情を聞くことも大切!

言葉以外の情報にアンテナを

とはいえ、前向きに振る舞う大人から、本当の感情を引き出すのは簡単なことではありません。

ポイントがあるんです。

それは、言葉を信じすぎないこと。

もちろん、コーチとしてクライアントを信じる姿勢は大切です。
けれど、「信じること」と「鵜呑みにすること」は違いますよね。

言葉で嘘をつくことは簡単!

例えば、「申し訳ございません」と言葉で言われても、全然悪びれる様子が見られなければ、「この人、悪いと思っていないな」と気づきますよね。

注目すべきは、会話や文章などの言語コミュニケーションで得た情報も大切だけれど、表情や声のトーンなど言葉以外から伝わるものも多くありますよね。

まさに「目は口ほどに物を言う」ということなのかもしれません。

クライアントの話を聴くときは、言葉と言葉以外のメッセージの両方にアンテナを立てる!

それができれば、クライアントとの関係性をグッと深められるはずです。

\最後まで読んでいただき、ありがとうございます!/


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