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⑤ 「ジャケットが必要かどうか」問題

研修講師の石原まゆこです。職場のジェネレーションギャップの生情報を紹介しております。基本スタンスは、上司の味方です。がんばれ!上司。

ということで、上司、OJTトレーナー、先輩方からのジェネレーション系つぶやき、続き。

「『ジャケットを羽織る」は、ビジネスマナーの身だしなみとして、今の時代も変わりませんよ、ね、、、」

変わりませんよ。語尾が弱い。上司、自信を持って!
学生の皆さんは、「現場はわりとビジネスカジュアルOKだよ」という先輩社員の話を鵜呑みにしていることも多いです。入社後数日で行われるビジネスマナー研修での質問も、「現場配属何日目からノーネクタイで大丈夫ですか?」という感じです。「自分は、見た目ではなく、中身で勝負したいので」という意気込みを新人自己紹介で発表してくれる猛者もいます!

相手に対して、身だしなみを整えて臨む。相手に対する敬意の表現であり、若手社員でも自分でコントロールできる、信頼関係構築手法の一つである。社内、社外という視点ではなく、相手と正対する場面でジャケットを羽織る。そういう型を知らないのです。知らないだけなので、ほとんどの若手社員は指摘を受けると、即対応してくれます。

ジャケット、だけではありませんが、毎年、春の新社会人ビジネスマナー研修では、新入社員の皆様から身だしなみの質問が多く出ます。
〇スーツか、セットアップか
〇ビジネススーツか、ビジネスカジュアルか
〇ワイシャツか、ポロシャツか
〇ワイシャツは、長袖か半袖か
〇社外ではジャケットが必須か、社内では脱いでいて良いのか
〇ジャケットは、前ボタンを留めるか外すか
〇ビジネスシューズは、革か合皮か、紐靴かスリップオンか
上記は、主に男性のビジネスシーンでの身だしなみですね。

ジェンダーレスの時代ですが、あえて表記しますと、女性の場合は、以下のような内容が追加されます。
〇ブラウスか、インナーか、カットソーか
〇ワンピースにジャケットでもビジネスでOKか
〇ビジネスシューズは、パンプス(ヒール)が必須か
〇ビジネスシューズには、ストッキングが必須か
〇メイクは、、、、
〇ヘアスタイルは、、、、
〇ネイルは、、、、
〇アクセサリーは、、、、

最後は、「私のこの時計はセーフですか、アウトですか」
「私のこの口紅の色は派手すぎますか」という個別判断の質疑になります。この段になりますと、質疑は打ち切り。キリがないからです。

このヘアカラーの明るさならお仕事でも全然オッケーですよと美容院で言われた。この名刺入れのデザインでも大丈夫とSNSの口コミに載っていた。就職祝にせっかく親戚からいただいた時計なので。ネールがキレイだと自分のモチベが上がるので。もともとヒールが苦手でローヒールでビジネスにふさわしい靴をシューフィッターのいるお店で選んでもらった。いろいろな言い分を出してきます。もっともらしい言い訳だらけですが、そこで怒る必要はありません。考えてほしいポイントは、自分に都合のいい他人の話を鵜呑みかよ、という点です。

★対策と指導案★
✓なにが適切か自己判断できるまでは、今はひっこめて
✓大丈夫かなあ、とチラっとでも迷うなら、今は「やらない」を選んで
✓なぜ必要か理由がわからないなら、今はまず指摘通りやってみて
私はそんな風にお伝えしています。
私の経験上では、社会人3年もすれば、いろいろ落ち着いてきます。30歳前くらいで「最近の若手社員は・・・」という話しが一緒にできるようになります。長い目で。





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