⑧「リアクションボタン」問題
研修講師の石原まゆこです。職場のジェネレーションギャップの生情報を紹介しております。基本スタンスは、上司の味方です。がんばれ!上司。
ということで、上司、OJTトレーナー、先輩方のジェネレーションギャップのつぶやきシリーズ。
「リアクションボタンでリアクションしてくるんですよね。。。」
この問題は、もう少し詳細に項目を分けますと、以下のような種類があります。
①ビジネスのPCメールで絵文字を使って良いか
②ビジネスでLineを使って良いか
③ビジネスでLineスタンプを使って良いか
④ビジネスでLine既読は、了解済となるか
⑤ビジネスでLineリアクションボタンを使って良いか
いずれも若手は、NGと指導しなければナチュラルに使ってきます。慣れているし、タイパいいし。先輩もLineで良いっていってたし、社内のグループLineに招待されてるし。一方、上司サイドは、絵文字、スタンプ、リアクションボタンにはジェネレーションギャップで「ん?」と感じることがあります。怒ったり、指摘したりするという程ではないので、基本そのままスルーとなります。そんな流れの中での、最新版が⑤さすがに、上司に対してリアクションボタンで返事ってどうなの?です。
「社内ではOKだけど、さすがにお客さんには送りません」「チーム長がOKと言っているのでうちのチーム内はスタンプOK」「仲良くなった担当さんとはLineを交換してお互いに既読を確認しながら効率よくやりとりさせてもらってます」など、世代を問わずローカルルールは多岐に渡ります。
私は、世代的に使った経験が長い顔文字が好き。 (^^)/ (>_<) ←こういうやつです。ソフトによって表示されない絵文字と違い、文字化けしない。 (-_-) (T_T) m(_ _)m 等で気持ちの表現ができます。 (笑)(泣)などは、最近見なくなりましたね。
ビジネスマナーの観点では、「判断基準は相手」なので、相手との関係性や相手がどう感じるかを想像して、状況判断で最適解を選択する、ということになります。すべてビジネスコミュニケーションでは不適切、とビジネスマナー研修ではお伝えしております。が、若手が世代の異なる方々の感じ方を想像するのは難しそうです。
★対策と指導案★
✓上司のスルーが続けば、そのうち一般化します。上司も慣れて気にならなくなります。すでにそういう職場も多いのではないでしょうか?コミュニケーションツールはどんどん変化します。上司が頑なにイラつく必要はありません。
✓「ん?」と感じたことをそのまま伝えて、若手と会話してみて下さい。
△「私には構わないが、失礼と感じる方もいらっしゃると思うよ。気をつけてね。」こういう伝え方は、曖昧。➡〇「私は、リアクションボタンだけで返すのは、ビジネスでは失礼と感じたよ」
どう対応するかは、若手に委ねる。社内外で、「ん?ここはリアクションボタンだけで返して大丈夫か?」という選択肢が若手の中に芽生えることを指導のゴールといたしましょう。