「いつかやりたい」のいつかは来ない
病院帰りのお客さん。
足が悪く、杖をついている。
それでも歩くのも大変そうな感じ。
もちろん、車の乗り降りも大変そうだった。
私の働いている会社では、ドアサービスをしていて、
(ドアを運転席のレバーではなく、運転手が手動で明け閉めしている。
VIP対応みたいなやつ笑)
お客さんが降りるときにドアを開けにいって、開けてあげたとき、
私の趣味が鉄道というのを見て、
「俺も昔は鉄道が好きだった。ローカル線が好きでね。年を取ったら行こうと思っていたんだよ。でも、もうこんな体じゃどこへも行けねぇ」
と言っていた。
私も就職した頃は思っていた。
定年になったら、自分の好きなことをやろうって。
でも、父も定年過ぎてすぐに亡くなったし、お年寄りのお客さんの話を聞くと、将来楽になるためにがんばって働いてもいざそのときになると、病気や足腰が悪くなって結局動けなかった人が多い。
やるなら、今でしょ!という言葉が浮かんでくる。
今すぐじゃなくても、何かしらできることがあるなら小さなことでも手をつけていったほうがいい。
それは、人生の大先輩たちが身をもって教えてくれている。
私はその話を聞くたびに、今を全力で生きているか?を問われているように思えて仕方ならない。