東京お散歩日記#19(東京スカイツリー)
お散歩日記(東京スカイツリー)
・・・4月○日 晴れ ・・・
いつか行ってみたいなあと思いながらもずっと行かずにいた東京スカイツリーの展望台。ふと思い立って、お天気の良い日に行ってみることにしました。
ということで、押上駅から商業施設のソラマチの四階に上がり、展望台のエントランスに向かいます。ちなみに前日の夜にウェブサイトでチケットは購入しておきました(前売り券の方がちょっとお得です)。
早速なかに入ると、チケットを求める人たちの長い行列ができていました。が、予約しておいたのでスムーズに発券してすぐにエレベーターへ向かうことができました。
ちなみに展望台へ向かうエレベーター=天望シャトルは四基あって、それぞれ四季をテーマにした装飾が施されているそう。係の人の案内に従うかたちになるので、どれに当たるのかはそのとき次第。今回、私が案内されたのは「夏」をテーマにしたエレベーターで、なかには隅田川の花火をイメージした江戸切子のガラスの装飾がされていました。
そしてホントにあっというまに(分速600mで約50秒!とのこと)天望デッキ(フロア350)に到着しました。天望シャトルをおりると、開けた景色が目前にわーっと広がります。
かなり高いところまでのぼってきたんだなあ、という感じがします。ビル建物があんなに小さい。
ここでも十分に感動しますが、今回はさらに上空、天望回廊へと向かいます。初めてスカイツリーにのぼるので、天望回廊とのセット券を購入してまいりました。
ということで、エレベーターを乗り換え、さきほどのフロアからさらに100mほどあがった天望回廊へとやってきました(フロア445~450)。
わーっ!と心のなかで大きな歓声をあげました(実際、声もすこし出ちゃいました)。すごーく高い。空が近い。不思議とすこしふわっとするような軽やかな感覚にもなります。
あれは隅田川でしょうか。川の曲がり具合がよく分かります。(ちなみに写真はズームしたものとそうでないものとで入り混じっています)
スカイツリーの影がくっきりと街に落ちていました。この時間帯、あのエリアは日陰になっているのでしょうね。
それにしても建物だらけですごいです。みっしりとビルが詰まった「街」。人間の姿が全然みえないので、なんだか作りもののような、あるいは静止画のようにもみえてきます。
隅田川を行く白いボード。
ビルのあいだに金色の何かがみえます。あれは…、
アサヒビールのスーパードライホールにある有名なオブジェですね。ちまたで金色のう○ことの愛称もあるようですが(私も初めてみたときはそう思ってびっくりしたんですが、笑)、実際には燃える心をあらわした炎のオブジェだそうです。上からみてもインパクトある建物です。
それにしても思っていた以上にたのしくて、浮き浮きしながらいま回廊を歩いています。日にもよるのかもしれませんが、このフロアの方があまり混雑していないのでのんびり景色をたのしめる気がします。
まるで宇宙船のような感じ。他の人たちも一様にワクワクたのしんでいるのが伝わってきます。この日は外国からの観光客の方が多くいました。
あのあたりは浅草ですね。浅草寺と五重塔がみえます。
遠く向こうには山の稜線もうっすらみえます。その手前には白い何かが…。
ズームすると、正体は東京ドームでした。真っ白なメロンパンみたいで結構目立ちます。
似たような景色の写真ばかりになっちゃいますが、実際、肉眼でみていると本当におもしろくて飽きないです。
途中、案内板もありました。富士山がみえるらしいのですが、今日は残念ながら霞がかっていてその姿は拝めませんでした。黄砂のない晴れの日ではありますが、春は季節柄、霞やすいのかもしれません。
東京タワーもみえました。あのあたりだけやけに高層ビルが林立していて、「摩天楼」といった感じがします。
あるいは「東京」もしくは「Tokyo」という言葉がしっくりきそうな景色です。
ふと下をみおろすと、黄色いバスが走っているのが目に入りました。あれははとバスかな?グレーがかった景色のなか、鮮やかな黄色が目立ちます。
こんな可愛いらしい注意書きもありました。私も手すりから腕を伸ばして写真を撮っていますが、カメラを落としたらどうしようと若干ヒヤヒヤしています。ちなみにこのキャラはソラカラちゃんのお友達のスコブルブルというワンちゃんらしいです。
回廊の終わりの方になると海がみえてきました。水平線もぼんやりとみえます。きれい。
街をみおろすとブロックのような建物が整列していました。あれは団地なのかな?地上では温度のある生活でも、上から眺めていると無機質なアートのようにもみえてきます。
…さて、ぐるりと天望回廊をまわりおえました。今日は天気もよいので、東京の街並みを気持ち良く一望できてとても満喫できました。本当に「空中散歩」という感じで、この天望回廊、のぼってみてすごくよかったなあと思います。次は冬の夜景とか秋の夕暮れ時とかにふらりと来てみたいなあと思いました。
ということで、下に降りようと思います。
エレベーターの天井がガラス張りになっているので、スカイツリーの骨組みをみながら下へと降りて、フロア345に到着です。
ここでも十分高いはずなのに、天望回廊にのぼったあとだと若干街並みが近いように感じてしまいます。
その後、もうひとつ下の階であるフロア340におりて、ガラス床へと向かいます。
タイミングが悪かったのか、ここだけ正月の初詣並みに人波ができていました。じりじりと進んでいって、ようやくガラス床に到着。人が多くいたので、あまりスリルを味わうこともなく、ぱっと見下ろしてすぐに通り過ぎちゃいました。
その後、エレベーターで下に降りてお土産やさんをざっとみたあと、最初のエントランスに戻り、ソラマチにつづく広場にでました。こどもの日も近いので空にはたくさんの鯉のぼりが風になびいて泳いでいました。ちなみに下にある赤い提灯は台湾祭イベントのものです。
さっきまであんなに高い場所にいたのに、あっというまに地上に降り立っています。技術ってすごい。今日は来てホントによかったです。
ということで展望台を満喫したあとはソラマチを出て、せっかくなのでこの近辺にある喫茶店に寄ってから帰ろうと思います。
ソラマチを出て、すぐそこにある「おしなり橋」を渡っていきます。こちらでもたくさんの鯉のぼりが泳いでいました(下を流れているのは北十間川)。すごい数で見ごたえあります。
そのままおしなり橋を渡って、まっすぐ行くと、浅草通りにでます。
横断歩道を渡り、本所吾妻橋駅方面に向かってまっすぐ歩いていきます。
通りの植え込みのつつじを眺めつつ歩き、
業平橋を通りすぎて(その下は公園になっていますが、昔は川が流れていたよう)、そのまままっすぐ歩いていき、
ふと振り返ると、スカイツリーが青空にむかってにょきっと生えていました。そしてまた向き直ってまっすぐ歩いていくと、
目的の喫茶店、デルコッファーに到着しました。
昭和レトロさのある昔ながらの喫茶店です。インスタによると、『優しい父から受け継いだ経年(35年)の美しいブラウンカラーをとっても大切にしている』(抜粋)とのこと。たしかにお店の色調は全体的に落ち着いた色合いのブラウンカラー。
昭和を感じさせるアデリアレトロのグラスでお水をいただきました。
店内の装飾も味わい深いです。可愛らしい動物モチーフの装飾品がたくさんあって、猫、うさぎ、馬、つばめ、熊…等々、他にもいろいろあって、凝っているのが素敵ですね。
ドリンクはアイスティーを。昔ながらのクリームソーダもありました。
注文したのは人気の銅板焼きのホットケーキです。きつね色にこんがり焼けていておいしそう。そういえばホットケーキ自体、食べるのすごく久しぶりです。
バターとメープルシロップをたっぷりかけていただきました。生地がみっしり詰まった昔ながらのホットケーキという感じで、素朴な味わいでおいしかったです。他にもトースト類のメニューもおいしそうでした。
店内はピアノ曲が流れ、くつろげる落ち着いた雰囲気。しばらく読書をして、のんびり一休みしました。(📷店内の写真は店員さんにお尋ねのうえ撮影しています)
小一時間ほど過ごして喫茶店をでると、スカイツリーが目に入りました。さっきまであんな高いところにいたんですね。今もあそこには沢山の人たちがいて、こちらを(というか街並みを)見下ろしているんだろうなあと思うと不思議な感じがします。
それでは東京スカイツリーに背を向けて、本所吾妻駅から帰ろうと思います。今日のお散歩はこれにて終了となります。
今日は想像していた以上にスカイツリーの展望台(とくに天望回廊)をたのしめました。高度のある場所に行くのも案外気分のリフレッシュになるのかもしれません。あと、誰かと行くのはもちろんのこと、ひとりで行くスカイツリーものんびりマイペースに眺望をたのしめるので、おすすめです。
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お散歩日記、最後までお読みいただきありがとうございました。
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