とらやのいちごの羊羹
先日、姪っ子の入学祝いに添えるお菓子を買いに、デパートのお菓子売り場に行ってきた。お店はどこも春の装いで、桜やらいちごやら、季節を感じさせる新作お菓子がショーケースのなかに並び、見ているだけで気持ちがふわっと明るく、たのしい気分になった。
どれにしようかなあと悩みながらも、ある程度目星はつけていたのでそのお店に行くと、気になっていたお菓子はもう売り切れの様子。あらら、しまった、と思って他を探しに行くと、途中、とらやの店頭にいちごの絵柄のついた小形羊羹が置いてあるのが目に入った。尋ねてみるとそれはこの季節限定のいちご羊羹とのことで、「売り切れ次第終了です」、とのこと。
うーん、ということは、今買い逃すと次出会えるのは来年になるかもしれないってことか…、と思ったらつい、予定外にいちごの羊羹を自分用に買ってしまった。ちなみに姪っ子に買うお菓子は洋菓子の予定なので、とらやの羊羹は候補外なのである(その後、別の場所で姪っ子のお菓子は購入しました)。
早速後日、おやつタイムに羊羹の包装を開けてみると、すぐにふわっといちごの甘い香りが漂った。箱の裏面をみると「砂糖(国内製造)、小豆、いちご抽出物、いちごピューレ、寒天」との表記なので、これは人工的な香りではなく自然ないちごの香りなのね、と思ったら妙に嬉しくなった。煮詰めたジャムのような、甘い香りだ。
そして食べるとこれがまた、羊羹といちごって意外と合うのだなあ、という新たな発見があった。いちごジャムのような甘さを感じながらも、小豆のコクもあって、とてもおいしい。はあ、しあわせー、と食べながら思わずそんな声が漏れてしまった。
甘みも結構あるので渋めの緑茶とあわせていただいたけど、ストレートの紅茶なんかでも合うかもしれない。
ふう、おいしかった…。
でも、日持ちもするし、もっと買っておいてもよかったかも…。
食べ終えたとたん、そんなことをふと思ったけれど、でも、こういう季節物はあまり欲張らずに、もっと食べたいくらいの欲求を残しておいて、来年の春のたのしみにとっておくのがよいのかもしれない。
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いちごの絵柄も、『いちご』という字の書体も、両方とも愛らしい。
一昨年から発売された羊羹らしいけれど、食べみてたのは今回が初めて。
おいしくてとても気に入ったので、来年もあればぜひ食べたいなと思う。
季節のたのしみがひとつ増えました。(3月下旬までの季節限定商品だそうです)
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