(ロスジェネ世代のための)転職準備のススメ Vol.7 本を読むメリット
就職で苦しんだあげく、金ない時間ない能力ない、と転職を諦めているロスジェネ世代に、現状打開をしてほしいとの思いで始めたコラム。でも考えてみたらロスジェネだけでなく、誰でも十分活かせそうなので、()月に変更させていただきます。
お金をかけずに本を数多く読み、それを脳に定着させる方法を前回お伝えした。
さて、本が脳に定着して、それがどうして転職の準備につながるのか。
知識は身につくかもしれないが、それがどうした。仕事のスキルとは違うのではないか?
そう考えても無理はない。
知識を役に立てようとは思っていない。
もともと本人の興味関心から選んだpodcastで話題に出た、紹介された本を図書館で予約して読むという流れ。
下手をすれば偏向して、世の中を歪んで見ることになる恐れもある。
しかし、とにかくたくさんの本を読むことで、間違いなく有意義なことがある。
それは
【読書を通じて他人の頭脳の中に入り込める】
ということだ。
それでも数多くの。
もしかすると世界観に偏りがあるとしても、少なくとも人それぞれ思考回路は違う。
それを数多く読むことで、「こういう考え方もあるのか」ということを自分の頭に蓄積できる。
言ってみれば
【思考のダイバーシティ】
だ。
いろんな考え方に触れることで、頭が柔軟になる。
世の中から刺激を受けた際の反応が変わる。決めつけが減る。
これはすなわち、コミュニケーション能力の向上につながる。
そう。
生きる上で何が一番大切と言えば、コミュニケーション能力なのだ。
【コミュニケーション能力】
コミュニケーション能力というと、「話す能力」と思いがちだが、そんなわけはない。
相手の言うことの意味を捉えて、的を射た発言をしなければ、コミュニケーションは成立しない。
それに、幸か不幸か、たくさんの本を読んでいるので、引き出しの中は豊富。
しゃべり方は朴訥かもしれないが、相手の言っていることを理解して、自分の知見で話ができれば、それは有効なコミュニケーションになる。
そういうことができる人物、とみなされる。
転職準備、という意味では、まずは面接の場面だろう。
どういう仕事に就くにしても、希望会社の面接官が採用したくなるかどうかは、スペックは最低限必要だが、それをクリアしたら見るのは人物。
つまり、コミュニケーション能力になるのだ。
スペック、、すなわち履歴書と職務経歴書はその人の歴史なので基本は変えようがないが、人物はいくらでも強化できる。
その手段としてのpodcast経由図書館読書と、私は考える。
ちなみに、履歴書は経歴の羅列なので変えようがないが、職務経歴書は変えられる。
自分が何をやってきたか。自身の考え方、表現の仕方によって、事実はひとつであっても、相手にどう伝わるかはいくらでも変わる。
次回はそのあたりに触れたい。