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Aiアニメ|🫧透き通るアオゾラ🫧
2015年9月5日 01:14
2015年9月ソラたちが青空を取り戻した後の話「マヤっていつもコーヒー飲んでるよね。コーヒー飲んでなんかいいことあんの?」「あるよ。」「何?」「…眠気が収まる。」「それだけ?」「…便秘になりづらい」「まじで?!便秘に効くとか…私も飲もうかなー。それってミルクと砂糖入れても問題無いの?」「コーヒーに含まれるカフェインの効果だから問題は無いけど。…むしろカフェインは摂
2015年5月4日 02:38
「多分、父さんは日記を書くようなマメな人じゃなかったんだろーな。」 ソラは自室でトオルが見せてくれた日記の事を思い出していた。父親の存在した証のようで少し羨ましかった。父親の写真すら見た事がないソラはあまり父親の存在を感じられなかった。 「これが父さんの唯一の形見か。」 ソラは1冊の小説を手にして呟いた。『傘』というタイトルで表紙にはひとつの傘をさした男女が描かれている。そこには地上
2015年4月6日 01:00
「なあ母さん、父さんってどんな人だった?」トオルは帰宅すると母親の風見 マツにずっと気になっていた話をした。ソラの父親の話を聞いて自分の父親の事も聞いてみたくなったのだ。トオルの父親は医者をしながら医療の研究をしていた。しかし、トオルが10歳の頃、事故で亡くなった。
2015年3月29日 23:35
家に帰ったミナミは部屋に貼ってあったAKARIのポスターを勢い良く破り捨てた。並べてあったグッズも手当たり次第に手に取り床に叩き付けると自分も床に崩れ落ちた。ミナミの瞳に涙があふれた。 ミナミは地上への憧れを封印してからアカリだけが心の支えだった。地上への憧れをAKARIへの憧れに変換し、もう地上を連想させる発言は二度としないと自分に言い聞かせてきたのだ。しかし、AKARIが現実主義だとい
2015年2月5日 05:51
ミナミが帰ってなんとなく気まずい空気が流れた。ソラが空気を伺っているとクモリがソラに声をかける。 「ソラ君が気になっているのはお父さんの事だね?」 「え? はい、マヤが父さんは英雄だって。でも俺、父さんの事何も知らなくて・・・」 「そうだね、君は知って置くべきだ。私から言っていいものか少し悩んだんだが...」 先ほどとは違うクモリの真剣な表情に、ソラは唾を飲み込んだ。
2015年2月3日 23:37
遠い記憶を呼び起こしていると、ソファーに静かに座るアカリとマヤの姿が重なる。アカリは黒くて長い髪を耳にかける。クモリはアカリが職場を脱走してきたことを思い出しアカリに声をかける。
2015年2月3日 23:16
ソラたちは地下生活研究所に来ていた。 「ようこそわが研究所へ。君に会える日を楽しみにしていたよソラ君」 霧野 曇と名乗った老夫はしわしわの顔をさらにしわしわにして笑う。マヤはみんなを連れてくると「私より詳しい人がいるから」とクモリの部屋まで連れてきたのだ。彼はソラたちの困惑には気付かないように話を続ける。 「表向きはあくまで地下で活かせる地上の研究。地上に戻るためではなく、地上のよ
2015年2月3日 00:00
「マヤ・・・?」 マヤは青木家の墓に花を供えていた。 「昨日は偶然だったけど、ここへ来れば会えると思ったわ。」 「どうしてマヤがここに?」 「あなたそっくりだもの。すぐ分かったわ。コウの息子だって。」 そういえば昨日マヤは父さんの話になると悲しそうな顔をしてたなとソラは思った。 「父さんを知ってるの?」 「あなたのお父さんは私たちの間では英雄よ?最後まで地下移住に反
2015年1月26日 21:38
ソラとトオルは話し込んで、いつの間にか7時を回っていた。 「やば、もう7時じゃん。早く帰んないとスナに怒られる。」 「スナ?」「母さんだよ。夕飯の時間に遅れるとすっげー怒るんだ。じゃあまた明日なトール」 ソラはトオルの返事も待たず慌てて行ってしまった。地下では24時間照明が点灯しているので時計が無いと時間の感覚がなくなってしまう。ソラはまた走った。 「今日は走ってばっか
2015年1月19日 16:41
勉強が一段落してミナミとミノルは図書館の資料室にいた。鳥類図鑑を広げて、目をキラキラさせているミノルにミナミはつまらなそうに話しかける。「またそんな古代生物のこと調べてるの?」
2015年1月19日 16:35
雨の試運転を見にやってきたソラはある少女と出会う。霧野真夜と名乗った少女はいったい何者なのか・・・ソラはそんなことはどうでもよかった。ただ、ソラには分かっていた。マヤが同じ夢を持っている仲間だということが。マヤと出会って、ソラは忘れていた大事な事を思い出した。トオルもまた同じ夢を持つ仲間だということをようやく思い出した。 「そっか。そうだったんだ。そうだよな。」
2015年1月13日 18:55
人類が地下に移住したのは2000年6月。移住が決定してから、日本は今までに無い天変地異に見舞われた。台風、津波、洪水、地震。そして1億4千万人だった人口はたった3千万人にまで減った。亡くなった人々の事を思うと生き残った者たちは素直に喜べなかった。地下に移住した者たちは誓った。地上に未練を持たないと。二度と日の目を見ることは許されないのだと。 そして2001年6月、地下帝国日本は新たな法を施