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みんなくそをする

「超高速参勤交代」という映画を見たのだが、このタイトルのコメントが1番好きだった。偉かろうが貧しかろうが、みんなくそをするってね。人は人で、誰でもただの人間なんだということを、改めて教えてくれた。
日本人でもヨーロッパ人でも、中国人でも、アフリカ人でも、アメリカ人でも、、、人をあげていったらキリがないが、その民族による優劣って、誰かが勝手に物差し作って比べてるかもしれないけど、みんなくそをするただの人間なんだという認識が欠けていないかな?いろんな人が、他国のニュースや数字ばかり気にして、勝手に国ではなく人を区別していないだろうか。と感じた。
でも僕は思う。人は違うもの。同じになんてなれない。でもね、皆同じ部分を見つめることができる。くそをする。寝る。食べる。などなど。人間のその他の部分で差をつけるというのは、ただのオプションに過ぎない。
きっと車という同じものの中に、人が何を選ぶのかというのと一緒だ。カラーを変えたり、車種を選んだり、乗る人の数を考えたりとね。でもそこには基本的にタイヤがあって、燃料が必要で、椅子があってとか、なんか基本的な部分で一致している。ただそのオプションによって、特徴を出しているだけなのだ。
多分、人も、みんながみんな特別なオプションを持っている。それが、人に差を与えるものになっているのかも。そのオプションだけを見つめて、人間を勝手に区別してはいないだろうか?他者を軽蔑してはいないだろうか?いま一度、世界が考えなければならない話題だと思う。
フランスに来て思う事。移民は嫌われる。僕は、そんなことを口出しできるような立場ではないとわかっている。僕も異国の地から来たし、日本の移民受け入れは最低レベルだ。でもね、フランスで他国から来た“人”として感じるのは、海外からフランスに住みにくる人は、お金が無ければ歓迎されない。特に、フランスの国からサポートを受ける、つまり、国民の税金を取る人は邪魔みたいな考え方が少なくはない。
みんな自分が払った税金を取り戻すことにフォーカスしている。全ての話がお金単位でしか進まない。人間もお金で判断されるのだ。
このことは少し悲しい。お金なんてただの人生のツールでしか無くて、オプションの側にあるのか、ないのかわからないくらいの存在。お金があっても無くても、人はくそをする。
なんかもっと、みんながギスギスしなければいいのになって思うけど、いろんな人が自分が幸せになるために、他者を阻害する。そして結局幸せじゃ無くなる。文句を常に言うようになる。なんか本末転倒だよなーって思うけど、その人にストレートに言うのは怖い、ノミの心臓を持つ僕。
みんなクソをしてる。そのワードを頭の片隅に置き、幸せの本質を探りながら今日も生きていく。

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