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2020年2月 子育てマンガに励まされ、傷つくみんなへ〜煽りと共感の流儀〜


子育てマンガの煽りと共感の流儀

昨年の秋くらいから、まよひが企画のTwitter(@kohe0509)も頻繁に更新する様になった。思いつきアイデアや発明を忘れないように残すのにちょうどいいからだ。

そして、普段やっているご当地キャラのツイッター運営とはフォローしている相手がまったく違うので、子育ての情報がタイムラインに流れるようになった。特に目立つのが、子育て系の四コママンガや短編マンガだ。

夫の想いを痛快に表現したり、妻の苦労を鮮やかに解説したりと、パートナーの態度に苦しむ当事者の溜飲を下げる事を目的としたストーリーになっている。

基本構成はロジカルに不満の元凶を煽り、ケーススタディで当事者の共感を誘う、僕は【煽り×共感系】の子育てマンガと呼んでいる。

※コレに対して自分のポンコツさを笑いに変えつつ当事者の安心感を獲得する【自虐×共感系】や、非効率さを証明しライフハック情報を伝える【煽り×啓蒙系】などの子育てマンガなどと分類をしている。

本音を見間違わないような訓練

この、煽り×共感系を見ている中で「何が本音で、何が本音じゃないか?」を判断する思考を育むような学び(研修とかプログラムとか)が必要だと思った。

該当するマンガへのリプライや感想欄には、相手を非難したり、激しい言葉での反論が飛び交っているのを見て、結果的に悲しみが増している、事の本題は夫や妻であるかにかかわらず、なぜ自分自身は日常の中で「傷ついてしまうのか?」だと感じたからだ。

僕は本音とは、言葉にして伝えられて事と、他人には伝えず中で秘めている事の中間に存在すると定義している。なぜなら、言葉にしていない事にも良い話と悪い話もあり、さらに言えば、その言葉は普段は口に出さないようにしようという気持ちもまたその人の真実の気持ちだからだ。

相手を悪者にしたいという想いが、本音の認定力を狂わせる

人は時に、相手の隠している自分と相手にとって都合の悪い想いを【本音】として認定しようとしてしまう。特に、怒りや悲しみが強い時ほど他人の隠れた悪い想いこそ本音なのだと信じたくなるのだ。

なぜならそれだと、相手を加害者(悪者)できるからだ。相手を加害者と認定すれば、自分は被害者となるが、それは結果として自分が傷つくこととセットになる。今回のケースだと、マンガの中に出てくる憎き相手に似てる相手、またはマンガを制作して自分に嫌な想いをさせた作者など、相手とその本音を探して自らが傷つきに行ってしまうのだ。

しかし、本音とは何かに照らし合わせると、それは普段言葉に出されていない部分であることが多く、気持ちの一部にしかならない。

しばし「煽る」とは、この隠した想いを炙り出したい時に使われる手法である。炙り出すテクニックとしては大切だが、それは判断材料のひとつを手にしか過ぎず、本音の全てとは言い難いのだ。

本音の判断とはコレも含めて、幾つかと複合して見るような目線と思考の育む内容が適当。

Twitter上ではしばし、この煽りと共感のマンガ(子育て問わず)で賛否が巻き起こるが、感情の中の4分の1くらいの要素を司る議論なのだと思って、心穏やかに吸収することをお勧めしたい。

ゲームオブスローンズが僕に教えてくれたこと

なんでこんな事を考えたのかというと、今、遅ればせながらゲームオブスローンズという海外ドラマを見たことがきっかけだった。ドラゴンと呪いが存在する中世ヨーロッパ風の世界観の中で、国同士の戦い、国の中の権力争い、世界全体に襲いかかる厄災への対応の3軸で描かれる壮大なファンタジーだ。

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