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私の英語多読遍歴155:The Family Next Door

前に読んだこの著者の本が読みやすくて面白かったので。

かつて育児疲れで子供を公園に放置した過去のあるEssie。その後二人目の娘も生まれ、母や夫のサポートも得てはいたが、近所の母親たちとは表面的なつきあいしかできず友達が欲しいと思っていた。そんな中、新しく引っ越してきた隣人は子育てファミリーの多い町には不似合いな独身女性で、近所の噂の的となる。
彼女が現れたのをきっかけとしたかのように、一見理想的な家族だったEssieのママ友たちもまた家族内に潜んでいた問題が浮き彫りになっていく。

「Good Sister」「Mother in Law」と女性目線での家族や子供の話からのサイコスリラーが得意な作家さんのようです。今回も幼児と新生児を抱えて疲れ切った主人公だけでなく、そのママ友たちにもなんやかんや、一見キラキラして見えつつも家庭内に抱えた問題が浮き彫りになっていきます。この感覚はどこかで…と思ったら主婦向けWeb漫画で見たような感じ。育児漫画とかママ友づきあいがどうとか。

そこに新しい隣人として現れる子供のいない女性。妙に馴れ馴れしく近づいてきて、友達が欲しかったEssieは喜ぶのですが様子がどうも怪しい…。
このあたりで、また子供のいない女性がメンタル病む話かな?と思いました。前に読んだ話もそういう方向性だったので、いやあそれはもうお腹いっぱいだよと思ったのですが。

後半のツイストで一気に違う方向へ持っていかれました。

いやあその展開は予想できなかった。お見事。それまでの予想から270℃くらい方向が変わって、そこからは一気読みです。(私がミスリードにひっかかりすぎという説もある)もともと文体が非常に読みやすく、またテーマの親和性もあってさくさく読めるタイプの本なのですがそこにさらにページターナー性が加わるので、いつもは「読み終わるまであと◯時間か…(はー)」とカウントしがちな私ですが気づいたら残りわずかでした。

こういう読みやすさというのがなにからくるのかわからないのですが、とにかくスルスルっと読める文を書く人っていますよね。日本語でも英語でも。
この作家さんの本はそういう意味ですごく読みやすいのでおすすめです。
子育て中の女性には共感できていいのかなと思いますが、もしかしたら「その程度でしんどいとか舐めてんの?」「夫も協力的母親も近くにいていつでも助けてくれるのに甘えすぎ」など人によっては地雷かもしれませんのでwそこらへんは各自の判断で。

以上「The Family Next Door」でした。

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