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真夏の雪掻き
或日
夏の魔物が近づいて来たので、鬱憤と肉体を太平洋の底へ沈めるべく海へと向かった或日の午前中について備忘録を記す。
潮風に誘われて
気晴らしに海岸沿いまで車を走らせて、近くのカフェで溜まりに溜まった雪掻きを敢行した。あんまり長いするのは申し訳ないと思っていたが店員さんがあまりにも歓迎してくれたことに驚いた。また同様にして作業を数時間行っている人が何人かいた。
場の支配
聞く気はなかったがカフェでは様々な人がいて、雑談をしているから自然と会話が聞こえてその場にいる見知らぬ人について詳しくなってしまう。主に時差通学・通勤と休校・自粛要請で困惑したとの旨の内容がその場を支配していた。
穴場である所以
立地上平日の朝からは人が来ない立地であったから、穴場だと感じた。駅前のカフェは人が多くてかつ出入りも厳しく、寛いで何かをするより朝ごはんを食べるだけの場であったから、海沿いのカフェはほのぼのしていて良いな感心した次第である。
夏の訪れ
転がれや石よ、波に逆らって。そんな思いを抱きながらカフェを出て浜辺へと歩いた。太陽がサンサンと照りつける。夏服でセーラー服の女子高生がどこかへと自転車を漕いでいて夏の訪れを感じずにはいられなかった。と同時にマフラーを巻いている姿で止まっていた彼女らの服装がこの自粛開けには変容しているのには驚嘆した。涼しい風を吹かせながら目の前をスーッと過ぎていった。いつの日にか失い欠けていたときめきみたいな物を思い出した。若さを若さと自覚せずに、目の前を一瞬だけ通り過ぎただけで絵になっていた。尊くて不可侵で新鮮な空気がその場を包んでいるように見えた。若さは何よりも強い武器なんだなと感嘆した。
若さ
夏の訪れを感じた私は浜辺で波の音を聞きながら黄昏れた。シートを貼って太陽光を浴びているおっちゃんの横で。曇った気持ちが海に抱かれて晴れていくのを味わった。街では怪訝な顔をしてる人も海を目の前にするとみな笑顔になるんだなと言う事を皆が皆理解していた。おっちゃんはおっちゃんだけどどこか若々しさを放っていた。他人の相対的な印象でしか無いけれども若さってのは見た目だけではないのだと感じた。暑くてクラクラしてきたところで波に逆らって石を投げた。どこまで飛ぶかわからないけれどもこの思いが海を超えればな良いかななんて大層な夢を膨らませて。自販機でかった水がとても美味しかったので夏だけれども雪掻きをしようと決心した。
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