ピクニックはお好き?(公園案内付き)
私はピクニックが大好き♡1日中、芝生の上に寝そべって、食べたり、ちょっとした運動をしたり、ゲームをしたり、本を読んだり、だらだら話したり、一人でも、二人でも、大人数でも、な~んでも好き。
「ピクニック?」という方でも、「お花見」と言い換えると、いいね、と思うかもしれない。どうでしょう。
実は、一昨日もピクニックをして来た。葉っぱが色づき始めたトロント。もう今年は数えるほどしか出来なさそうだ。
ピクニックシート
私はお気に入りの一人用ピクニックシートを持っていて、日本でもよく「お一人様」で楽しんでいた。そして、それを、わざわざカナダに、海を越えて持ち込んだ。クルクルっと丸めて、持ち手の付いているタイプがお勧めである。
一人の時は、ヨガマットを持って行く時もある。
カナダでは、何も敷かなかったり、シーツやバスタオルをシート替わりにする方も多いが、パートナーも私も、少しクッション性+防水性のある素材のものを欲し、大判のピクニックシートをゲットした。
153cmの自分が寝そべっても、十分なスペース。かなり大きいが、我々は、ボードゲームをする事も多いので、大き過ぎる位が良い。
難点は折り畳みが面倒な事。こちらもいわゆる、まとめるタイプだが、大きすぎるため簡単にクルクル~とはいかず、折って、折って、「そこ、もうちょっと折らないと最後止まらないよ!」折り直して、畳んで、「ふーっ」っと、アンバランスな持ち手付きの大きなものが出来上がる。
どこでピクニックをするか
シートの前に、場所の話をした方が良かったか。
トロントは「City within a park」(公園の中にある街)とも言われ、グリーンスペースが多い。私はそこがトロントの好きな所ベスト3!でもある。特に、公園と明記されている訳でもないエリアにも緑が生い茂っていて、遠目で見ると森?という雰囲気だ。
以前、日本に一時帰国した際は真夏だった。テレビでは「日陰を選んで歩きましょう」と熱中症の予防を訴えていたが、私は「日陰…?なんてないじゃないか…」と思っていた。
トロントは有難い事に、日陰が多いにある。家などのリフォームをする時、街路樹の周りに囲いが置かれ、市の「このエリアはプロテクトゾーンです」という看板が貼られたりする。
そして、街路樹は巨大である。2階、3階の背丈を既に越え、どうやって手入れをするんだろう…と心配するような背高のっぽも多い。(落雷や強風で倒れたりもするが)
植えられている街路樹はメープルが多く、ケベックやモントリオールに行かずとも、トロントの街で紅葉を楽しめるのが嬉しい!
あ、話が逸れてしまった、公園。市の広報によると、屋外のリクリエーションエリアは「パーク、ガーデン、ビーチ」の3か所に分類されるよう。
私が好きなのは、パーク。そして、ビーチ。と言ってもトロントのビーチは海ではなく、湖。波打つし、地平線が広がる、それはほぼ海。ただ、オンタリオ湖は深いため、水温は通年「ヒョエ!」っとする冷たさ。冬の間は凍る。
今は、湖のすぐ近くに住んでいるので、水辺の公園でピクニックする事が多い。(これは去年、雨が続いて水位が上がった時のこと。左上に浸かっているのはピクニックテーブル。ここは車でヨットを運んできた人用の入り江的な…こういう場所、なんていうのでしょうか?)
ここ以外でお気に入りの場所は2か所あり、ハイパークという観光名所にもなっている公園と、トロントアイランドという江の島のような島だ。
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都会のオアシス・ハイパークのすゝめ
なにしろ、アクセスが良い。NYのセントラルパークと同じように、街のほぼ中心(やや西側だが)に位置し、地下鉄の「High Park」駅か「Keele」駅から徒歩1分。
敷地内には、テニスコート、プール、フィールド、レストラン、動物園、池、小川、ほぼ森、ドッグラン、子どもの巨大遊具エリアが2か所(うち1か所はアドベンチャープレイグラウンドと呼ばれる、子どもが作る、または作った子どもの為の遊び場)、夏に子どもが水遊びが出来る専用のゾーン、移動式アイス屋さん、など広大な敷地に、なんでもある。
冬以外は、かわいい真っ赤なトレインが園内を巡り、それがこの公園の風物詩だと思う。
更に、こちらで以前取り上げたように、桜も楽しめる。
私達は、いつもストリートカーで、ビーチのある南側からアクセスするのだが、その場合はちょっと丘を登らないといけない。公園からビーチに抜ける時は下り坂。その道は、とても気持ちが良い。
動物園のラマのお散歩に参加出来たり、
ほぼ森エリアを散策したり、
凍った池を眺めたり、
カナダの国旗でお馴染みのメープルモチーフを眺めながらピクニック。(この葉っぱの無さ。撮影は4月末…桜は5月に咲くんです…)
8月になると、こんなに輝きます!
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トロントアイランドは非日常が味わえる夢の島
ユニオン駅という、地下鉄と電車が乗り入れる「東京駅」のようなハブ駅から歩いてちょっとの港から、フェリーに揺られて到着するのがトロントアイランド。
島は大きく分けて3つのゾーンで、フェリーも3方向に出ている。島に住んでいる住民もいるが、私達が島に渡れるのは春から秋にかけて。
そのため、島に行くのは雪解け後の私たちのとっておきの楽しみなのだ。
船が島に近づくと、出口は大混雑。みんなそわそわ。マイ自転車を持ち込む人も多くいます。
島では、二人乗り自転車、屋根付きの4人乗りの自転車をレンタル出来たり、ミニ遊園地、動物園、レストラン、軽食スタンド、カヌー体験、ディスクゴルフコース、バーベキューエリア、ヌーディストビーチなどがある。こちらも1日中遊んで楽しめる。
アイスクリームトラックでアイスを買ったり、
桟橋を歩いたり、
おしゃれなアートも
かわいいカフェもあります。
メンテナンスの車しか通らない、歩行者に優しい島。
夕方になると、こんな美しい水辺の風景が見られたり、
街の眺めも見逃せない…
そして、夜景。島は電灯が少なく、住宅エリア以外はほぼ真っ暗なので気を付けたいが、街に帰る港の近くから見る夜景がとても美しいのだ。夜景にうっとりし過ぎると、最終フェリーを逃し、海上タクシーを頼らなくてはならなくなるのでお気をつけて。
最近のピクニック事情
市内にはhipsterと呼ばれる若者たちが集まる公園があるのだが、5月下旬頃に人で溢れかえってひどく批判の対象となった。今は、その公園にはソーシャルディスタンスを保つ、白い円が描かれているという。NYで先駆けて導入されていたので、恐らく、ニュース等でご覧になった方も多いかと思う。
トロントの古いアパートは、ベランダのない作りも多く、気候の良い時期には公園で外気浴をしたい、という気持ちが、また、冬の間外に出られなかった抑えられた欲求が、ルールを守る事を上回ってしまったのか。本当に情けなかった。
最近、と言えば、以前から旅の際に買おうと話していた、携帯用カトラリーセットを新しく手に入れた。この時期、手づかみ食べは避けたい所。セットは、細長い筆箱のようなものに、フォーク、ナイフ、スプーン、箸、ストロー2本、ストローを洗うブラシが入っている。
今どきのセットはストロー必須、と感慨深かった。マイストロー、お持ちです?
それから、当地では、通年カバンに引っかけている人も多いハンドサニタイザー。除菌という意味では、あまり信用していないが、少しアルコール度の高めのものをピクニック用に購入した。
トロントのピクニックあれこれ
トロントの人達は公園使いが上手だと思う。小さな公園にも大抵、ピクニックテーブルが置かれ、そこに座って買って来たピザなどを食べたりもする。「リビングルームの延長」といった雰囲気だ。夏の夕食時は、テーブルエリアはカップル、友達グループで大賑わい。水遊びが出来るエリア付近は家族連れでごった返す。
一昨日もいたが、公園の木々にハンモックを吊るしたり、浜辺にテントを張る人も多くいる。みんな、くつろぎの才能がある。
(それから、夏になると増える上半身裸の男性と、水着、もしくはbralettesを着た女性。陽を全身で浴びたいのがカナダ人なのか…)
公園で、風船やピニャータを見つけたら、ピクニック誕生日パーティー。ピクニックテーブルと、持ち込んだ椅子、子ども用のテーブルセットが並んだりもする。見かけると、思わず微笑んでしまう、可愛らしい光景だ。
それから、もっと身近な所だと、一軒家やアパートに住んでいる人々は、家のフロントポーチや、玄関に続く3段ほどの階段に座ってくつろいだりする。私が以前住んでいた2階建てのアパートも、ベランダがなく、裏庭はWI-FIが繋がらないため、よく玄関前の階段に座った。これもピクニックだろうか。
忘れてはいけないのが、戸外での飲酒は厳禁という事。私は、あまり飲まないのでそもそもそんなにガッカリしないのだが、飲みたい方はレストランやバーのテラス席に行きましょう。
欧米の使い捨てコップは、赤のプラスチック、という目立つカラーな事もあり、お酒を飲んでいるという事が、戸外だと比較的顕著に見て取れます…ちなみに、使い捨てショットグラス(同じくプラスチック製)も売ってたりしますが、飲酒は屋内、またはお酒を扱う飲食店で。警察のお世話にならないよう、気を付けたい所です。
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ピクニック、というより公園への愛が溢れてしまった。そして、どうしてこう長くなってしまう…オタク心…
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。