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要介護者の負担が重い「要介護1~要介護3」を知っておこう

株式会社ツクイが、11月11日の「介護の日」を機に、「介護に関する意識調査」を行ない、その結果を公表しました。

▼調査結果はこちら

https://www.tsukui.net/release/filedownload.php?type=news&name=ead0ed2057f4ea602c98ce3c0f6042cb.pdf

介護している人の属性については、7割が女性、年代は50歳代・60歳代が7割以上という結果になりました。

介護される人は、親が76.8%、配偶者が16.6%でほとんどを占めます。

要介護度は「要介護2」が多く、ついで「要介護3」、「要介護2」となっています。

介護している人が多く担っているのはコミュニケーション、負担度が高いのは「排泄介助」との結果も出ました。

コミュニケーションでもっとも不便に感じていることは、「物忘れが多く何度も説明しなければならない」こと。

介護のために自分のやるべきことができなかった経験は約4割。
介護に費やしている時間は、全体平均で平日約2.5時間、休日約2.8時間という結果です。

アンケートの結果を見ると、「要介護1」から「要介護3」が介護をする家族にとって課題であることがわかります。

「要介護3」以上であれば、特別養護老人ホームの入居要件をみたすため、空きがあれば入居ができます。

ですが、都合のよい施設が満員であれば入れませんので、家族が主に介護することになります。

要介護度の違いは、介護に必要な時間の違いでもあります。
さきほどの調査結果では「全体平均で平日約2.5時間、休日約2.8時間」とありましたが、それよりは低いものの、要介護1~要介護3では、30分~1時間半必要だとされています。

出典:厚生労働省ホームページ「要介護認定はどのように行われるか」
https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/gaiyo2.html

ベネッセスタイルケアのホームページでも、要介護1から要介護3の違いを以下のようにまとめています。

ベネッセスタイルケア
【介護度を理解する!】要介護2とは?特徴や他の介護度との違いも解説
https://kaigo.benesse-style-care.co.jp/article/knowledge/beginner/shienkaigo/youkaigo2

この要介護1から要介護3の段階で、いかに介護者の負担を減らすか、要介護度の進みを緩やかにできるかが、課題のようです。

介護はいきなり始まることが多いので、直面するまではあまり考えておく機会がない人も多くいます。

今のうちから、ひとりでも多くの人が、要介護度の違いを知り、介護サービスがどう活用できるかを知っておくことは、負担の重さを軽減する方法のひとつだと思います。

来年から、企業における介護関係制度についての周知が始まります。
それがうまく広がれば、この問題が改善していくかもしれません。
できる一助となっていきたいものです。

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