自分のごきげんの種を蒔く
文章を書く暇もなく過ぎ去っていった夏を、
何記事かかけてじっくり振り返ってみたいと思います。
お盆頃、夫の実家に帰省したのですが、とっても面白いことがありました。
私の育った環境はちょっと変わっていて
子供の頃から言葉の通じない国でホームステイとかしてきたし、
知らない人とでも家族のように仲良くなるようなスキルは、人よりある方だと思うのだけど、
夫の実家で過ごす時間は、どちらかというと苦手でした。
田舎でちょっと古い家の作りなので、
お正月もお盆も家の中でも極端に寒かったり暑かったり、
車で一人で勝手にどこかへ行くとかもなかなか難しく、
私の意思で予定を決める権限もないし、
その日に自分が食べたいものを勝手に食卓に並べる訳にもいかない、
どうしても「脇役」みたいな感覚があって、
その状態で5日以上滞在したりするので、毎度すごく疲れて帰ってきていました。
でも、去年の年末年始くらいから、
「この5日間も、私の大切な人生」と考えるようになり
行くこと自体は変わらないけど、
受け身じゃなく、自分をごきげんに保つためには・・・?と考えることしました。
普段できない読書ができるチャンスだと考えるようにして
本を持って行ったり、
日頃から飲んでいるハーブティ・ハチミツを持参したり
日中はみんながテレビ見たりだらだらしている時間、
子供みていてもらえる!と気づいて普通にリモートワークして就労時間に当てたり。
そして今回はなんと、
GW帰省の際に買ってお父さんに託しておいたタイムの苗が、
お父さんの畑でとても大きく茂っていて、収穫できる状態になっていました。
私以外の人たちは自分の家なので思い思いに自分のやりたいことをやっている間、私はいつも暇して端っこにいる感じだったのですが、
今回はタイムを収穫して、洗って、乾燥させて、
そんな手仕事のプロセスをやっていたら楽しくて。
最終的に(かつて西の魔女に教わった)咳止めタイムシロップを作って、気管支が弱い夫の家族においてきました。
ハーブの苗を買う時点で、みんなの咳が気になっていてタイムを選んだのもよかったかもしれません。
おじいちゃんの前の前から続く畑で、タイムは枯れずに大きく茂ってくれました。
みんながシロップを飲んでくれるのかまではわからないけど、
「私が楽しんでやれる、ここでしかできないこと」を自分で作れたことが、幸せでした。
「自分を楽しませる種を蒔けるのは、自分!」
置かれた場所でしっかり茂るタイムに教えてもらったような気持ちです。
ふふふ。よい夏でした。
Maya