#小説
勇者ノベリットの冒険(抜粋版5)
「やれやれ、やっと来たのね。遅かったじゃない」
そして老婆はそう呟いた。
ノベリットは一度頷くと、
「すまない、ヴァンダール。途(みち)が分からなかった。つい先程までは」
と老婆に告げ、軽く頭を下げた。
その様子に老婆――ヴァンダール――はふふっと口元を歪めて微笑んだ。
「まあ、仕方ない。『夢に届くのはそれを信じる者のみ』だからねえ。でも、大したもんだ」
「何がだ」
「あんたは『自分の夢』
「やれやれ、やっと来たのね。遅かったじゃない」
そして老婆はそう呟いた。
ノベリットは一度頷くと、
「すまない、ヴァンダール。途(みち)が分からなかった。つい先程までは」
と老婆に告げ、軽く頭を下げた。
その様子に老婆――ヴァンダール――はふふっと口元を歪めて微笑んだ。
「まあ、仕方ない。『夢に届くのはそれを信じる者のみ』だからねえ。でも、大したもんだ」
「何がだ」
「あんたは『自分の夢』