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おばあちゃんになっても食べたいパンがある


VIRONに365日と、東京のパン屋のことばかり書いてきたのだが、ここ石川にももちろんだいすきなパン屋はたくさんある。

というわけで、今日は我が家が最も頻繁に行くパン屋さんのことを書こうと思います。ぐふふ。もうすでに頭がパンと愛でいっぱい🥐🍞🥖長いです、悪しからず。

野々市をご存知だろうか


「のの」市ではない、「ののいち」市である。金沢からは車で15分くらい?住みやすい街ランキングトップに選ばれたとかなんとか。

ちなみに野々市市の公式キャラクターのっティは推しです。ゆるキャラ好きな方はぜひ見て。

そんなのっティもいつのまにか住みついちゃう街に堂々佇む、あるパン屋さんがある。


NIOR(ニオール)である

一見するとパン屋さんとはわからない、この洗練されたおしゃれな外観を見てくれ。わたしの友人はずっと美容院だと思っていたらしい。気持ちはわかる。

ニオールでおすすめのパンは?と聞かれると困ってしまうのだが、とりあえず、サクサクパリパリのクロワッサン🥐は1グループ2個までと個数制限まで設けられているくらい人気であるから、はじめての人は一度食べてみてほしいとは思う。

季節によって果物が変わる見目麗しいデニッシュも、心惹かれる。

これはブルーベリー🫐

だがしかし。
ニオールで我が家が最も愛しているのはだな。


サンドイッチである🥪

もう絶対サンドイッチ買う。サンドイッチ以外のパンもめちゃくちゃおいしいんだけどね、夫もわたしもお店に入った瞬間、サンドイッチが置かれたケースに張り付いて選び出す。

どのサンドイッチがおすすめなの?と聞かれると、それも困る。なぜなら、種類がシェフの気まぐれでコロコロ変わっていくから。

なぜフローリングに置いたのか…?


もちろん、固定のサンドイッチもいろいろあるんだけど、気まぐれも多い。一度食べて気に入ったサンドが次あるとは限らない。そんな一期一会なサンドイッチたちなのである。はぁぁ、なんて心憎いの。

そんで、写真見ていただければわかると思うけど、基本的にバゲットタイプのサンドが8割くらいかな…。これがまた。

割と本気で固い。

はじめて食べた時は噛みちぎれなかったわたしの軟弱な顎よ。

でも、ただ硬いだけじゃない。これがもうほんとにほんとにおいしい。おいしすぎておいしいとしか言えないくらい、おいしい。おいしいんだってば、もう!どう伝えたらいいのかもどかしいぞ。

はぐっと噛みついて、えいやっと噛みちぎる。咀嚼するたびパンの旨味が口一杯に広がって、わたし、今、パンを食べているのね!と感動する。

そんなん当たり前やないかって思うでしょ。わたしも思う。だってパン食べてるんだもの。でもね、シンプルに「これぞ、パン」「これが、パン」って思えるパンってそうそうないと思うんだ。

暖かい時期はよく近所の公園で食べている


パンがメインのサンドイッチ。でも、具材だって負けてない。シェフこだわりの具材がもりもりと。具材によってパンの硬さや種類も異なっていて、常に最高のバランスのサンドイッチになるよう計算されているんだろうなあ。

ちなみに顎に一抹の不安を抱える方は、石釜で焼いたもちもちしたナンみたいなパンのサンドイッチもあります。あとヴィエノワーズ生地のパンのサンドイッチもたまに見るなあ。これらは柔らかいので食べやすいし、同じく超うまい。

野菜たっぷり
夫のお気に入りだったボリューミーなカツサンド、最近見ないな…

でもねぇ、なんかバゲットタイプのサンドイッチをひたすら食べていると、だんだん調教されてくるのか、硬いのが恋しくなるんだよねぇ。

ただし、顎関節症気味のわたしは食べた後に必ず顎が痛くなる。無理しないほうがいいんだろうけど、食べたいんだよ!おばあちゃんになってもニオールのサンドイッチが食べられるように顎を鍛えたい。

愛し愛されるパン屋さん

一時期売ってた気まぐれセムラ。あまい系のパン菓子も豊富だしだいすき。全部おいしい。


ニオールのパンは、サンドイッチはもちろん、他のクロワッサンからカレーパン、パンドミ諸々、どれひとつとっても、一才妥協されていない。パンひとつひとつから、「わたしは、おいしいパンだぞ」「食べて後悔させないぞ」という自信がみっちみちに溢れている。

ちなみにお店も美容院と見紛うスタイリッシュさだし、店員さんもみんなシュッとした人ばかりだし、入るの気後れする系パン屋なのでは、と思われるかもしれない。

なんというか、ラグジュアリーな空間で、まるでパンが宝石のようにディスプレイされて「お客様、お手を触れないでくださいまし」と言われかねないそんなお店なのかなと。どんな店だ。


ニオールはぜんぜんそうじゃない。確かにお店も、パンも、店員さんもみんな洗練されていて、お値段的にもちょっと高めなのは否めないけど、気取ったところは全くない。クールだけど、話すと茶目っ気がある感じ。モテる奴や。

ちいさい子連れの賑やかな家族もたくさんいるし、それを受け入れる余裕がある。そう、余裕があるの。お店にも、パンにも。非日常なパンではなく、あくまで日常のパンを。地域に親しまれるパン屋さんでありたい。そんな思いがあるんじゃないかなーって勝手に想像している。ニオールは、どんな人にも愛されるし、愛しているんだな〜って感じるんだよね。

石川でおいしいパン屋さんを探している方、ぜひニオールに行ってみてほしいな。


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