彩瀬まるさんの『まだ温かい鍋を抱いておやすみ』っていう本がだいすきなんですけどね。 短編集で、全部の話が心にぶっ刺さるんだけど、なかでも印象的なのが、子どもを亡くして絶望している友だちとひょんに暮らすことになったちょっと淡白(?)な料理研究家の主人公のお話で。友だちに毎日おいしいごはんをつくってあげるんだけど、それを友人が泣きながら食べるのを見て、「これであなたは明日も死ねない。」っていうところ。 そう、死ねないのだ。おいしいものを前にして、人は! どんなに悲しい思いを
ちょっとお仕事関係で、京都に行くことになって、せっかくなら一泊してお友達にも会ってこようと思い、秋の京都に行ってきた。 ちょうど北陸新幹線が敦賀まで延伸してはじめての関西。いざ新幹線へ乗り込んで向かうぞ🚅 「いってきます!」 夫「新幹線撮るの下手すぎんか??」 夜の京パスタ🍝お仕事の予定を終えて、夜ご飯はなんとなくパスタ食べたいなーと思ってたらホテルの近くに見つけたネオパスタヤマウチさん。しば漬けとすぐき漬けの京の漬物パスタをいただいた。 パスタと漬物ってどうなん…
気づけば10月じゃあないか。しかもほぼ半分すぎたがな。わたしの周りだけ時空でも歪んだのか。 とはいえかなり気温も涼しくなってきて、心が外に出たがってる。おやつも食べたがってる。芋栗かぼちゃのおやつが増えてきて、そんなところにも小さな秋を見つけてる日々の(おやつ)記録です。 ロリアンコティのキャトルコティロリアンコティさんのキャトルコティというプレート。なんか呪文みたい。ちいさめ4種類のケーキ類がたのしめる、ちょっぴり欲張りプレート。 いちじくのショートにマロンケーキ、さ
残暑厳しい今日この頃とはいえ、やっぱり9月も後半に差し掛かってくると気持ち的にはもう秋で。 振り返れば夏もただ暑いわけではなく、きちんと楽しくニコニコしていた日々もあった。 子どもの頃みたいにプールとか花火とか行ったわけじゃないけど、ただただごはんとおやつで夏を楽しんだ。絵日記みたいな、夏休みの記録です。 夏のお蕎麦近所のお蕎麦屋さんで、夏季限定のすだちそばを食べた。思い返せば、これが夏の始まりだったような。 酸っぱくてさっぱりで、夏の果汁をぎゅっと搾ったようなお蕎麦
はじめてアイスを食べたときのことを覚えているだろうか。 わたしは覚えている。ハーゲンダッツだ。あの頃はハーゲンダッツはまだ店舗があった。色とりどりのフレーバーのなかで、まだ自分の好みもわからないまっさらな頃。「チョコならすきやろ?」と買ってもらった、ベルジアンチョコレート。あんまりおいしくて、宝物みたいで、ちょっとずつちょっとずつ口に運んだ。アイスが溶けることも知らなかった無垢なわたしよ。 そんな幼い記憶を思い出しながら、今年の夏もアイスを食べた。ソフトクリームも食べたし
最近暑すぎて脳がバチバチにショートしてるせいか、日が昇る前に目が覚める。 寝れないなあってベッドでごろごろしてるのもつらいので、起き上がってぼーっとしてると、朝の神様が「おうおう何ぼーっとしてんだ、せっかく早起きしたんなら有意義に過ごせよ」とせき立ててくるので、それならばモーニングでも行ったるかと思って。いそいそ準備してるうちにうきうきしてきて、ついでにお腹も減ってくる。そう、今日はハッピーグッドモーニングデー!! ということでステキモーニング記録です。 angolo
小さい頃に風邪を引くと、母が桃缶を持ってきて食べさせてくれた。 だから大学の時とか、体調を崩した友だちに桃缶を持ってったりしてた。そういうもんだと思ってた。夫が熱出した時もいそいで桃缶買ってきた。 風邪ひいた時にみんなが桃缶を食べてるわけではないと気づいたのは、割と最近である。聞けば夫は桃よりみかんが食べたかったらしいが、曇りなき眼で「桃缶買ってくるから!」と高らかに宣言して勇ましく飛び出して行ったわたしに何も言えなかったそうだ。 知らず知らずのうちに桃缶を人様に押し付
とある年末年始、暇を持て余していたらYouTubeで夫が「あ、ちいかわのアニメだ」と何となく再生したのがきっかけだった。 度肝を抜かれた。プリンでベタベタのちいかわ、ホットケーキにパァンッてするうさぎ。世界観どうなってんの。気づいたら一気に観てた。度肝の次は骨を抜かれた。メロメロである。 それから2年くらい経つのだけど、家の中にちいかわグッズがめっちゃ増えた。なんかもう買っちゃうのよ。必要かどうかなんて関係なく手に取っちゃうのよ。かわいいのよ。東京駅のちいかわランドだって
小学三年生の頃、自転車を手に入れたわたしは行ったことのない場所へ行ってみたくて、「道を曲がらずにひたすらまっすぐ行ったらどこまでいけるか」という好奇心のまま、走り出した。若さゆえの無謀、愛すべきお馬鹿さんである。 結果的には「門限過ぎたら怒られる…」という冷静な判断で隣の隣の校区くらいまでの距離で引き返した。ローマまで走り続けてなくてよかったと思う。でも、その時に見た知らない町の風景は、なんて事のない住宅街や公園だったにも関わらず、とてもわくわくするものだった。 冒険に出
がんばりたくないけどがんばらなきゃいけない時はどうしたってあると思うのだけれど、でも限界だってもちろんある。 ちょっと疲れたかなって限界のラインがちらつき始めた頃合いで、ここまでがんばった自分へのご褒美と、これからもがんばらないといけない自分へのエネルギー補給を兼ねて、すきなものを食べる。これをひとやすみのおやつと言います。 ひとやすみ、ひとやすみ、でちまちまと自分に与えてきた愛すべきおやつたちが溜まってきたので、残しておきたいなっていうnoteです。 おいしい紅茶とシ
「フルーツサンドがたべたい」 そう唐突に、しかし切実に思った金曜日。 4月から人が減らされ、新しくきた上司は控えめに言ってポンコツで、かわいく言えばポンコツたぬき野郎なんだけど、まあとりあえずどう足掻いてもポンコツで、仕事は終わらないどころか決して枯れることのない泉のようにこんこんと湧いてきて、ここが砂漠でそれが水なら夢のオアシス🌴なんだけど、ここはただのオフィス🏙️という現実を抱えて数週間にわたるノンストップ残業デーを終えた帰り道だ。 家に入った瞬間に、いろいろ溢れて
小さい頃からねこがすきだった。 ねこ飼ってるわけでもないし、ねこが身近にいたわけでもない。ただ、気分屋でマイペースで極度の人見知りな性格を「ねこみたいだね」って言われることが多くて「そうかわたしはねこなのか」と幼心に刷り込まれた。 ねこだけじゃなくて、もちろん実家にいるうさぎもだいすきだし、わんこもすきだ。高校生の頃は、大人になったら「りゅうのすけ」という名前のゴールデンレトリバーも飼うって散々周りに言っていた。(神木隆之介くんがすきだった。) でもやっぱりねこと暮らし
幼稚園の時の将来の夢に「おにぎりやさん」と書いたのはわたしです。 周りが「おかしつくるひと🍪」とか「おはなやさん💐」とか可愛らしい夢を描く中、「おにぎりやさん」ってなかなか硬派な幼稚園児だ。 でもあの頃は、おばあちゃんがつくる鮭フレークが入った、まぁるいおにぎりがだいすきでだいすきで、これをいっぱいいっぱい並べてみたいと思ったのだった。それはきっとわくわくするステキな光景で。 今でもおにぎりはすきだ。お昼は自分で握ったおにぎりを持っていく。丸いやつ。そういえば母のつくる
お花見してきた。 桜は満開とまではいかないけれど、そこそこ咲き誇っていて、十分楽しめた。 かわいいよねえ、桜って! 夫は桜の木の枝がすきらしい。わかる人いますか?妻はわかりませんでした。 そんなことよりお団子食べよう。 もっちもちの花見団子。口の中でもっちもっちしてると、心が和む。お団子って平和の象徴じゃないか?オールマイトなのではないか? 欲望のままにみたらしも買ってきた。この輝くタレがたまらん。 河川敷では子どもとボールとフリスビーが飛び交い、わんちゃんが踊るよ
子供のころ、たまの日曜日に親が「今日はモーニングいくぞ」と言って、近所の喫茶店に連れて行かれることがあった。 子供のころのわたしはとても寝起きの悪い子だったので、朝早くから起こされた上にぼんやりと歩かされるので、あまりすきではなかった。 モーニングはバターが塗られた厚切りトーストに、いちごジャムがついてた。きっとおいしかったろう。でも、お子ちゃまなので「おうちでもパン、食べられるのに、へんなの」って寝惚けたことを考えていた。 窓から川が見えたはずだ。緑色に光る河川敷
母のミートソースわたしは母親の作るミートソースがこの上なくすきだ。 大学生の頃、一人暮らしで早々に料理らしい料理を諦めて豆腐とそうめんで生きていたわたしに、定期的に救援物資が母から送られてきたが、その中には小分けして冷凍されたミートソースがたくさん入ってた。 そりゃ娘から「絹より木綿豆腐の方が食べ応えある」「ワンタッチで食べれる豆腐すごい」「豆腐にチーズかけるの革命」って定期的に豆腐連絡きたら心配なるよな。 今でもふと食べたくなるとふらりと実家に行って「ミートソース食べ