コーチが伝える共同養育の5つのメリット
私が社会に伝えたい「共同養育」
今日はその共同養育のメリットについて書いてみたいと思います。
共同養育の形態によってメリットとデメリットは変わってきますので、ここでは両親が積極的に子育てに関われる環境での共同養育について書いています。
また、現在の日本では「共同親権」への動きからも共同養育のメリットばかりが注目されがちですが、デメリットもあることを踏まえ課題を研究していきましょう。
デメリットは次の記事にて書いていきます。
◆共同養育のメリット◆
①子どもの気持ちがケアされる
子どもにとって、両親の離婚は大きな喪失体験となります。
特に一方の親と離れて暮らすことや、場合によっては引越しなどで環境が変わることは、決して容易に受け入れられるものでもありません。
また離婚に至るまでに両親の争いを目にし傷ついていることも少なくなく、両親の離婚は「自分のせいだ」「見捨てられた」と不安を抱き、精神的に大きなダメージを受けます。
しかし、両親が別れてもお互いに子どもに関わり続けられることとその環境があることにより、自分への関心や愛情を感じることで安心感を持つようにもなります。
この時に、両親がお互いに揉め事から離れることにより、子どもに接する態度にも余裕ができることで、より子どもの不安をケアしていくことにつながるでしょう。
②アイデンティティの確立
アイデンティティとは自己同一性。
わかりやすく言えば、「自分を形成する要素」です。
どんな親から生まれ、どのように育ち、どのような経験からを経て、どのような価値観を持っているか。
人間は必ず、父親と母親から生まれてきます。
成長の中で両親と関わり続けることによって、自分のルーツを知ることから始まり、両親にもたらされた経験や価値観によって、自分というものが存在していることへの認識をし、さらに様々な経験を通し問い続けながら自分というアイデンティティを確立していくのです。
このアイデンティティの確立が、その後の人間関係に影響し、子どもの将来の社会生活の生きやすさにも繋がっています。
③経済的な心配が軽減される
共同養育が実践されることにより、主に別居親(非親権者)の育児への意識が変わり、養育費が支払われやすくなると考えられます。
養育費については離婚時に取り決めをしたか否かでも大きく変わってきますが、取り決めをした場合でも面会交流が実現されないと支払いをしなくなる別居親も少なくありません。
養育費は親が子の扶養義務に基づいて支払うものでもありますが、実際には子育てをしている意識が持てないと積極的に支払えないのも心情としてはあるでしょう。
そのため、共同養育であれば、別居親も頻繁に子どもの成長を目にすることができるため、そこに必要な養育費を支払う意欲が出やすいものとも考えられ、進学や習い事の選択肢を広げられることもできるようになります。
また実際に、共同養育をしているケースでは毎月の養育費以外の、急な出費やお小遣いも出している別居親もいらっしゃいます。
また、祖父母とも行き来があるとそこに祖父母の援助も受けられたりするケースもあります。
④子育ての責任を1人で負わなくていい
子どもの成長に対し深い愛情も責任も、同じ目線で持っているのは唯一無二、親でしょう。
その両親がお互いに子どもの親として養育に関わる意欲があり、かつ子どもも両親を必要としているのならなお、どちらかの親にもしもの時があった場合に頼れる親がもう1人いることは、子どもにとっても親同士も安心材料になります。
また、上記にある経済的なことや、子育て時間の分担など、1人で全てを負わなくていい安心は、親自身の人生も充実させていくものです。
⑤両親の争いごとが避けられる
離婚時に親権や面会交流に対し揉めた両親であっても、共同養育を実践しお互いが子どもの成長に日々触れ合っていると、争う必要がなくなってきます。
というのも、ちょうどういい距離感が掴めるようにもなり、お互いの子育てや、子どもが相手と関わることを尊重できるようにもなっていきます。
子どもにとっては仲良くしている両親も理想ですが、自分たちのことで争わない両親の姿も大切なのではないでしょうか?
今後子どもたちが社会で生きていくためにも、苦手な相手との距離の取り方を親が自ら示すことで、嫌いだからと断絶するのではなく、より生き抜く知恵と工夫を教えてあげることにもなるでしょう。
豊かな人生は自己信頼によってもたらされる人間関係の築き方がベースになってくるのです。
それが、子育てと自分時間のバランスを保てるようになり、不安が軽減され充実感を感じるようにもなってきたことで共同養育としてのパートナーシップを持てるようになることでもあります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は主に考えられる5つのメリットについて書き出してみました。
これらを活かして離婚後の子育てが、子どもにとっても親にとても充実したものになるよう願ってやみません。
子育ての時間は長いようであっという間。
子どもが巣立った後の自分の人生も視野に入れながら、この子育て時間をどう活かしどう自分も成長させていくか。
幸せを創るのは自分自身です。
そしてその力を教えてあげられるのが親ができることでもあります。
ただ、ここまで読んでみて
「ん?」と思うことも多々あったのではないでしょうか?
共同養育については、読む人や立場によって大きく見方の変わってくるものでもあります。
次回はその点も踏まえて、デメリットについて書いてみようと思います。
読んでくださり、ありがとうございました。
追伸
ご自分のアイデンティティを知っていますか??
子育てを語るには、まず自分を知ることからですよ^^
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