だからスキを手渡したいんだ week20
金曜日の朝ですおはようございます、だいすーけです。今日は珍しい時間にポスト。予約投稿なのでぼくはまだ寝ています。9時くらいまで寝ます。
一週間に読んだnoteのなかからいくつかの作品をピックアップしてご紹介するという取り組みをしています。早いもので、今回で20回目を迎えました。
1回に少なくとも5つのnoteをご紹介しているので、もうだいたい100作品くらいはご紹介したんですよね。まだ道半ばだけど、ちょっと自画自賛します。えらい!!
ということで。
20回目です!通勤のお供にどうぞ。
◇
中力粉とラグビー観戦。あるいは日常でゆらぐ時間を作ること。 / みさきち|編集&ご自愛|GCストーリー さん
このnoteのタイトルは、「中力粉」と「ラグビー観戦」です。それが「日常でゆらぐ」ことにどうつながっていくのか。それを楽しみに読みました。
家にこもっていると、新しいものに出会いにくい。ある意味積極的に「間違ってみる」「流されてみる」ことも必要なんだなと感じる。
「ゆらぎ」とは、単調な日々を揺らす時間のこと。みさきちさんがそれを経験するきっかけとなったのが、タイトルにもある「中力粉」と「ラグビー観戦」なのでした。
ショートケーキをつくろうと思ってスーパーへ足を運んだのに薄力粉がなかった。仕方なく中力粉を買ってつくったケーキは今ひとつだったけれど、のこりの中力粉で「おやき」をつくった。結果、
生地を寝かせてこねる作業は単純に楽しく、夢中になった。
見たこともなければルールも知らない。誘われなかったらぜったいに観戦する機会なんかない。だから、行くことにした。結果、
スポーツらしい熱さや身体のぶつかり合い、独自のルール(中略)、トライまで巧みに駆け抜ける人間の身体能力の高さにドキドキした。
「ある意味積極的に「間違ってみる」「流されてみる」...」。この姿勢がみさきちさんの日常にもたらした「ゆらぎ」。それを日常に適度に散りばめることで、自分の幅が広がる。いい心がけを、教えて頂いた気がします。みなさんもどうですか。積極的に、「流されて」みませんか。
そのビッグワード、ちょっと待った / 大前みどり さん
このnoteを読んで、とても共感しました。「ビッグワード」が孕む危険性について、大前みどりさん(はじめまして!)が書いてくださいました。「主語を大きくしない」と似ている部分もある気がする...。
エピソードとして書かれている、「よいママとは?」をテーマとした対話の機会。対話が進むなかで、参加者のひとりである女性が放ったひと言は、
「結局、全部、愛なんだよね~。ママがやることは...(後略)」
タイトルで一目瞭然ですが、これはマズい。「愛」が何より「でかすぎる」。これこそまさに、ビッグワード中のビッグワードですよね。
このnoteの主題はビッグワードにたいして「ちょっと待った」なので、「待った」の理由がこのあと述べられますが、それはここには書きません。リンクを読み進めていただく前に、考えてみてはいかがでしょうか。
普段のご紹介文ではしない書き方ですが、これはしっかり考えてからの方がおもしろいと思います。どれが正解、という話ではなくて、考えることに価値がある気がするから。
ビッグワードを使うときは、しっかり言葉をつくした先の、最後の仕上げで使おう。具体の言葉を積み重ねた最後のトッピングが、抽象のビッグワードだ。
この部分、しっかり刻みたいです。ぼくもたいがいやりがちなので、背筋が伸びた思いです。
人それぞれ念仏 / 花 丸恵 さん
人それぞれ
みなさんは、この言葉にどのような響きを感じますか。
たとえば「そんなの人それぞれでしょ」と、議論や対話を諦めてしまうことがあります。思考停止。こんなふうに遮断して/されてしまっては困るけれど、ときにその考え方が活きる場合もあるんです。
このことについて花 丸恵さん(はじめまして!)が書いてくださいました。
引用されているYouTubeの動画を見て驚きました。日本最高齢、90歳の現役インストラクター「タキミカ」さん、まさに「元気ハツラツ」。
でも、ですよ。だからといって、自分の親に「90歳でもこんなに頑張っているのだから」と奮起を促すことは、あまりいいやり方だとは思えない。
誰かと比べられることは、基本的に息苦しいものだと思う。
自発的な奮起を促すためや自分のこころを守るための「人それぞれ」は、大いに活用するべきなんです。人はときにまったく必要ないことを他人と比較しがちです。それにより不要な悩みを抱え、となりの芝生は一面青にしか見えなくなる。そんなときこそ、
「人それぞれ」と思って、思考を止めるほうが、うんと気楽に生きられる。
この言葉の特性をしっかり理解して。然るべきときには、念仏のように唱えておくのがいいのでしょう。「人それぞれ、人それぞれ」と。
早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け / 阿部広太郎 さん
5月18日は「ことばの日」でした。制定は2019年。みなさんは、ご存知でしたか。『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』の著者である、阿部広太郎さんの主宰する講座から生まれたこの記念日。
「講義内にできる、一生忘れられない経験を企画してください」
この課題を受けた企画生の方の発案が、記念日という形を結んだ。
簡単に書いてしまいましたけど、これってとても大きなことだと思います。講座で出された課題が記念日になる。ひとりの発案が共感を呼んで、同じコンセプトのもとに有志が集う。企画として、走り出す。
先日、阿部さんをはじめとするチームのみなさんが、ことばの日制定記念のイベントを開催されたそう。
2019年の講座はみんな卒業してる。でも、みんなの活動は2021年の今もつづいている。
阿部さんの歩んできた道に、共感や期待をおぼえて講座に参加した方々。引き寄せて引き寄せられて、それが縁になって、活動がつづいているんですよね。
「If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together. 」
この紹介文を書かせて頂くにあたり何度もこのnoteを読みかえましたが、そのたびにタイトルおよび冒頭の一文がより色濃く鮮明に感じられる気がしました。
「ことばの日」は、ことばを大切にする日。次に迎えるこの日まで、どれだけことばを大切にしていけるだろうか。そのときに、がんばったね、と、自分をほめてあげられるようにしたいなと思いました。
創作をやめてしまった、あの人 / 武田ひか さん
今日も、誰かがTwitterから消えた、noteから消えた。(中略)あの人の作品好きやったなぁ。みたいな瞬間が沢山あった。
評価されなかった、創作への熱を失ってしまった、単に時間がとれなくなってしまった。考えられる理由はあれど、「あの人」が創作をやめてしまったそのほんとうの理由を知ることは、到底不可能に近いのだと思います。
あの人がいなくなってしまった。
SNSの上でであれば、会ったこともなければ顔も知らない。会話したことすらないかもしれない。それでも、こころに穴が開くんですよね。好きだったあの人がある日突然、目の前から姿を消してしまった。
事情も知らないくせに、と、自分の身勝手な気持ちを腹立たしく思うかもしれない。
それでも。
理由がなんであれ、できるだけ、できるだけで良いから、創るのを辞めて欲しくないなって。
強要することもできないし、それぞれの事情があるのも理解している。それでもこう思うのは、「あの人」が放った渾身の創作が、どこかできっと、だれかの胸に刺さっているはずだから。
ひかさんの書かれたことに、共感できる方も多いのではないでしょうか。
みなさんにとっての「あの人」が今もどこかで創作をつづけてくれていたら、救われた気持ちになりますよね。
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「だからスキを手渡したいんだ week20」、今回も5つの作品をご紹介しました。
ちょっとした節目の20回なので、これまでこの取り組みを続けてきて感じたことをかんたんに。
・人のnoteを題材にすることについて
これはいつでも迷うところではあるのですが、このような形でシェアされることを望んでいない方ももしかしたらいらっしゃるかもしれないとは思っています。どんなに共感しても、それをシェアすることが正しいのか。ましてや自分の解釈を添えてご紹介することが、はたして適切なのか。
そんなふうに、考えることもあります。
ただ、決めているのは、紹介されて嫌だったと、思われないようにだけはしようということ。それってほとんどすべての場合、教えてはもらえませんからね。気持ちを手渡すつもりで書く、それだけは忘れないようにしたいと思っています。
・紹介文の書き方について
ご紹介するもののジャンルによるところもありますが、小説でもエッセイでも、リンクの先でそのnoteに触れてほしいというのがそもそもの目的です。なので、毎度悩むのは「どこまでネタバレするか」。エッセイだってネタというかオチというか、結末がありますからね。要約やあらすじまとめではなくて、あくまでそのnoteを読みたくなるような書き方。それができるようには意識しているつもりです。
でも、ちょっとここ長くなりますが、エッセイやコラムの場合って、結末がわかりきっていることってありますよね。「○○は△△でもある」とか「××は◆◆にするべきだ」とか。その場合は、その人の思考がどのような過程を踏んでそこに至ったのか、がそのnoteの味わい部分になります。そのときは結末を先に明示して、その過程をどこまでネタバレするかを決めるなどを意識することが大事。存分にネタバレしているものも、ありますけどね。
・いつまでやるの?
うーん。これはちょっとわかりません。「自分のスキをしっかり表明すること」を今年の目標に、とはじめたことですが、それをクリアしたと思えたらとか、どうジャッジしたらいいんでしょうね。使命感でもやらされているわけでもないし。ゴールを設定しなかったのは、もしかしたらマズかったかもしれない。難しいからこのお話はパス!笑
...ということで、20回書いてみたあたりで、ちょっとした所感をまとめてみました。
ところで、note公式さんのおすすめも19回目だそうです。「2021 vol.19」って書いてある。週一更新、っていうことですよねきっと。なんだか親近感(決して真似したわけではないんですよ)。こんなに大きなところに知っている人の名前が載ると、自分のことのようにうれしく思います。
さて。
また来週も、みなさんにあたらしい出会いがありますように。もちろん、ぼく自身にも。
雨つづきの一週間でしたね、今日も雨のところが多いかな。しっかり乗り切って、気持ちよく週末にダイブしましょうね。
ということで。
金曜日、いってらっしゃい!
お付き合いありがとうございました!
この取り組みはマガジンにまとめていますので、よかったらこちらをご覧くださいね。
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