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映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』を観て推しは“しんどい”から生まれると思った話

「しんど……」はオタク語録といってもいい。

アニメなどの残酷な展開がつらいときにも使うけど、アイドルがかわいすぎたり好きが昂ったりしたときにも口から出がちだ(僕もいう)。

“しんどい”という感情と推しって、めちゃくちゃ密接な関係にある。というか、“しんどい”から生まれるのが推しだと思う。

僕の人生の推しは、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の暁美ほむらだ。

まどマギは僕がアニメを観始めるきっかけになった作品で、作中でほぼ主人公級の活躍をする暁美ほむらがとにかくクールでカッコよかった。

カッコいいだけじゃなくて、しんどかった。鹿目まどかを救うために人知れず戦い続ける姿が健気だし、美樹さやかや巴マミと敵対してしまって理解されない不器用さが切ない。

暁美ほむらというキャラクターの人生や背景を考えるといろんな感情がうずまいて、深く心を打たれるのだ。

まどマギはなにかと戦う人にとって、キャラクターに自分をかさねて共感できる作品だと思う。だから感情移入できるし、しんどいという感情が生まれる。

最近、金曜ロードショーでやっていた映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』をようやく観た。そこでも「えッ、しんど……」となったのが灰原哀だ。

自分の気持ちもあるのに、あくまでコナンと蘭の関係を守ろうとする灰原が奥ゆかしいようなやるせないような……なんともいえない気持ちになった。一言でいうなら“しんどい”のだ。

去年の映画が大ヒットを飛ばした理由が分かったし、僕以外にも映画をきっかけに灰原を好きになった人が急増したことだろう。

推しって、自分の感情を大きく揺さぶられるから推せるのだと思う。そしてきっと「推せるッ!」となるきっかけは、心をぐわんぐわん動かす“しんどい”感情から生まれる。

しんどいという表現は、さっきみたいに気持ちがあふれて心がくるしくなるときに使うことが多い。クソデカ感情の表れなのだ。

結局なにがいいたいかというと、まだ観ていない人は『名探偵コナン 黒鉄の魚影』を観て「灰原ぁ!!!」ってなってほしい。

まとめ方ヘタかよって感じだけど、コナン君の映画を観て書きたくなったnoteだしいいよね……!


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