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栄の「文喫」が素敵空間だった
愛知県の栄にある「文喫」に行ってきました!
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文喫とは、喫茶店があわさった入場料のある本屋さんのこと。2024年4月にできた3店舗目である栄以外に、東京と福岡にもあるみたいです。
受付を済ませて有料エリアに入ると、いろんなジャンルでわけられた本たちが待っていました。
店内は静かで、机でPCを広げて作業している人もたくさんいました。ちょうどお昼だったので、ランチメニューを食べている人も。とりあえず僕はフリードリンクのハーブティーをいただきました。
ドアのない個室ブースもあり、めちゃくちゃ居心地よさそうでした。おそらく一番人気の席なのか、全部埋まっていて座れず……。
すると、壁にエビフライが飾ってあるのが目に入りました。壁に、エビフライがあったんです。
謎すぎる光景ですが、「なんだ、エビフライか……」とインテリアとして受け入れられるほど、おしゃれで素敵な空間だったんですよね。
とにかくレイアウトがすばらしかったです。本の並べ方、見せ方にセンスがほとばしっていました。
たとえば、少し開けられた引き出しの中にある本。宝探しみたいでちょっと楽しい。
小難しそうな単行本のすぐ横に、コミックスが並べてあったのもよかったです。
単行本、文庫本、コミックスなどは一般的な本屋さんでは基本わけられていると思うんですが、文喫ではごちゃまぜなんですよね。
ごちゃまぜながらテーマの統一感があるという、独特で知的好奇心をくすぐる並べ方でした。
本を手に取ると、その後ろに4冊くらい関連した本が「ワイもおるで……」と顔を出すのも面白かったです。
そんななかで、びとつ後悔があります。
アニメや映画についてくわしく書かれた本を探していたら、気になる本を1冊見つけたんですよね。
でも、スマホで本のレビューを検索して、そこまで評価が高くなかったので買うのをやめてしまったんです(置いてある本はすべて購入可能です!)。
今思うと、ぜんぜんわかっていませんでした。これは自分への呆れ。やれやれです。
文喫は本との出会いを楽しめる場所です。もっと直感にしたがって気になる本を買ってもよかったんじゃないかと思いました。もちろんレビューも大事ですが……!
それを言うなら、イスから立ち上がって振りむいたときに目が合ったあの本も買えばよかったです。
バチッと表紙と目が合ったんですよ。しかも関心のある文章術の本。ちょっと運命的じゃないですか?
こういう“ふとした瞬間の本との出会い”がちりばめられているのも、考えられた本や棚のレイアウトから生まれるんだと思いました。
ただ、文喫は料金がそこそこします。通常プランは60分で税込825円。1日最大で税込3575円です。
なので、料金が気になる人はゆっくりできない可能性が高いです。とても落ち着く空間なんですが、高めの入場料が落ち着かない点が少しもったいないなと。
それならいっそ割り切って、時間を気にせず1日中本や作業に没頭する楽しみ方のほうがいいのかもしれません。
もうひとつ注意なのが、文喫で気になる本を見つけて「あとから別の本屋さんで買おう」と思っても、他の本屋さんに取り扱いがあるとは限りません……!
文喫は、1点1点丁寧に選ばれた約3万冊の本が置いてあります。けっこう珍しい本も多いので、やはりここだけの出会いを大事にするのがいいかと思います。
今回僕は60分で出ましたが、もっといたかったです。買わなかった後悔もあるし、リベンジしたい。
もしあなたも気になったら、一度行ってみてください! きっといい時間が過ごせるし、いい本との出会いがあります。