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『機動戦士ガンダム 水星の魔女』で流れる「祝福」がひと味違う理由

アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の面白さを、僕は今でも引きずっている。

『水星の魔女』は2022年と2023年に分割2クールで放送されていた。僕がはじめて観たガンダム作品であり、大好きなアニメだ。

スレッタとミオリネが婚約者となる衝撃の第1話だったり、序盤のオラオラはどうしたといわんばかりのグエルくんの波乱万丈主人公ストーリーだったり……。SNSの盛り上がりも異常なほど。

毎話ラストの引きが強く、続きが気になる展開もよかった。作画も美麗。どんどんいいところが出てくる。

ただ今回は、シーズン1のOPテーマだったYOASOBIの「祝福」について思うところがあるから書きたい。

『水星の魔女』最終話のEDにて、「祝福」が流れる。最終話で最初のOP曲が流れる粋な演出に、「うおおおお!!!」と沸いたのは僕だけじゃないはず。

EDで流れる「祝福」は、1番→「この星に生まれたこと この世界で生き続けること~」へと繋がるアニメバージョンになっている。

注目してほしいのが、「この星に生まれたこと この世界で生き続けること~」パートが、配信などで聴けるフルサイズとは“ひと味違う”という点だ。

『水星の魔女』で流れるアニメバージョンは、ボーカル・ikuraちゃんの歌い方がキリっとしている。トーンが低めでカッコいい。

これについて、アニメ用に録った音源だからフルサイズとは違うアプローチをしているのかな? と思った。

そう考えて聴くと、アニメバージョンは少し荒っぽい印象があり(そこがエモくてまたいい)、完成品であるフルは綺麗にととのえたような感じがある。

そしてもう1つ考えられる理由が、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』だからこそカッコいい歌い方をしているのではないだろうか?

『水星の魔女』はガンダムという男子の心をくすぐるロボット作品で、かつミオリネがスレッタの婚約者になる……という展開。

クールなikuraちゃんのボーカルは、男性的な印象をうける。『水星の魔女』で流れる曲としてバチッと決まるように、作品に「祝福」をあわせたのではないだろうか。

だとすると、YOASOBIの作品やキャラクターに対する“読み込み”がとても深いと分かって「スゲェ……」となる。

僕はこの最終話で流れるカッコいい寄りの「祝福」が大好きで、気軽に聴けるようにしてほしい気持ちでいっぱいだ。

どうにか配信されないかな……。


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