昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。~今は昔の物語①~
「ねえ、ばあさんや、俺はもう要介護2だけど、お前だって、そろそろ・・・【成年後見】も考えた方がいいのじゃないのか」
「なに言ってんですか。おじいさん、わたしは、まだ要支援2ですよ」
「でもなあ、今年のお盆は、なんとかなったが、来年はどっちかの新盆になったておかしくはないんだよ。それに、このところ、年寄を狙った詐欺だってあっちこっちであるって言うし」
「わたしたちには、子どももいませんしね」
「子どもなんかいたって、頼りにならないって、老人会の皆は言っている」
「でも、成年後見人についてどこに相談に行ったらいいのかしら。」
「ケアマネさんに聞いたら、社会福祉協議会のなかに、成年後見センターというのもあるらしいから、行ってみようと思う。」
「そうですね。」
とこのお二人は、認知機能がかなりしっかりされているようなので、任意後見制度についてご説明したほうがよろしいのではないかとソーシャルワーカーの福子は考えました。
つづく
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