【医師国家試験】前日の過ごし方【メンタル】
医学部生「医師国家試験の前日って勉強した方がいいの?やっぱり緊張するものなの?眠れるのかなあ・・」
意外と先輩が教えてくれない、こういった疑問に答えます。
◎この記事のメリット
国試前日の過ごし方の選択肢を提示します。自分に合うものを見つけてください。
◎本記事のテーマ
【医師国家試験】前日の過ごし方【メンタル】
◎記事の信頼性
自分の国家試験の点数は必修89%(178/200)、一般臨床85.4%(253/300)でした。順位は上位10%くらいです。
前日の過ごし方ですが、ずばり、100%緊張します!(緊張しない方法はありません)
重要なのは
①前日にやることを決めておく
②前日に使うものを決めておく
③日頃の模試から同じことをやっておく
の3つ
そして、前日は「眠れないことが普通だ」という認識を持ちましょう
ひとつずつ説明していきます。
①前日にやること
これは本当に人それぞれだと思うのですが、私は体調を最優先で、ある程度の知識を詰め込めればいい、というスタンスでした。
前日の流れは、「起床⇒勉強⇒昼食⇒勉強⇒夕食⇒就寝」といったいたって普通の受験生の流れをとっていました。
具体的にやってよかったことは
・昼、夜ともに生ものを避け、食べたいものを食べた(衛生管理のしっかりしているチェーン店がオススメ)
国家試験前なので食事の内容や量は人それぞれですが、最悪食中毒だけは避けたいところですよね。
私は衛生管理の大丈夫そうなチェーン店で夕食を割と多めに食べることで眠くなる効果を狙いました。
・ラウンジ(しゃべれる自習室)で友人と出そうなところをクイズ形式で出し合った。実際、かなり出た。
直前の勉強も個人差があると思います。直前までため込んできたリストを暗記するもよし、友人と問題を出し合うもよし、だと思います。私はラウンジという場所で自分の不安なところやわからないところをあえて友達に出題し、教えてもらう形をとっていました(笑)もちろん自分も友達の苦手なところを教えることで、頭に定着させていました。
・18:00くらいにKSRのメールが届き、それを復習&問題出し合いを行った。かなり出た。
みなさんご存知、前日予想メールです。前日予想メールは取っておいた方がいいです。マストです。その有用性については後日、別の記事にて述べたいと思います。
◎前日に使うもの
自分が前日ホテルに持っていってよかったものと、持っていかなくてもよかったものを2つに分けて説明します。
【持っていってよかったもの】
・入浴剤
入浴には時間をかけました。シャワーだけで済ませず、浴槽につかり、入浴剤を入れリラックスしました。安眠効果も絶大です。
・お菓子(特にチョコレート、ウイダー)
国試対策委員が用意してくれるケースもあるみたいですが、自分は事前に買いだめして持っていきました。食欲がなくても脳にぶどう糖を供給でき、1日の集中力を保ってくれます。
当日はお弁当が出る大学がありますが、試験の出来や緊張によっては食物がのどを通らないことがあります。ここではウイダーなどのゼリー飲料を持っていくとよいでしょう。
・寝具
前日の睡眠に不安がある人は、枕など普段自分が使っているものを持っていってもいいかもしれません。自分は折り畳み式の電気毛布を持っていき、ベッドを温めてから就寝しました。
・睡眠薬
前日は何としてでも睡眠時間を確保したいものです。普段睡眠薬を使っている人はそれを持っていきましょう。ただ、睡眠薬の効果が国試当日まで効いてしまったらよくないので、作用時間の短いものを選びましょう。副作用が眠気になっている抗ヒスタミン薬を服用している人もいました。どうしても眠れるか不安な人は大学の精神科の先生に事前に相談してみるのもいいかもしれません。
【持っていかなくてもよかったもの】
・ポケットカイロ
国試会場はしばしば人が多すぎて、過密状態になります。隣の人との間もとても狭く、外が寒くても会場は温かい~熱いことが多いです。外で何時間も待たされることもないのでカイロの必要性は低いです。
・エナジードリンク
国試の前日にエナジードリンクを飲んで勉強しようという友人がいました。その友人は動悸が止まらなくなり、勉強に集中できず、結局半分ほど残したエナジードリンクを捨ててしまいました。はい、その友人とは僕のことです。(笑)いつも通りのことをやりましょう。
◎日頃の模試から同じことをやっておく
余裕のある人は模試の前日に、国試の本番と全く同じスケジュールで過ごしてみるのがおすすめです。そこでの反省を生かし、最強のルーティンで国試に臨めば怖いものはありません。
さらに余裕のある人は、模試の前日にあえて夜更かしをして睡眠時間の少ない状態で模試を解いてみるといいかもしれません。これは私もやったことがあるのですが、当然模試の結果は悪くなりました。(笑)ただ、国試の前日で緊張で眠れず、1時間しか寝れなかったときに、この経験が役に立ちました。「自分は模試で一度やったことがある、点数は下がっても不合格になることはない」ということがわかっているとだいぶ安心感が違いました。
もし前日眠れなかったら・・・
これはかなり不安ですよね。事前にいくらシミュレーションをしても本番でうまくいかないとかなり焦ります。かくいう私も、相当な準備をした割には、何度眠ろうとしても寝ることができず、どうしたものかと考えました。そこで精神科の先生に相談したのですが、その方がとてもいいことを言ってたのでここに紹介します。
金言「国試前日は寝れないのが普通だよ。寝れなかったらベッドから出るのが大切。ベッドは睡眠とセ〇クスのみに使うものだよ」
うーん、何度思い出しても素晴らしい・・・(霜ネタすみませぬ)
寝れずにベッドに横になっているよりは、ベッドから出て眠くなるのを待て、ということですね。どうしても寝れないときは勉強でも読書でも何でもいいので、何とかして眠くなるのを待ちましょう。
まとめです。国試前日は、やることのスケジュールと持ち物リストを作って臨みましょう。眠れないことは普通です。人生を決める試験なんだから緊張するのは当たり前です。「寝れないのは普通である」という認識を持ちましょう。ほとんどの人は寝れていませんが、ほとんどの人は合格できます。これから受験する予定の方々の参考になれば幸いです。