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わたしの座右の銘「水木しげる先生の『幸福の七カ条』」

今日は水木しげる先生の102年の生誕祭です。

「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめとした数々の妖怪漫画の生みの親であり、また激動の時代を生きたその生き方に共感する方も多い、大先生です。

今話題の『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を通していま鬼太郎や目玉おやじのファンになった方も多いと思いますが、私が水木しげる作品に出会ったのは、TVアニメ第5期が放送されていたころに遡ります。

それまではアニメや漫画に無縁な学生生活を送っていましたが、たまたま放送されていたアニメを見たことで、鬼太郎にハマりました。
妖怪にも興味を持ち、関連書籍を買いあさりました。また、そのうちに先生の戦争体験や生き方にも共感し、先生の書かれたエッセイや、『ゲゲゲの女房』のドラマをきっかけに妻の布枝さんが書かれた本などを集めて読むようになりました。

下の写真はほんの一部で、他の棚にも妖怪図鑑や水木先生のエッセイなどがあります。

私の本棚。水木先生や妖怪に関する本が並ぶ


もともと絵を描くことは好きでしたが、鬼太郎にハマったことがきっかけで好きな作品のファンアートを描くようになり、好きなものを描くために画力を上げ、しだいにデジタル環境も整え…
いまイラストレーターとして活動する礎が、鬼太郎や水木先生のおかげで築かれた…といっても過言ではないような気がします。

生誕100周年の際に描いた、第5期鬼太郎のファンアート


そして今回は、今までの記事の中でも何度も紹介させていただいている、『水木サンの幸福論』(KADOKAWA)に書かれている、私の座右の銘となっている七か条をあらためて紹介します。

第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。

第二条 しないではいられないことをし続けなさい。

第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。

第四条 好きの力を信じる。

第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。

第六条 怠け者になりなさい。

第七条 目に見えない世界を信じる。

水木サンの幸福論』(KADOKAWA)

今まで、さまざまな生きづらさを抱え、いろいろな心を軽くするための書籍を読み漁ってきました。

ですが何度読んでも、最終的にはこの本に帰ってくるのです。自分でも不思議なのですが、このシンプルな七つの心得が、最も本質的で、肩の力を抜きつつ、行く道を示してくれるからだと思います。

人生を楽しむこと。
努力とはだれかと比べるためではなく、自分の楽しみを追求した結果が『努力』になること。
そして自分を大事にし、信じること。
もし、うまくいかなくても、きばる必要はないこと。

この本はお守りがわりでもあり、今も部屋の中のすぐ目に入る位置にそっと飾って、疲れたときや迷ったときに、ときどき手に取って読んでいます。

本のなかでは、それぞれの条文について先生自らが解説してくださっています。ぜひお手に取って読んでみてほしいです。この本は、紙の本で一冊持っていたほうがいい本だと、私は思っています。


イラストレーター・松峰(まつみね)の活動


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