癒し屋キリコの約束 森沢明夫
第三章のお話が1番心に残りました。夫、妻、息子、娘の4人家族の専業主婦のお話。あるときご主人は病気、娘は交通事故で亡くなってしまう。主婦は「どうして私はこんなに不幸なの」と嘆き、万引きを繰り返す。見かねた息子がキリコに依頼をする。
その主婦に語ったキリコの台詞が、心に刺さりました。
自分の人生に足りないものを数えて悲しんでいても仕方がない。むしろ今あるものを抱きしめて、感謝し、微笑みながら生きていくこと。それが幸せに生きる極意なんだ。
まさしく「吾唯知足(われただたるをしる)」ですね。
足りないものに私たちは目が行きがちですが、今足りているものに感謝して生きていきたいと思いました。
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