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20代にやっておいてよかったこと①~まずは圧倒的な量に触れる~

こんにちは。ryosukeです。
リハビリテーション専門職として、
患者さんや対象者さんの身体の回復に対するサポートについて考える仕事をしています。


今回は「20代にやっておいてよかったこと」というテーマでシェアしていきたいと思います。

リハビリテーション

って聞いて、どんな印象を持ちますか?
おそらくですけど、
病院に入院して、日々歩いたり、動かしにくい部分を動かしていくことで、
徐々に元の生活に戻れるように練習する・・・のような、
「日々の地道なトレーニング」といった印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
実際、私が学生時代に持っていたイメージもそのような感じでした。

リハビリを提供するセラピストは、スキルを上げようと思ったら、
当たり前ですが勉強しなければなりません。
初めのうちはスキルも知識もないので、
外部の研修会に出かけては、患者さんに試してみる、
といったことを続けていました。

ある研修会での話

その研修会は週末の2日間を使って、
テーマは「上肢(腕)の治療」。
内容は「座学」「実技の練習」と、実際に患者さんを講師の先生が治療をする「デモンストレーション」の3つでした。

デモンストレーションで治療を受けた患者さんは、いわゆる片麻痺を患った方で、
腕は目線の高さまで挙げられ、指はわずかに動く程度。
「箸を使って食べられるようになりたい」という希望のもと、治療が行われました。

筋肉の場所を調整したり、刺激したり、
姿勢を変えたりしながら、
約1時間半の治療後、

その患者さん、

箸が使えるようになりました。

・・・。

講師の先生は私と同じ免許を持ったセラピストです。
現行の「診療報酬」という制度の中で、
その「先生」は、同じ時間内に治療を行った患者さんには、
同じ料金を請求しています。

つまり患者さんはその先生から治療を受けても、私から受けても、同じ料金を払わなければなりません。


その治療を目の当たりにした私は、

「すごいな~!」


なんて、これっぽっちも思いませんでした。


・・・「これっぽっちも」は言い過ぎですが・・・


そんなことよりも、

ただただ、悔しい。


これ、わかりますか?

年数や立場は違えど、患者さんからしてみれば同じ免許を持った人です。
私が患者さんだったら100%講師の先生を選ぶでしょう。

だって治してくれるんですから。

その日を境に・・・

私は狂ったように研修会に行きまくりました。
週末の2日間の研修会で、「デモンストレーション」がある研修会。
4年間で延べ100回!休日のほとんどをつぎ込みました。
北は秋田から南は沖縄まで。
その講師の先生を中心に、同じような治療をされる先生を追っかけ、受講しました。お金をいくらかけたかは忘れました。
その時はいくらかかるかは問題ではありませんでした。

とにかく良い治療ができるようになりたかったんです。

100回の研修会に行って気づいたこと

実は100回行ったとしても良い治療ができるようになるとは限らないこと、
そもそも良い治療とは、目の前の患者さんが決めるということ、
そして目の前の患者さんに、1人として同じ人は居ない
ということ。

そもそもなぜ100回も行けたのかと、考えてみると、
それは患者さんが違うと、治療の内容も変わるからです。
考えてみたら当たり前ですよね。
100回同じ研修会に行っていたら・・・普通飽きると思うんです。

例えばですけど・・・

美容師さんも、同じ髪型にしかカットができなかったら、
その人にはお客さんはつきません。
目の前のお客さんの希望に応じて、髪のクセや雰囲気から、
お客さんが今一番似合う髪型を創り上げるわけです。

リハビリの治療も同じで、
患者さんの希望から出発して、今の患者さんの状態と、潜在能力を、
眼でみて、手で触れて、一緒に動いて、少しずつ本来の動きを取り戻していきます。

それがその先生は巧いんです。

わたしもそうなりたい。

「雲の上の存在」は自分への言い訳だと感じています。どこかで「あの先生だからできる」と割り切って、自分の努力を棚に上げる。あの先生と自分のギャップを埋めるために、その「雲」を取っ払って、まっすぐ背中を見続けようと思います。

今回は「20代にやっておいてよかったこと①~まずは圧倒的な量を経験する~」についてシェアさせていただきました。

今週末は関東でも局地的に雪が降るみたいですね。桜の時期が今から待ち遠しい。。。今回はdmdmtrtrさんに1枚をいただきました。ありがとうございました。温まりました(^^♪

それでは今回もご覧いただきありがとうございました。

では、また明日(^^)/


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