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「予防」ってものすごく大事①~脳のシステムの側面から~

こんにちは。ryosukeです。
リハビリテーション専門職として、
患者さんや対象者さんの身体の回復に対するサポートについて考える仕事をしています。

今回は「予防」の大切さについてシェアさせていただきたいと思います。

「予防」は、個人的に、
未然に防ぐことや、ある事柄に対して予め想定したり、
準備すること
というように解釈しています。

この一年はコロナ禍でマスクをしない日は無いですよね。あれも感染を防ぐための対策です。ウイルスは飛沫感染すると言われていますのでそのような対策になっています。

他にも、予防接種とか、介護予防など、
予防が付くワードはたくさんあります。

「予防」という概念があるということは、
それをすると何かいいことがあるということです。
考えられることとしては、
「予防」した方がシンプルにコスパがいい。

だってそうですよね。

インフルエンザで1週間熱や倦怠感でうなされて、
近くの診療所へ行って、
診察して、
薬もらって、
お金払って・・・
よりも、
1回の予防接種の方が安いですし、
何しろ休まなくていい。
時間とお金が最小限で済む。

介護予防は、
要介護の状態、つまり誰かの助けを借りて生活する状態になる前に、
運動したり、栄養を摂ることで、
自分の力で生活する状態をキープする。
その方が誰かの手を借りる手間と、お金と、
何しろ本人の精神的なストレスが軽くなります。


実際に何かが起こる前にそれを防ぐことが出来ると、
いいことがある。

ということは今がいい状態ということも言えるでしょう。

その中でも、今回は「脳のシステム」との関係にフォーカスを当てたいと思いますが・・・

脳のシステムと予防がどのように繋がるかなんですが・・・

私たちは赤ちゃんや子供のころ、
たくさん転んだと思います。
でも大人になるにつれて転ぶ回数は減りますよね。


それも脳の予防のシステムが働いています。
つまり転んだ経験を脳が学習して、
そうならないように未然に防いでいるんです。

私たちの身体のそれぞれのパーツは・・・
例えば腕だけでも、体重の約16%あると言われています。
体重が60kgであれば9.6kg
約10kg近い重さのものが片方にぶら下がっています。

脳の指令により筋肉が働いたり、
姿勢をコントロールするシステムが働くことで、
私たちは日ごろ、その重さをほとんど感じずに生活しています。
それは本当に素晴らしいことです。

例えばフィギュアの人形。
その腕を前に動かしたとき、
場合によっては、前に倒れてしまうことがあると思います。

でも人間は腕を前に動かしても、ブンブン振り回しても、
倒れることってないですよね。

それは先述の、姿勢をコントロールするシステムが働いているから。
なんです。予防のシステムです。

どういうことかというと、
例えばイスに座ってコップに手を伸ばそうとした時に、
条件によって差はありますが、約0.1~0.3秒前に、
腕の重さを保障するための筋肉の活動(反対側の腹横筋)が生じているから。人間は、そのたびにぐらぐらしたり、倒れたりしません。

駅で友人を見送るとき、
片手をあげてバイバイするときも、
その約0.1~0.3秒前に脚の筋肉(同側の下腿三頭筋、大腿二頭筋)が働いているおかげで、
その場で倒れず、無事にバイバイできます。


何気ない動作には、
必ずそのようなシステムが働き、事前に倒れないように「予防」してくれているわけです。そのシステムが正常に働いているときは、私たちはその存在に気づきません。

何かが起こった時、
その大切さを思い知らされます。
それが「予防」って大事と思う理由
の一つです。

次回は、精神的なストレスの面から、
予防って大事!と思うことをシェアさせていただきたいと思います。

今回は記事の内容とは全く関係無いですが、素敵な1枚をいただきました。yokoichiさんありがとうございました。

それでは、
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

素敵な1日になりますように。

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